カルシウム、健康に気を遣う人なら
気にする成分ですよね。
不足すると、骨の病気、骨粗しょう症などに
なってしまう可能性が将来に増えます。
それを回避するという意味で、カルシウムを
積極的に摂っていきたい、とは思います。
ですが、友人は、自分はイライラ防止に
摂っていると言います。
カルシウムにイライラ防止効果なんて
あるのか？と思いましたが、友人は
真剣な顔でカルシウムは重要だと説きます。
「牛乳とかチーズとか煮干で積極的に
摂っておかないと、自分はイライラしやすい
だから、毎日欠かせないんだ」
と、まあ、力説するものですから
ちょっと調べてみることにしました。
カルシウムがイライラ防止に役立つのは
ウソかホントか？迷信なのか？を
ご紹介したいと思います。
カルシウムでイライラってどうゆうこと？
カルシウムという成分は血中に、ある一定の
濃度で含まれている、そんな話を耳にした
ことはありませんか？
血液中に含まれるカルシウムは、神経に
作用し、感情のコントロールをしていると
言われています。
なので、カルシウムが不足すると、この
感情をうまくコントロールできず
落ち着かなくなり、イライラしてしまう。
これが、カルシウム不足がイライラに
つながるとされる理由です。
しかし、人間の体は不思議なもので
カルシウムが少なくなったから血中濃度が
すぐに下がるわけではないようなのです。
足りないカルシウムは骨から充てん
血液中にカルシウムが不足しているぞ、と
体が判断を下すと、まず、手近なものとして
骨に含まれるカルシウムを溶かし出します。
体はこれで、血液中のカルシウム濃度を
保っていて、食品やサプリで摂ったものは
骨の再構成に使われることになるのです。
なので、ある意味では友人は惜しい
という結果でしょうか？
一生懸命カルシウムを取っているのですが
それは、ほとんど全部が、骨に行っていて
イライラと直に関係していないようですから。
それに、そもそものところ、専門家や科学者
など頭のいい人たちの間では
カルシウムとイライラは無関係とされます。
人間には体内環境を常に一定に保とう
とする機能（ホメオスタシス）が
備わっている。
血中のカルシム濃度が低ければ、骨から
補給するなどして血液1デシリットル
あたり8.5から10mgの範囲内で調整される。
実験はネズミの調整機能を潰して
行われたもの。
つまりほとんどの人は
血中カルシウム不足にならない。
と、食生活ジャーナリストのような
専門家は、イライラとカルシムの
関係性を否定しています。
イライラはカルシウム不足のせいは迷信？
それというのも、人間の神経伝達や
心臓の拍動、これに携わるカルシウムは
血液中に含まれるたったの1％だけ。
足りなくなった部分は残りの99％を持つ
骨からすぐに補てんされ、イライラの前に
そんな感情の乱れは沈静化されるとのこと。
そんな話を知り合いの科学者（自称）が
してくれました。
「カルシウム不足で危険視されるのは、骨の
密度くらいなものだから、もし、カルシウムが
感情に影響を与えるならむしろ重病を疑え」
とも、言っていました。
この重病というのはなんなのか、と訊くと
それはカルシウム濃度を調節している
副甲状腺がうまく働かない病気だそうです。
例えば、副甲状腺機能亢進症というのが
あるそうです。
これは、血中のカルシウム濃度を調節
するために分泌されていたホルモンが
過剰に分泌され続けるものと言われます。
この病気はがんなど他の病気が原因で起こる
ケースが多く、カルシウムの値が正常値から
外れるとがんの可能性も出てくるそうです。
また、ホルモンの過剰分泌で、骨の
カルシウムが溶け骨密度が減少し、骨が
もろくなってしまうという意見もあります。
骨粗しょう症の危険が高まり、骨の変形
尿路結石などが、典型的な症状として
現れてくるということだそうです。
これの場合は、すぐに病院に行って医師の
診察を受けることを自分は勧める、と言い
なんなら友人にいい医者を紹介しようか？
と、ふざけて、言っていました。
まとめ
どうやら、今回の話は、科学者の知人
からしたら、愉快なジョークだった
ようです。
ですが、カルシウムが血液中に不足する
ことで感情がコントロールできない
そんな病気があるとは思いませんでした。
この話を友人にしてみたところ、えーっと
言われました。
グロいからと、嫌いな煮干も親の勧めで
一生懸命食べていたから、それがあまり
関係ないのはショックだったようです。
ですが、骨粗しょう症の予防には効果が
いっぱいあるみたいだと言うと、少しだけ
落ち込んでいたのが回復しました。
「煮干はやめるけど、牛乳とかは
続けた方がいいってことだな？」
うん、まあ、そうだね、そうなるかな？
簡単に答えると、友人は誰だよ、こんな
迷信を自分に教えたのは！
と、嘆いていましたが、信じたのは
他でもない友人本人なので、なんとも
言えませんね。
イライラがカルシウム不足のせい。
これは、知人の話を聞く限りは
まったくの迷信のように思えました。
ただ、その陰に怖い病気が隠れている
ようですから、健康診断などで血液中の
カルシウム不足がわかったら医師に相談を！
