冬の花園と呼ばれる「全国高等学校ラグビーフットボール大会」。
2014年で第95回を数えるほど、歴史ある大会なのですね。
毎年、年末から年始にかけて、関西で盛り上がると聞きます。
最近の決勝(第95回)は、東福岡高校が57―5と
圧勝したことは、記憶に新しいですね。
いつも不思議なのは、この大会の出場枠のこと。
ラグビーは、東京、北海道が各2校なのは、
高校野球のことを考えると、何となく頷けるのですが
なぜか、大阪のみ3校も枠があります。
大阪だけなぜ3校も?
気になって、いろいろ調べてみたら
いくつか見えてきたものがありました。
まず、大会会場が近鉄・花園ラグビー場であり
大阪にあるので、開催地枠というのもあったようです。
また、高校総体を兼ねるためというのもあるよう。
その結果、定期的に大阪が3校出場するように
なったのは、1982年からのことで
32年間も続いているのですね。
もう一つ、小学生のラグビースクールは
全国に394チーム(2013年)が登録されていて、
トップは大阪の33チーム。
他の地域に比べて、子どもたちがラグビーに
触れる機会が多いのが、特徴のようです。
また、中学にラグビー部があるのは全国に302チーム。
そのうち、大阪が65チームも占めているのだとか。
全体の22%が、大阪に集中しているのですね。
大阪は、小さい頃からの育成チームが、
身近にあるからこそ、高校ラグビーの強豪校を
多く出しているのが、見て取れるようです。
今のラグビーの状況は?
はたから見ても、激しいスポーツのラグビー。
実際に、私の友人に高校ラグビーをやっていた人が
いましたが、よく肩を脱臼したそうです…。
生徒からも「危険・汚い・きつい」と敬遠され、
保護者や学校も、怪我を恐れてやらせなくなったことや
少子化も影響して、競技人口が減ってきている様子。
地域によっては、参加校が少なく、毎年必ず
県代表を独占してしまう高校も、存在しているなど
競技人口が多い地域と、少ない地域に2極化している面も。
競技人口を増やそうと、日本ラグビー協会も
全国の小学校を対象に危害防止、安全面に配慮した
タグ・ラグビーの導入と、普及に力を注いでいるとのこと。
※タグ・ラグビー…1990年代にイギリスで考案された。
タックルなどの接触プレーを排除し、安全にゲームを
楽しめるようになっている。
そんな中ですが、ラグビースクールが全国2位の
福岡の実力も、すごいです。
現在は、大阪と福岡が競っている
状況のように見えます。
第94回大会では、福岡県代表が優勝しているのですね。
2015年の第95回記念大会(12月27日~2016年1月11日)では、
例年、出場校が51校のところ
4校多く55校が出場すると決定したとのこと。
前回の記念大会は、日本ラグビー協会登録加盟校数が
多い県に割り当てていたけれども、
今回は、実力重視とのことです。
大阪3校、東京・北海道各2校は、今まで通りです。
もしかしたら、福岡も3校出場と
いうことも、ありえるかもしれません!
ほんとかな…(^^;
この先も、ラグビーファンは目が離せなくなりそうです!