先日、友人の結婚式がありました。
なんと場違いながらも、
友人代表スピーチの大役を、
仰せつかってしまいました。
そういえばと思い出したのが、
会社の友人の結婚式に出席した際、
その時の友人代表(新郎の友人:男性)が、
よせばいいのに
「俺はノープランで行く!」と言い切り、
本当の本当に、当日まで何も考えずに、
挑んでしまったことです。
その結果について、多くは語れませんが、
スピーチをした本人が、
海よりも深い反省をしていることだけ、
お知らせしておきます。
ということで、それだけは避けたいので、
ある程度、原稿を作って、臨むことにしました。
今回は、新婦の友人としての
スピーチを作成する際の注意点を、
例文も含めてご紹介します。
スピーチ作成の要点
結婚式のスピーチでは、
特に大事な要点を4つにまとめました。
誰の友人であるか
- 新郎
- 新婦
意外と、スピーチ本文で触れるのを忘れがちです。
抑えておきたい要点
- 結婚式へのお招きのお礼
- 結婚式を迎えるお祝い
- 自己紹介
- 新郎or新婦とのエピソード
- 結びの言葉
所要時間
3分~4分程度。
(短くて怒られることは、ありません。
むしろ長いと不興を買います)
読む時の注意点
原稿を読んでもいいのですが、
聞きやすく、ゆっくり、はっきりとしゃべる。
以上を考えると、スピーチ文としては
「明瞭簡潔」であることが、よろしいですね。
避けたいエピソード
- 重ね言葉
たびたび・くれぐれも・みなみなさま・かえすがえす・
重々・いろいろ・またまた・わざわざ・たまたま・いよいよ
「同じことを繰り返す」、という意味から、
おめでたい席では、あまり使われません。 - 忌み言葉
別れる・切れる・壊れる・破れる・
割れる・病気・戻る・繰り返す「縁起の悪い言葉」ですね。
他にも「嫌い」などの、
ネガティブなイメージを持つ言葉は、
避けた方が良いです。 - 新郎新婦の過去の恋愛話
そういうことを話す場ではないですし、
それを聞かされる当人も周囲も、
決して愉快ではないと思います。 - 新郎新婦のフォローしきれない失敗談
「~という失敗をしても、
友人の人柄が素晴らしいために、
それが転じて良くなりました」
というオチがつけばいいのですが、
大抵は「友人はこんなことをしてるんですよ~」と
相手を、物笑いの種にしてしまうことになりがちです。
お祝いの席なのに。 - くだけすぎない
結婚式には、様々な年代の方が出席されます。
どの年代の方にも、
わかりやすい言葉や、表現で話すことが大切です。
新婦の友人からスピーチ
ということで、それを踏まえた文例をご紹介します。
今回の設定は、女友達から新婦へのスピーチです。
学生時代からの友人
□□(新郎)さん、〇〇(新婦)さん、ご結婚おめでとうございます。
そして、ご両家のご親族のみなさま、
本日は誠におめでとうございます。
このような晴れがましいお席に、
ご招待いただきましたこと、
心より感謝申し上げます。
ただいまご紹介いただきました、
新婦○○さんの友人、△△と申します。
○○(新婦)さんとは、高校時代からのお付き合いです。
バドミントンという同じ部活に所属して、
ペアも組ませていただきました。
同じ目標に向かって、毎日、がんばっていました。
今日は、そんなイメージとは違い、
きれいなドレスを着た○○さんが、お姫様みたいに見えます。
そしてお姫様の隣には、優しそうな王子様もいます。
お姫様と一緒で、王子様もとても幸せそうです。
そんな幸せそうなお2人を見ることが出来て、
とっても嬉しいです。でもちょっぴり寂しいです。
私にとっては、いつも仲良くしてくれた〇〇さんが、
手の届かない人になってしまったようで、寂しいです。
でも□□さんと一緒になることで、
○○さんが幸せになれるなら、私はそれが嬉しいです。
○○さん、今まで仲良くしてくれてありがとうございます。
これからも、どうかお幸せであってください。
家庭を持ったら、今までのように、
簡単に会うことは、できなくなるかもしれません。
でも、私たちの関係は、
今までも、これからも変わりません。
ずっと〇〇さん(新婦)の幸せを応援しています。
これからの新生活で、□□(新郎)さんのことを、
心身ともに、しっかりと支えていかれることでしょう。
お2人の新婚生活を大切に、そして末永く支え合い、
共に歩まれることを祈っております。
簡単ではありますが、
祝辞に代えさせていただきます。
まとめ
私は記憶力に自信が無かったので、
原稿を両手に持ちつつ、スピーチを行いました。
読むと言っても手元だけを見るのではなく、
時折、式場の新郎新婦、そのご親族の方々、
列席の方々を見まわすようにした方が、
聞いてる方の、反応もわかってよいかと思います。
「聞き手を見るなんて、緊張しちゃうよ~」と
思われるかもしれませんが、
意外と、聞き手の方も「スピーチを聞こう」
という姿勢を見せてくれます。
その姿勢を感じて、
「聞いてくれてる」の安心感があると、
話しやすくなりますよ。
スピーチ内容に悩むみなさまへの、
ご参考になれば幸いです。
笑いや涙を、無理に盛り込む必要はありません。
友人としての、お祝いの気持ちが出ていれば、
それに尽きますね。