学校の怪談…。皆さんも子供時代、1度は怪談話で盛り上がった記憶があるのではないでしょうか?
私は小学生の頃、放課後の薄暗くなった教室で友人たちと円陣を作り、怪談話を順々にしていった経験があります。
『なぜか…怖いのに聞いてしまう…。』これが、怪談話の不思議な魅力ですよね。
もちろんその日の夜は怖くて一人でトイレに行けず、母に怒られた記憶があります。
時代は変わりましたが、最近の小学生も怖い話で盛り上がったりするのでしょうか?ちょっと気になったのでリサーチしてみましたよ!
小学生に人気の怪談短編集
やっぱり今も怖い話は人気のようです!ここで、小学生に人気の怖い話をご紹介したいと思います。
今回の怪談集の舞台は『学校』です。小学生の皆さんにとっては毎日通う『学校』。
そんな皆さんの日常が舞台の怪談集だからこそ、より臨場感があって怖さ倍増ですね!
小学校のトイレで見かけた、髪の長い女の人の話
私が小学生だった頃の、実際の体験です。
私が通っていた小学校は全校生徒合わせて100人程度の山奥の小さな小学校でした。
小学校4年生のある日、友人と一緒にトイレに行こうと二人で廊下を歩いていました。
少さな学校なので学校の中にトイレは2か所しかなく、個室も2つのみでした。
私達がトイレに近づくと、どこからともなく突然目の前にスッと現れた髪の長い女性。
細身で背が高く、腰くらいまでの長い黒髪で、私たちと同じ制服を着ていました。
ドキっとしてしまい二人して動けなくなっていると、その女性が先に個室に入ってしまったのです。
トイレの個室は2つしかないし、でも、もう一つの個室に入るのも、ここに一人で残されるのもどちらも怖い…。
二人してそこから動けないまま、時間だけが過ぎていきました。
しかし、髪の長い女性は一向に個室から出てこないのです。
「…あの人、出てこないね。」
「…ノックしてみる?」
トントン。反応はありません。仕方がないので勇気を出してドアを開けてみることにしました。
…ガチャッ。しかし、中を除いてみると、女性がいるはずの個室には誰もいなかったのです…!!
『ぎゃーーーー!!!』
私たちは全速力で逃げ出しました。その後、その女性を見ることは二度とありませんでした。
大人になった今でも、あの時のことを思い出すとゾッとします。
あの髪の長い女性は、今もまだ学校のトイレにいるのかもしれません。
霊感の強い友人と放課後に『こっくりさん』をした話
当時、私の通っていた小学校では『こっくりさん』が流行っていました。
『こっくりさん』とは、狐の霊を呼び出す降霊術の一種と言われるものです。
その日も私たちは放課後の教室で『こっくりさん』をやっていました。
大体いつも『こっくりさん』に尋ねる事と言えば、好きな男の子の相談が主でした。
しかしその日は何を質問してもこっくりさんの答えがおかしかったんです。
“殺してやる”とか“恨んでやる”という恐ろしい返事ばかりが続きました。
『こっくりさん』に帰ってくださいとお願いしても“帰らない”と…。
私達は怖くなり、途中で『こっくりさん』を無理やり中断し、それぞれの岐路につきました。
『こっくりさん』の霊はまだあの世に帰っていないのに…。
翌日、私は高熱を出し学校を欠席してしまいました。
そのまた翌日には熱は下がり、私は元気に学校に登校することができました。
教室に入るなり『こっくりさん』を一緒にやった友人達が私のもとに駆け寄ってきて『昨日すごい事があったの!』と言うではありませんか。
『こっくりさん』をやったメンバーの中に人一倍霊感の強い友人がいたのですが、彼女の話によると、昨日の授業中、担任の先生の横に年老いた女性が突然現れたのが見えたんだそうです。
彼女は恐怖に驚き悲鳴をあげてしまいました。そして教室中がパニック状態となりました。
しかもその彼女の悲鳴が、人間のものとは思えないような低く恐ろしい獣のような声だったのだそうです!
次の瞬間、教室に事務の先生が入って来て、私たちの担任の先生のお母さんが亡くなったから早く病院へ行ってくださいと告げたそうです。
その出来事と『こっくりさん』が関係していたかどうかは分かりません。
しかしその騒ぎ以後、『こっくりさん』は学校中で禁止となりました。
おわりに
いかがでしたか?
何だか背筋が寒くなってきたような…。
怖い話は夏にするイメージですが、秋の夜長に皆で怪談話というのも盛り上がるかもしれません。
今、ちょっとトイレに行くのが怖いので、隣の部屋にいる弟についてきてもらおうと思います。