太陽光発電にしたい!発電量が実際と違う理由とは?!

雑学

お隣りが家を新築中です。
早速、妻が情報を仕入れてきました。

妻「お隣り、スマートハウスにしたんですって!
  で、スマートハウスって何?」

私「太陽光発電システムを取り入れて、
  電力をまかない、CO2を削減をする、
   エコな住宅のことだよ。」

妻「まあ、そうだと家計が助かるわ〜、
  ねえ、うちもスマートハウスにしましょうよー」

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私「簡単に言ってくれますけどね、
  先立つ物が必要ですから。

  それに、同僚に聞いた話だと、
  実際は思ったほど、発電量は見込めないらしいよ。」

妻「でも、将来のエネルギー問題は、
  我が家の家計問題より大切だわ!」

と、諦めきれない妻に、うまく乗せられまして、
太陽光発電システムを、我が家に取り付けるかどうか、
調べてみることにしました。


太陽光発電システムにはロスがつきもの?

太陽光の発電量は、刻々と変わり
さまざまな影響を、受けています

例えば、次のようなことがあります。

  • 日射量の減少
  • ソーラーパネルの温度の上昇
  • パワーコンディショナーへの変換
  • 機器の劣化

一つずつ、見ていくことにしましょう。

日射量の減少

隣接する建物の影や、木陰ができると、
発電量が減ることになります。

季節によって、影の出来具合が違いますので、
日射量が多い場所である必要があります。

設置する前に、
パネルの設置角度、設置する方角なども考えます。

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ソーラーパネルの温度の上昇

パネルによる、電力の最大出力は、
25℃の時点ということになっています。

しかし、日射により、高温になりすぎると、
装置の調子が悪くなり、ロスが出ます。

妻「なるほど、太陽がギラギラしてれば、
  発電量がアップする、というわけではないのね」

パワーコンディショナーへの変換

ソーラーパネルで発電した直流電流を、
一度、住宅用電力にするのに、

パワーコンディショナーで、
交換電流に変換します。
この変換する際のロスも、結構あります。

妻「難しいことは、わからないけど、
  使える電気にするには、手間がかかるというわけね」

機器の劣化

パネルは、強力な素材でできていても、
風雨にさらされているので、
どうしても、劣化していきます。

ソーラーパネルとコンディショナーをつなぐ、
ケーブルも、老朽化は免れません。

様々な部品が、いつも快調に動いてくれないと
電力が順調に作れないようですね。

妻「まあ、私、窓拭きはするけど、
  ソーラーパネル拭きには行けないわねー」

実際の発電量は?

そうなってくると、実際の、
太陽光発電の発電量が気になります。

ソーラーパネルの1kWで、
年間に約1000kWkの電力量になるというのは、
「公称最大出力」です。

これは、初夏から夏の間での、
晴天の頃の正午あたりの数値です。

常に、ベストの状態であればいいのですが、
天候や、日照時間によるロスや、
装置によるロスも合わせて、

発電量は、およそ6割と言われています

妻「まあ、随分、ロスがあるのねー!
  でも、太陽光発電システムを購入するのに、
  結構高いんでしょうねー

実際にいくらかかるの?

日本の太陽光発電システムでは、
ソーラーパネル1kWシステムで、
1年間で、約1,000kWhの発電量です。

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標準的な屋根に取り付ける場合、
4kWシステムくらいとなるようで、
年間4000kWhの発電量があります。

その料金は、約150万円〜200万円が、
相場となっています(2015年)。

妻「それにしても、幅があるのねー」

この金額には、工事代、諸経費などのほか、
手数料やアフターサービスなども含まれます。

そのため、何社からも見積もりを取って
検討するのが良いのです。

電気代がどう安くなるの?

購入金額を聞いて、ちょっとひるんだ妻。
妻「でも、どのくらい電気代が安くなるのかしら?」

日本の1世帯4人家族での、
年間総消費電力量を、約5,500kWhと考え、
4kWのシステムを購入したとします。

その場合、年間4000kWhの発電量ではなく、
その6割の2400kWhほど。
これは、年間総消費電力の約4割程度です。

妻「えー、それじゃ、太陽光発電システムを
  買っても、意味がないのかしら?」

私「そこからは、考え方次第でもあり、
  意識の持ちようだね。

ソーラーシステムの元を取るには?

2015年3月で、ソーラーシステムの、
国からの補助金は終了しました。

しかし、自治体によっては、
継続しているところも、まだあります。

補助金があったときは、
「10年で元を取れる」と言われていたのが、
現時点では、もう少し先になりそうです。

それでも、節電への意識を持つ
きっかけにすることができます。

また、日中使わなかった電力は、
電力会社に、売電できるのです。
太陽光発電システムは、地道に、働いてくれますね。

2015年の売電価格は、1kWhあたり33〜35円で
10年間の保証がつきました。

普通に電気を使えば、
1kWhあたり25.54円です。
(再生エネルギー発電促進賦課金を含む)

日中の電気は、できるだけ使わず、
売った方が得ですね。

2016年4月以降は、電力自由化で、
売電先を自由に選ぶことになります。

また、日中に発電した電力を、
充電池で充電し、夕方以降に使う、
という考えもあります。

しかし、現在充電池は1台100万円
ほどの高額です。

需要が出てくることで、
もう少し安くなると、期待できます。

まとめ

妻「よく調べて、納得したうえで、
  太陽光発電システムを買うのが良いわね。」

私「そうだね。いつまでに元が取れるか、
  ある程度、予測して、購入したいね。」

10年〜15年は投資してることを考え、
長い目で見ることが、必要なようです。

また、電気力を、ある程度まかなえるのは、
いざ、災害で停電
になってしまった時にも、安心です。

妻「もちろん、日頃の電気の無駄遣いも、
見直さなくちゃね!


と、改めて、エコな気持ちで、
前向きに、検討することにしました。

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