洗濯マークが変更。見分け方の必見ポイント!

おすすめ・コツ

洗濯機に入れてしまえば、洋服は何でもきれいに洗えるわけじゃないのね、と見事に縮んだセーターを洗濯機から取り出して後悔した一人暮らしをし始めた頃。あの頃はまだ若く、とりあえず洗濯機は無敵だと思っていました。

洗濯する時は、洗濯機に入れる前に洗濯表示マークを確認しないと私のワードローブが減ってしまう!それからはマークを見るようになりましたが、確か家庭科で習ったはずの洗濯マークも忘れてしまっていることが多くて困ったことを思い出します。

今では困らない程度には把握してるので支障なかったのですが、数年前に洗濯表示マークが変わったと最近知りました。これは、またマークを覚えねばならない!

今回は、変更された洗濯表示マークについてしっかり調べておきたいと思います。

洗濯表示マークが変更された理由とは?

2016年12月、既存で使用されていた洗濯表示マークが50年ぶりに変更になりました。半世紀も慣れ親しんだ洗濯表示マークが変更になるのは不便となることも多いのに、どうしてリニューアルする必要があったのでしょう?  

それまでの洗濯表示マークとは、世界の各国で定められたそれぞれのものを使用して、日本国内では、日本工業規格(JIS)が定めたマークを基準にしていました。

しかし、近年は世界中の国々で繊維製品の貿易が活発におこなわれるようになりました。しかし、輸入した諸外国の衣類には、日本では使われていないものが使用されているため不便となる事態が起こります。また、逆に輸出の場合にも然り、ということに。

洗濯表示マークが貿易の障害になったため

1995年、世界貿易機関(WTO)は洗濯表示マークの違いが世界各国の貿易上の障害となるため、世界でマークを統一することを推進しました。

日本でも貿易上の問題の他に洗濯機や洗剤の多様化などにより、今までのマークを国際基準に合わせる動きが生まれ、2014年には日本工業規格(JIS)が国際規格(ISO)に合わせた洗濯表示マークの変更が行われました。

そして、2016年12月、今までの日本独自の洗濯表示マーク22種類に手が加えられ、国際基準に合わせた41種類のマークとして施工された訳なんですよ。

変更後のマークの見分け方

新しい洗濯表示マークは41種類、と今までよりも2倍近く多くなっています。つまり、洗濯の仕方についてより細分化されたということになります。

また、日本では馴染みのないマークも出現しているため、洗濯方法がマークから想像しにくくなりました。しかし、基本的なマークは大きく分けて以下の5つしかありません。


  • 家庭洗濯:洗濯桶
  • 漂白:三角形
  • 乾燥:四角形
  • アイロン仕上げ:アイロン
  • クリーニング:円形

以上の基本的なマークに、いくつか必要な温度や強弱などの指南が付く、という訳です。

付属される記号は、簡単な数字と「・」「-」で表されています。

  • 温度を意味する:数字
  • 温度の高低:「・」の数が増えるほど温度が高い
  • 強弱を意味する:マイナスバー「-」の数が増えるほど弱い

この5つの基本的なマークのうち、家庭での洗濯に必要なのはクリーニングマークを除く4つになります。それでは、基本的なマーク4つそれぞれの見分け方を詳しく見ていきましょう。

家庭洗濯のマークの見分け方

以前は、洗濯機のマークが洗濯機洗い、洗濯桶のマークが手洗いとしていましたが、変更後は全て洗濯桶マークがベースになりました。

まずは、以下のような洗濯桶に数字の入っているマークの場合、30℃以下の水で洗濯機で洗うことができる、という意味になります。数字は、温度の上限になります。他にも、40℃・50℃・60℃・70℃・95℃などの表示があります。



次に、以下のように洗濯桶の下にマイナスバー「-」が付いている場合には、マイナスバーが無いものよりも弱く洗うことを意味しています。

  • 1本の場合は、洗濯機で弱く洗う
  • 2本の場合は、洗濯機で非常に弱く洗う

例えば、上の図の1本のマイナスバーの場合には、30℃以下の水で洗濯機で弱く洗うことができる、という意味になります。

また、手洗いしなければならない場合には、以下のマークが表示されています。


  • 洗濯桶に手が入っているマークは、40℃以下の水で手洗いする
  • 洗濯桶に×のあるマークは、家庭での洗濯は禁止、という意味になります。

漂白マークの見分け方

変更後は、漂白に関しては全て三角形のマークをベースになっています。酸素系漂白剤が使用できる、塩素系漂白剤が使用できる、漂白できないの3段階の意味が表されています。


  • 三角形のマークの場合は、塩素系・酸素系漂白剤どちらでも使用できる
  • 三角形に斜線のマークの場合は、酸素系漂白剤のみの使用ができる 
  • 三角形に×が付いているマークは、漂白剤が使用できない

ただの△なら、漂白剤の使用に戸惑いが出ることはなさそうですが、斜線の場合はどちらの漂白剤の使用が使用不可だったのか忘れてしまいそうですね。覚えておくといいのは、酸素系は染料を脱色させない漂白剤なので斜線は柄物OKと覚えておくといいですね。

乾燥マークの見分け方

変更後の乾燥マークには、家庭用乾燥機(タンブル乾燥)と自然乾燥についての表示があります。

まずは、タンブル乾燥について。
四角形の中に円形のマークになります。円の中にある点の数が多いほど、温度が高温で処理できるという意味になります。


  • 円の中に点が2つの場合は、高温乾燥できる
  • 円の中に点が1つの場合は、低温乾燥に限る
  • ×が付いている場合は、乾燥機は使用できない

次は、自然乾燥について。
基本のマークは四角形なのですが、今までのマークから見た目がかなりかけ離れているため、解読にはポイントがあります。



ポイントは、四角の中の線の向きと数なんです。

  • 縦線が「釣り干し」
  • 横線が「平干し」
  • 1本線が「脱水して干す」
  • 2本線が「脱水せずに干す」

そして、日向で干すのか、日陰で干すのかがわかるように区別してあります。四角の左上に斜線を入れたマークは、日陰干しという意味になります。



四角形からは混乱してしまいそうなマークですが、線の様子によってイメージは掴みやすくなりますね。

アイロンマークの見分け方

アイロン仕上げについては、以前のマークにとても似ているためわかりやすいです。



温度の高・中・低を、点の数で表しています。

  • 点3つ:高温
  • 点2つ:中温
  • 点1つ:低温、スチームアイロン不可
  • ×が付いている:アイロン使用不可

まとめ

変更後の洗濯表示マークをざっと見た時には、これは覚えるのに困るな・・・と思いました。でも、一つ一つを見ていくと、複雑なバリエーションがある訳でもなくてコツさえつかんでしまえば覚えられそうです。

私の場合は、漂白マークだけ酸素系と塩素系で混乱しそうなので、要チェックです。

今まではマークに漢字が表記されていたり、確かに日本に住んでいても日本語の読めない人には難しかったのかもしれませんね。洗濯表示マークも世界と共有する時代なんですね。

今後は、洗濯表示マークにはもう迷わずにお洗濯ができそうです♪

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