トカゲの飼育、初心者でも出来る?

おすすめ・コツ

昔から動物が大好き。何か飼いたいと思っているのですが、鳴き声でご近所に迷惑をかけてしまうのが気になる環境です。犬や猫を飼うことができません。

そんな時、友人から「トカゲはどう?」と勧められました。
え?トカゲって。思いもよらない選択肢だったのでびっくりしましたが、聞けば鳴き声もなくおとなしく、マンションにはピッタリなんだとか。

全く知識がなかったので、ちょっと調べてみました。

トカゲってどんな生き物?

トカゲっていったいどんな生き物なんでしょうか。実際にペットとして飼い易いものなのでしょうか。トカゲをペットとして飼う場合の良い点、悪い点を挙げてみました。

良い点

  • 非常におとなしい生き物
  • クールなようにも見えるがどこかマイペースで癒される
  • 近すぎず遠すぎず絶妙な距離感を保てる
  • 鳴き声を上げないので周囲を気にせず飼える
  • 割と寿命が長い生き物なので、長く一緒に暮らせる

悪い点

  • 犬猫のように懐かせるのは難しい
  • 種類によっては飼育環境に注意が必要

普段は乾燥地帯の岩場や草原にいる生物です。種類によってそれぞれ適した環境がありますので、温度・湿度・風通しの調節には注意が必要なようです。犬や猫のように懐かせるのは難しいですが、慣れれば手に乗るようにもなるとか。

我が家のようにお隣が気になるマンション住まいなどでは、鳴き声を気にしなくてもよいことは都合が良いですね。

トカゲの種類

ひとくちにトカゲといっても、その種類は多種多様。初心者でも飼えると言われている人気の種類を挙げてみました。

ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)

体長: 20センチほど
寿命: 10年~15年(飼育下)
特徴: おとなしく、攻撃的になることがほとんどない。
価格: 5000円~8000円程度
飼育上の注意: 寒さに弱い。冬場は温度管理に注意。


ワイルドファミリーカフェさんによる写真ACからの写真

インド北部~中近東に生息しています。通称「レオパ」として日本でも人気の種類です。幼いころは白黒のバンド模様がありますが、大きくなるにつれいろいろな模様に変化します。カラフルな体につぶらな瞳、人間にも懐きやすく初心者でも飼いやすい種類です。

夜行性なので、暑い日は石の下などに隠れていて、夜に活動します。多肉植物が群生している荒地や岩場に暮らしていて、砂漠などではあまり見かけません。体の割りに太いしっぽに栄養を貯めています。栄養状態が悪くなってくるとしっぽが細くなってくるので、わかり易いです。

温度の適応範囲が18℃~32℃と広いため、飼育しやすい種類です。

フトアゴヒゲトカゲ

体長: 40センチ〜60センチ
寿命: 8~11年(飼育下)
特徴: 人見知りせず手乗りなどもすぐにできる
価格: 1万円~3万円程度
飼育上の注意: 成長に従ってエサが変わる。(虫⇒野菜も)


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オーストラリア原産で、乾燥した低木林や岩場、草原など、あらゆる環境で生息しています。

人見知りせず、すぐに手乗りができるようになります。喉元にあごひげのようなトゲ状のうろこがあることから、こんな和名が付けられています。危険を感じると喉を膨らませてこのうろこを逆立てて威嚇します。この姿もまたかわいらしく見えます。

樹上にも地表にも生息しているので、飼育する際は飼育ゲージに木の枝や流木などを入れてあげるのを忘れずに。日中は40℃ほどの環境にして、夜間は20℃くらい下げてあげると良いでしょう。
割と大型になるので、なるべく大きめの飼育ケージを用意して飼育するのがおすすめ。

アオジタトカゲ

体長: 70センチ程度
特徴: 身体が丈夫。餌を与えるとどんどん成長する。
寿命: 10年ほど
価格: 10000円〜25000円程度
飼育上の注意: 熱に弱く、夏は頻繁に霧吹きで水をかけてやること。熱中症に注意。


出典:生き物図鑑.com
https://llizard.tokyo/archives/399

青い舌が特徴で、ツチノコとよく間違えられるトカゲです。オーストラリアやインドネシアなどに生息していて、体長は70センチほどの大きめ。体が丈夫なので初心者でも飼いやすく、エサをあげるとどんどん大きくなります。

性格はおとなしいものから少々気の荒いものまで個体差がありますが、人に噛みついたりすることはほとんどありません。雑食なので虫や野菜やフルーツなどなんでも食べます。

飼育に必要なもの

さて、実際に飼うことにしたら、いよいよ飼育に必要なものを揃えないといけません。どんなものが必要なのでしょうか。

飼育用のケージ

ケージとは飼育用の容器のことです。安くて軽いプラケースがよくありますが、トカゲを飼う場合、初めからしっかりとした爬虫類専用の購入するが良さそう。大きくなってから改めて買いなおす方がコストがかかります。

ケージの大きさの目安として、その種の全長の2~4倍ほどの幅が必要です。活発に動く種類の場合は、最低でも3倍程度の幅を持たせてあげましょう。

爬虫類は人間が考えるよりもずっと力があります。万が一にもトカゲが逃げ出すことのないように、ケージの材質や強度、鍵の有無なども考慮に入れておくと良いでしょう。

光源

本来は屋外で暮らしているトカゲには、昼行性、夜行性にかかわらず蛍光灯を付けてあげた方が良いです。なるべく自然の環境に合わせてあげることですね。

また、昼行性のトカゲには紫外線も大切。紫外線を浴びないと、ビタミンD3が不足してしまい、カルシウムを吸収することができなくなってしまいます。必ず紫外線灯(UV灯)を付けてあげましょう。

暖かい時期には日光浴をさせてあげるのも良いようです。

保温器具

基本的に暑い地域に生息しているトカゲは、体温調節が苦手。飼い主が快適な温度環境を作ってあげなくてはいけません。

また、昼と夜との温度差をつけてあげることも大切。好きな環境をトカゲが選べるように、全体の暖房と局所の暖房、ふたつ用意できればベスト。タイマーがあれば更に良いでしょう。

土、石、木の枝など

そのトカゲの種類がどんな環境で生息しているのか知った上で、それに近い環境を整えてあげます。ケージの中に敷く床材として、ヤシ柄や人工砂など、適したものを用意してあげましょう。

また、シェルター(隠れ家)になる石や木も入れると良いでしょう。いろいろな形のものが市販されていますので、インテリアとしても楽しめます

餌(昆虫、野菜)

餌となる昆虫は、ペットショップでコオロギやミルワームが市販されています。野菜は青梗菜やモロヘイヤなどの緑の野菜か、かぼちゃや人参を好んで食べます。

虫と野菜をバランスよくあげることが大切。カルシウムが不足すると体調を崩してしまうので、時にはカルシウムサプリメントなどで補ってあげるのも良いでしょう。

まとめ

最初に聞いたときはピンときませんでしたが、いろいろ調べてみるとトカゲの飼育も楽しそうです。何よりちょうどよい距離感で暮らせそうなのが嬉しいかも。

トカゲとの暮らし、積極的に考えてみようと思います。

タイトルとURLをコピーしました