私の学生時代からの友人T美は、美人で性格も良いのに40代半ばでいまだ独身です。老後のための貯金もしているし、趣味も楽しんでいて自由に「おひとりさま」を満喫していたのですが、最近弱音を吐くようになってきたんです。
どうやらテレビのニュース番組で、一人暮らしの高齢者がひっそり孤独死していたというニュースを立て続けに見たらしく、急に不安になったようです。
「独身のままやってくる老後って寂しいんだろうね…」とポツリ。なんて返事をしたらよいか困ってしまった私は、老後を寂しいものにしないためにどうしたらよいかを探してみる事にしました。
生涯独身 メリットとデメリット
2015年の国勢調査による生涯未婚率(調査年に50歳で未婚の割合)が男性で約23%、女性で約14%という結果がでています。男性は約4人に1人、女性は約7人に1人は独身という現状がわかります。
結婚したいけど相手が見つからない人、経済的理由で結婚できない人、そもそも結婚する気がない人と様々な理由で独身者がどんどん増えている時代なんですね。
生涯独身でいる事にもメリットとデメリットがあるといいます。まずメリットですが、自分だけなので全てにおいて自由の身です。お金、時間、行動全部好きなようにでき縛られるものがないのがメリットです。
ではデメリットはどうかというと、仕事をしているうちは良いですが、定年退職後に襲ってくるという虚しさや、相手がいないという寂しさからくる孤独感と戦うことになります。
若い時は、そんな自分の状態を想像できませんが、ある程度年齢を重ねると、私の友人のように老後の寂しさに耐えられるのか、急に不安になってしまうようですね。
独身老後を楽しむためにできること
結婚していても、老後まで夫婦仲良く連れ添っていられるかというと、残念ながら別れてしまう夫婦も多いです。我が家だって、今はなんとか円満に暮らしていますが、先の事はわかりません。
そう考えると、独身者の老後だけが寂しいわけじゃないんですよね。今は少子化で子供がいない夫婦も多いです。老後は一人暮らしという事も十分ありえますね。
そこで、心配していても仕方がないので、独身老後を楽しむためにも、いまからできる事をしらべてみました。
経済的不安をなくすための貯金
まず、できる事といえば、老後のための貯金ではないでしょうか。働けるうちはいいですが、定年退職して年金暮らしとなると、貯金がなければ厳しい生活になってきますね。
お金があれば幸せというわけではありませんが、無いよりはいいと思います。無駄に大金をもつ必要はないので、どのくらい必要か自分である程度計算してみるのも良いのではないでしょうか。
人とのつながりを絶やさない
人とのつながりはやはり大切になってきます。人間関係は煩わしいことも多いですが、助けてくれるのも人なんですよね。いつ病気になるかもわかりませんし、何より一日中誰とも会話をしない生活は寂しいものでしょう。老後にもできそうな趣味があると良いですね。
地域のサークルやボランティアなどに参加するという方法もあります。とにかく、人とのつながりを絶やさないようにすることが大切になってきます。
頼れる人をみつけておく
兄弟、親戚がいればそのうちの誰かとは連絡がとれるようにしておいた方が安心です。友人でも良いと思います。歳をとっても連絡をとりあえる友人がいると心強いですよね。
大人になってから友人を作るのは簡単な事ではありませんが、今からでも習い事をしてみるなどして、同じ趣味のある人と友達になっておくのも良いかと思います。
まとめ
友人のT美に、結婚している私だって老後は1人かもしれないんだよと話すと少し気が楽になったようです。T美は結婚願望はもっていないのですが、それも決めつけずに、もしかするといいご縁があるかもしれないと前向きに考える事にしたようです。
他人ごとではない独身老後の寂しさ問題、みなさんはどのように考えますか?
老後を楽しく過ごすために、今から準備することも大切なのかなと思います。