ただいま大学3年生の姪。
そろそろ就活に向けて、
準備を始めています。
一番の悩みは、公務員になるか、
民間企業に就職するかということです。
本当は安定志向で公務員志望なのだけど、
公務員になるのも不安があるそうです。
姪「公務員って給料安いっていうじゃない?
特に地方公務員は安いって聞くけど、
本当かしら?」
私「そんなに気になるなら調べてみた方がいいわ、
わたしが調べてあげる。」
悩む姪のために公務員の給料について、
調べてみることにしました。
地方公務員給料のしくみ
公務員の給料は、
人事院や人事委員会などの勧告に基づいた、
法律や条例によって決まります。
給料のシステムは、勤続年数によって
給料が上がる年功序列制度になっています。
そのため、若いうちは給料が安く、
勤務期間が長くなるにつれて、
給料が上がっていく仕組みになっています。
特別のことがない限り、
毎年給料は上がり続けていきます。
民間企業と比較してみる
公務員の給料は安いと言われていますが、
本当に安いのでしょうか?
ある県庁のホームページを見ると、
月例給として
次のように記載があります。
これは役職段階や学歴、年齢が、
同等と認められる者同士の給料を比較しています。
386,949円 385,981円 968円(0.25%)
これをみると確かに民間よりは、
若干給料が安いとはいえるでしょう。
ボーナスに関してはどうでしょうか?
2014年の夏のボーナスの平均支給額は
一般企業が55万円前後、
公務員は60万円強となっています。
ボーナスに関しては、
決して民間に比べて安いとは言えません。
退職金についても調べてみました。
大卒35年以上の場合、
1,800万円~2,600万円ほどです。
都市部のほうが、
退職金が高くなる傾向にあります。
長く働けば働くほど、
退職金はうなぎのぼりに増えていきます。
一般企業ではどうでしょうか?
一般企業では退職金は、
その会社によって全く違います。
一般的に、民間の退職金は
退職時の1ヶ月分の基本給に
就業年数や給付率をかけたものになっています。
一般的に給付率は自己都合で6割、
会社都合で7割ほどです。
しかし企業には退職金を払う義務はなく、
支払うかどうかは、
会社が自由に決めています。
中小企業や零細企業では、
経営難に苦しむ会社もあり、
退職金が出ないこともあります。
生涯賃金を比べてみよう
入社から定年まで一度も退職しないとすると、
公務員と会社員では平均給与にどのくらい、
差があるでしょうか?
あるデータによると大学卒の場合、
民間企業で男性が2億6千万円、
女性が2億1千万円となっています。
一方地方公務員の大卒の給料は、
およそ2億8140万円となります。
データで見る限り、公務員の給料は
安いということはなく、
むしろ高いくらいです。
公務員の給料が安いというのは、
嘘だと言えます。
まとめ
なんといっても、公務員は、
その安定性が魅力です。
公務員には倒産やリストラがありません。
景気に左右されることもありません。
多くの若者が公務員を目指すのも、
安定した給与体系に魅力を感じることが、
大きいと思われます。
しかし決して、仕事が楽というわけでは、
ありません。
転勤や出張も多いとききます。
なにより国や地方のために働く志が必要です。
姪には、給料のことだけでなく、
どんな仕事がしたいのか、
考えてみるようにアドバイスしました。