買い物に行った折、母がとある本を見ていました。「認知症予防! 始める脳トレ!」と、ありました。
認知症……高齢者にとっては気になる言葉です。母が言いました。
「難しいのかしら。やって効果があるならやるけど……」
たしかに。世間では、何かと高齢者の認知症やその予防にと話題になっていますが、実際のところどうなのか……。効果はあるのか、また、
そもそもなぜ「脳トレ」が必要なのか、気になり調べてみることにしました。
脳トレが必要なわけ
まず、脳の仕組み……なぜ認知症になり、予防が必要なのか。それを調べてみました。認知症の原因は、主に生活習慣などと言われています。
また、生活習慣が原因の認知症を「脳血管性認知症」。現在は原因が解決されていない認知症を「アルツハイマー型認知症」と言います。
脳血管性認知症に関しては、日頃の生活習慣……脳を鍛えることである程度予防できるとされています。そのため、脳のトレーニングが効果的とされているわけですね。
脳を働かせるということ
脳の重さは、体重の2%くらいと言われています。けれども、その2%で体に命令を送る。これは、エネルギーにすると、体の中で20%も割合を占めているそうです。
見えないだけで、かなりのエネルギーを消費しているのですね。この見えないエネルギー消費が高齢者になればなるほど、積もりに積もって、脳の病気患い、認知症になる、とも言われています。
「疲れた時には甘い物」とあり、摂り過ぎはよくありませんが、前述したエネルギー消費は、高齢者になるほど負担となるものです。頭を使った後にはエネルギーの補給も効果的な動作のひとつです。
トレーニングで脳を鍛える
働かせすぎも禁物ですが、脳を全く使わないというのも、認知症の原因となります。また、高齢者になってくると、脳をあまり使わないというのは珍しくないようです。
錆びつかない程度に、脳に軽い負荷をかける事が予防に効果的と言われています。
以下では、いくつかの脳トレとその効果について説明しています。
- パズル
トロントの大学で行われた研究から、パズルは効果ありと報告されました。解く過程で脳を使って考えることが、良い刺激となり、解けた瞬間も快楽物質が分泌されるため、脳トレには最適です。 - 塗り絵
パズルと並んでポピュラーなトレーニングかと思います。細部や、どこをどう塗るかと考える事で、脳に刺激が与えられます。パズルほど難しくないのも魅力ですね。 - 音楽を聴いたり歌ったりする
音楽を聴いて、リズムに合わせて歌ったり、手を打ったりするのはリラックス効果があるとともに、他者と合わせて歌ったりするときは、気遣いや配慮をすることでも、脳が考え、よい刺激になります。
まとめ
高齢者・お年寄りが増えてきた中で、社会問題ともなりつつある認知症や高齢者問題。
けれども、原因や対策などの効果を知って適切に取り組めば、予防につながる、ということを母にも伝えてみました。
なるほど、と理解してくれた上で、「効果があるし、面白そうだから」と脳トレを始めたようです。無理なく取り組む、というのも大事なのではないかと思ったのでした。