寒くなってから、高校生の娘のお弁当と一緒に持たせている水筒の中身も、冷たい麦茶から温かい飲み物へチェンジしました。ホットコーヒーやホットの麦茶、緑茶など色々なバリエーションで飽きないようにしていましたが、最近はホットの紅茶がお気に入りの様子です。
スッキリとした飲み口は昼食のお弁当にも合うし、休み時間の水分補給にも味が口に残らないので紅茶が一番好き、とのことなんです。
子供がアレが好きだと言えば親の習性というものなのでしょうか、さらに好きなものを深堀して色々探ってみたくなるもの。紅茶にも色々な種類があるので、「こんな紅茶もあるよ」と飲んでもらいたくなるんです。
明日の紅茶は何を持たせてあげようか、おすすめの紅茶の種類について調べてみましたよ。
おすすめの紅茶の種類
紅茶の国と言えばイギリス、「アフタヌーンティー」が有名ですが、1人当たり1日5~6杯の紅茶を飲んでいるほど、日常の生活には紅茶が当たり前となっています。
しかし、イギリスは紅茶の産地だから紅茶文化が栄えたのかと言うとそうではないんです。世界中で紅茶を生産している国は20国以上はあるのですが、中でも紅茶の産地で世界一位インドの生産量は年間約100万トンになり、第二位のスリランカの3倍以上にもなります。
紅茶は、生産地の風土や気候によって紅茶の味にはっきりとした違いが出ます。そのため、紅茶の名前には生産地の名称が付いています。また、紅茶には茶葉の大きさや形状の違いによってグレード(等級)が付けられています。
そして、紅茶の世界にも「紅茶と言えば、」と言われる有名な紅茶がいくつかあります。おすすめの紅茶の種類を厳選して5つ紹介していきますね。
世界3大茶葉:ダージリン
インドのダージリン地方が生産地になります。
東ヒマラヤ山嶺の標高2,000mの高地から、急勾配の斜面を谷底に向かって茶木が植えられています。この地域の日中の直射日光と夜の涼しさによる寒暖差と、霧の発生がダージリンの独自の風味を生み出しています。
春夏秋の1年に3回の茶摘みがあります。特に、夏摘み茶葉は香り高くまろやかで、コクのある繊細な味と赤みのある薄いオレンジの美しい色が特徴です。マスカットを口に含んだような香りから「マスカットフレーバー」と呼ばれ、「紅茶のシャンパン」と表現されています。
春摘みは日本茶のような清々しい味わい、秋摘みは渋みが加えられミルクティーに合う味わいになっています。
世界3大茶葉:ウバ
スリランカ南東部のウバ地方が生産地になります。
かつてのイギリス連邦の自治国「セイロン」という名を残し、セイロンティーとして知名度が高い紅茶になります。ウバは、セイロンティーと呼ばれる5つある茶葉の種類の中の一つです。
日中の高温とやるの冷涼な温度差で発生する霧が、ミントまたはスズランやバラのような爽やかで華やかな独特の香りを持つ茶葉を育てます。キリリと爽快な渋みと刺激的な味「ウバフレーバー」は唯一無二で、赤みの濃いオレンジの美しい色はとても魅力的です。
バランスの良い上質な紅茶を入れた時にカップの内側にできる黄金の輪、「ゴールデンリング」ができることでも知られています。
世界3大茶葉:キーマン
中国の安徽省祁門県(あんきしょうきもんけん)が生産地になります。
森に覆われた山岳地帯に茶園があり、気温は低く多雨多湿で霧が発生しやすく日光が当たりにくいため、茶葉の渋み成分「ポリフェノール」に変換されず、日本茶に多く含まれる「テアニン」の含有量が多い紅茶になります。
ヨーロッパでは「東洋のブルゴーニュ」と呼ばれ、イギリスでは女王の誕生日のお茶会にはキーマンティーが出されることでも知られています。
バラや蘭の花の香りと燻したような香りから「スモーキーフレーバー」と称されていますが、テアニンが多いため渋みが少なくまろやかで甘い味わいの紅茶になります。
ダージリンやウバに比べて茶葉が黒く濃いですが、入れた時のお茶の色は澄んだ黄色味のあるオレンジ色が美しいです。ごくわずかだけ作られる紅茶の為、貴重です。
アッサム
インドのアッサム地方が生産地の紅茶です。
世界でも雨量が多いことで知られ、高温多湿の北東インドの広大なアッサム平原がパンチのあるアッサムティーの独特な味わいを生み出しています。世界第一位の生産国のインドの紅茶の半分は、このアッサム地方で作られています。
重量感のあるずっしりとしたコクと甘みと、黒糖や果実のような芳醇な香りが特徴の濃い赤茶褐色の紅茶です。インドの「チャイ」の原料で、強い風味がミルクティーにはぴったりで人気の種類です。
ニルギリ
インドのニルギリ地方で生産される紅茶です。
南インドのニルギリ丘陵の冷涼な空気と、熱帯の太陽の中でじっくりと育ちます。インド南部でスリランカに近いことから、セイロンティーにも似た優雅な香り、と称されることもあります。
クセがなくスッキリとした味わいで、香りは柑橘系で穏やかと言われています。ニルギリは、他の紅茶よりも香りや味がおとなしめなので、レモンティーや香りを楽しむフレーバーティーとして使われることが多いです。
まとめ
興味があるのはキーマンですが、貴重な茶葉ということだけあって、きっとお高いのでしょうね・・・。一度は飲んでみたいものです。
今飲んでいる紅茶の種類って何だろう?とキッチンに行って見てみたところ、市販のティーバッグでアッサムを中心としたブレンドでした。確かに、お茶の色は赤茶褐色ですが、少し渋みが強いのが気になっていました。
渋みが少ないのはニルギリで、アレンジティーにもよさそうです。水筒にホットミルクティーを入れて持って行くことは難しそうですが、自宅で勉強する時に作ってあげたくなりました。
おすすめの紅茶で、ホッと一息、リラックスできる時間を過ごしたいものですね♪