夏休みのある日、児童センターに小学生の
息子を迎えに行くと、何やら不満顔です。
「今日のお弁当に入ってたチャーハン、
ヌメヌメしてたよ!」
えー!もしや、腐ってたの?!
それ、食べちゃってないよね・・・。
「食べないよ!気持ち悪いから!」
ホッと、胸をなで下ろしてもみたものの、
お弁当が腐る、なんて初めての経験です。
普段通り、衛生面には気を付けて作ったのに
・・・かなりショックでした。
明日のお弁当を作るのにも、不安が募ります。
どうして、いつもと同じように作ったはずの
お弁当が腐ってしまうんでしょう?
この気持ちを払拭するために、きっちり
調べて見ましたよ♪
お弁当が腐るとどうなる?
食べ物が腐る原因は、細菌の仕業です。
お弁当の中の食べ物に付着していた細菌が
増殖し、食べ物を分解することが「腐る」
ということなんですよ。
細菌が食べ物を分解する時には、悪臭を
生み出し、味、形状などを変化させます。
お弁当を開けた瞬間に、放たれる悪臭は
まさに「腐ってますよ」のサインです。
一般的に、腐ったものを食べると、味が
マズイだけでなく、腹痛などを引き起こす
ことがあります。
しかし、細菌の種類によっては、さらに
症状の重い食中毒を引き起こす可能性も。
重症だと、3日ほど入院しなければならなく
なります。
怖いですよね。
「このお弁当を食べたら、危険な気がする」
と、潜在的な感覚を持っている人間の能力
って、ある意味すごいですよね(笑)
なぜお弁当が腐るのか、原因を詳しく
見ていきましょうね。
お弁当が腐るのには温度がカギ?
お弁当が腐るのには、いくつかの要因が
あるのですが、温度が需要です。
食べ物が腐る、つまり細菌が増殖するのに
温度が関わってきます。
細菌が繁殖する可能性があるのは、
10~60℃だと言われています。
中でも、細菌が活発になり増殖スピードが
早いのが、30~40℃なんです。
更に言うと、35℃が細菌にとっては
最もいい条件となるんですよ。
例えば、パンの生地の発酵を促す時、
35℃に保った場所に置きますね。
もちろん、発酵と腐敗は似て非なるもの、
しかし、細菌による作用です。
イースト菌は、わずか数十分で大きく
膨らみます。
適温に放置した時、細菌はものすごい
スピードで増殖します。
お弁当も、条件がそろえば3時間ほどで
腐ってしまうんですよ。
腐りやすい食べ物は入れない!
お弁当は朝作るので、昼食まではかなり
時間が経ってから食べることになります。
特に夏場は、朝から気温が高い日もあります。
知らない間に腐っている可能性も!
細菌が好むものは、なるべく避けてお弁当に
入れておきたいですよね。
夏場など、腐りやすい条件がある時には、
こんな食べ物は腐りやすい、とされています。
腐りやすい食べ物
- 生野菜
水分が多く、生のものは腐りやすく
なります。 - 卵
半熟だと腐りやすくなります。 - マヨネーズ
マヨネーズによって、食材から水分が
出てくるので腐りやすくなります。 - 火の通していないハム
過熱しておかないと腐りやすくなります。 - チャーハン・炊き込みご飯
具材が多いので、多種類の細菌が好んで
付着し、増殖する可能性があります。 - ポテトサラダ
イモ類は腐りやすい食材です。 - かまぼこ
生ものは腐りやすくなります。
腐りやすい食べ物を入れると、他の物にも
腐敗が進んでいきます。
おかずとおかずの間に仕切りがないと、
接地面から腐敗が移っていきます。
では、どうしたら、腐りにくいお弁当が
作れるのでしょう?
ポイントを詳しく見ていきましょうね♪
腐りにくくするために!
お弁当が腐らないよう、こんなポイントを
押さえておくといいですよ。
お弁当内の水分を減らす
食材に含まれる水分は、なるべく少なく
して入れます。
生野菜や汁気の多いものは、要注意です。
夏場など、食品の傷みやすい時期は、
冷凍食品を使うのも手です。
冷凍食品は、解凍せずにそのまま入れられる
タイプのものもあります。
水分量の管理と保冷との2役、同時にできる
便利アイテムですよ。
また、お弁当内に水分を入れないよう、
加熱したものは冷ましてから入れます。
お弁当の蓋をする時には、水分が蒸発して
蓋に水滴が付かないくらいまで待ちます。
しっかり火を通す
75℃以上の温度で1分間加熱するだけで、
細菌は死滅しますよ。
お弁当に入れるものは、加熱して細菌を
やっつけてから詰めましょうね。
また、腐りにくくするために、味付けを
濃くするのもポイントです。
温度管理をする
お弁当は、常温で数時間置いておくのは
リスクがあります。
食べるまで冷蔵庫に入れておく、保冷材で
お弁当を冷やしておく、など温度を上昇
させないようにしましょう。
詰める時には仕切りを
違う食材が隣同士になると、温度の違いや
水分量の違いなどから、互いが痛みやすく
なる原因になります。
おかずカップなどを利用して、おかず同士の
接地面を減らしましょう。
彩もとれるので、おすすめですよ。
まとめ
そういえば、チャーハン入れたお弁当、
保冷材入れてなかったです・・・。
しかも、調べてみれば、腐りやすい食べ物の
代表格だったなんて。
まさに「細菌の思うつぼ弁当」ですね(笑)
これからは、保冷剤をしっかり入れて、
持たせたいですね。
腐りやすい食べ物のリスト、ちゃんと頭に
いれましたよ♪