学校の文化祭で、お芝居の台本を
書くことになった姪が、
我が家にやってきました。
姪「私がお芝居の台本を、
書くことになったのだけど、
どうもうまくいかないわ。
おばさん、お芝居好きでしょ、
どうやってストーリーを、
考えたらいいのか教えて!」
私「もしかしていきなり、
台本を作ろうとしていない?
ちゃんとプロットを作ってから
シナリオを書かないと、途中で
うまくいかなくなるわよ。」
姪「プロットって何なの?
お願い教えて!」
可愛い姪に頼まれたので、
プロットの書き方について
教えてあげることにしました。
プロットとは何?
プロットとは、物語の重要な出来事を
まとめたあらすじのことで、
物語の設計図ともいえます。
もしもプロットを作らずに、
いきなり物語を書き始めると、
途中でつじつまが合わなくなったり、
行き詰ってしまう可能性があります。
プロットの書き方
まず基本設定を作ってから、
次にあらすじやラストシーンを考えます。
あらすじを作るときに、
先にラストの結末から考える方法も、
あります。
基本設定を作る
最初にいつ、どこで、だれが、なぜ、
なにをするという基本設定を決めます。
そして主人公の敵は誰か、
冒頭のシーンはどのように始まるのか、
どのような結末を迎えるかを考えます。
さらに主人公を含め重要な登場人物数人の、
性格をだいたいきめておきます。
プロットを作る
次に物語のポイントや山場を短く、
10行以内でまとめます。
あまり細かい点にはこだわらず、
短くまとめるようにするのがコツです。
あらすじを、短くまとめる練習を
繰り返していると、プロット作りが
上達してきます。
ラストから考える
ラストの結末を決めて、
そこから話の展開を考える方法を、
帰納法といいます。
この方法だと、
つじつまの合わないストーリーに
なることはありません。
ラストがもう決まっているので、
途中の過程でアイデアが、
生まれやすくなります。
たとえば桃太郎なら、
次のようになります。
- 桃太郎が鬼から取り上げた宝物を、
持ち帰る。 - みんなで鬼をやっつける。
- 桃太郎が犬、猿、キジとともに
鬼ヶ島へやってくる。 - 犬、猿、キジを仲間にする。
- おばあさんからきび団子をもらって、
鬼を退治するために旅に立つ。 - おじいさんとおばあさんが、
桃太郎を育てる。 - 桃を切ってみると、
中から赤ちゃんが出てくる。 - おばあさんが洗濯をしていると、
桃が流れてくる。
このような感じになります。
まとめ
文化祭のお芝居は大成功で、
たくさんの人が見に来てくれました。
文章を書くのが楽しくなって、
次はミステリー小説にも挑戦してみたいと、
張り切っていました。
姪が小説家になってくれるのが、
私のひそかな楽しみです。