「なーなー、なでしこってどういう
意味があるん?なんで、なでしこなん?」
えーっと、いきなりすぎてちょっと
フリーズしてしまいましたが、これは
私の知人からの質問です。
知人の質問への回答、なのですが
なぜ、突然こんなことを訊くのでしょう?
「だってな、なでしこって『大和なでしこ』
ってあるやろ?あれって、美人な可愛い
日本人って意味ちゃうのん?
それでな、『なでしこジャパン』、あるやろ?
あれって、可愛いとかよりかっこいいやん?
もう、なにが本当の意味か、よー分からん」
なるほど、たしかに謎です。
なでしこジャパンの選手たちは、たしかに
かっこ可愛い感じで、愛らしいばかりでなく
男性顔負けのかっこよさをお持ちです。
『なでしこ』、これは女性に使われる時
どのような意味を持って、使われて
いるのでしょう?
気になったので調べてみることにしました。
なでしこみたいだね、の『なでしこ』に
こめられた意味ってなに?女性に使う時
どんな意味を持つのか、ご紹介します。
美人でお淑やかな気立てのいい娘…は不正確?
- 美人
- 淑やか
- 気立てがいい
- 可愛い
- 愛らしい
なでしこの意味と訊かれて、ぱっと
思いつくのは、これくらいでは
ないでしょうか?
そう、女性なら誰しも憧れるなでしこの
花の例え、これは外国人男性の憧れでも
ある、『大和なでしこ』からの連想、かな?
日本女性の通称として、海外でも通用する
『Yamatonadeshiko(ヤマトナデシコ)』、なんて
単語があると知った時は、驚きました。
でも、これ、海外では通用するみたいで
意味は、『美人、お淑やか、気立てがいい』
となって、紹介されています。
諸外国の女性たちは、とても強くて
強すぎるので、控えめな日本女性にこんな
単語が作られたのかも、しれません。
ですが、『大和なでしこ』としてのなでしこの
本当の意味は、そういった上辺のものでなく
少し遠い昔に、ルーツがあると考えます。
大和なでしこ
大和なでしこ、という花がありました。
その花は、とても清楚で可愛い小ぶりな
ものなのですが、その実、日本の冬の厳しさ
寒さや乾燥に強い花でした。
今でこそ、様々な種類の交配種の花種子が
あり、色々と手を尽くして、綺麗に
咲かせますが、元の固定種は違います。
あまり手をかけず、自分でしっかりと
根をおろさせ、そうすることで次々と
花を咲かせていきます。
かつて、平安の時代に中国から『唐なでしこ』
という花が伝来し、それに対して日本固有の
花を『大和なでしこ』と呼ぶようになります。
そう、この花に『なでしこ』の真の意味が
あるのではないか、と私は考えます。
大和なでしこの本当の意味
ぱっと見は、小さくて可愛い花なのだけど
自分で根をおろし、張り、自生するその
逞しさに、平安の女性たちは憧れた。
そこに、女性美の元来の姿を見たのでは
ないでしょうか?
楽を鳴らし、歌を詠み、雅であることを
是非としていた、その時代を生きること
女性たちには、苦しくもあったでしょう。
なので、そんな環境の中で強い芯を持ち
逞しく生きている『なでしこ』に、自分の
生き様を重ねていたのではないか?
なでしこ、とはしなやかさやしたたかさ
芯の強さにこそ、本来の意味があるの
ではないか、と私は考えます。
可愛いだけじゃない、向かい風でも
立ち向かっていく強さこそが真の意味での
『大和なでしこ』、ではないでしょうか?
と、まあ、私個人としては、そのように
調べていて、思い、感じました。
おわりに
なでしこを女性に使う時の意味
いかがでしたでしょう?
なでしこのような女性は、美しいだけでなく
内面に強さをも持ちあわせている。
そうした意味で、知人が例にあげていた
『なでしこジャパン』はまさに、この
なでしこを体現している、と思います。
外国人選手に比べて小柄で、可愛い人が
多いですが、逆境や向かい風であっても
立ち向かっていくしたたかさがあります。
向かい風の中で、踏ん張っている姿は
美しく、見ていて痛快です。
澤選手も、サッカーのグラウンドの中で
強く、可憐に咲いてサッカーファンたちを
魅了していましたね?
可憐でか弱い乙女は現代では、絶滅危惧で
代わりに、本当の意味での『大和なでしこ』が
増えている、そんなふうに感じます。
そのことを、調べてみたことを知人に
話してみると、目が輝きました。
「ほわあ~、それは素敵やな~
いいなー、うちも『大和なでしこ』
目指したい~!」
知人に新しい目標ができたようです。
あなたも、『なでしこ』な女性を
目指していますか?
外見を磨くのもいいですが、本当の
なでしこを目指すなら、ぜひ、内面を強く
鍛えてみてください。
そうすれば、きっとどんなことでも
乗り越えて、やっていけるように
なるでしょう!