娘「ママ、今日は傘があった方がいい?」
私「うーん今日は降水確率0%だから、
いらないと思うよ。」
娘「この間もそういってたけど、
雨が降ったじゃない?
天気予報はあてにならないよ!」
私「あら、そうだったわね。
降水確率0%なのに、
どうして降ったのかしら?」
それを聞いていた祖父が、
横から口をはさみました。
祖父「ワシなら雲を見て判断するね。
昔、雲の研究をしたことがあるから
雲について詳しいんだ。
雨が降ってきてから慌てるより、
雲をみて心構えをしたがほうが、
よっぽどいいのじゃ。」
娘「雲から雨が予想できるのね。」
おじいちゃんは雲について、
解説を始めました。
雨が降る雲はこんな雲!
空を見ていると、天気が崩れることが
予想できる雲もあります。
- 巻層雲(けんそううん)
月や太陽を薄く白いベールで覆う雲です。
この雲が現れたら翌日から必ず、
雨が降るといわれています。
- 巻積雲(けんせきうん)
- 高層雲
- 層雲
- 乱層雲
白い石が並んでいるように見える雲です。
魚のウロコのようにも見えるので、
別名「いわし雲」もしくは、
「ウロコ雲」と呼ばれています。
今すぐ雨が降るわけではありませんが、
この雲が現れた翌日は、
天気が崩れるといわれています。
綿のようなかたまりが浮かんで見える、
雲です。
羊が群がっているようにも見えることから、
「ひつじ雲」とも呼ばれています。
直接雨を降らす雲ではありませんが、
この雲の層が厚くなってきたら、
天気が崩れるきざしです。
雲の中では、地上の最も低いところにできる
霧状の雲です。
大雨になることはありませんが、
細かい雨が降ることがあります。
空全体をどんよりと覆う黒い雲です。
たっぷりと雨粒を含んだ雲で、
いわゆる雨雲です。
この雲が現れたら傘の用意が必要です。
- 積乱雲
空へ大きく縦にモクモクと広がる雲で、
入道雲とも呼ばれています。
この雲が真上に来たら、
激しい雨や雷雨を伴うことがあります。
なるべく早く室内へ避難しましょう。
降水確率ってどんな意味?
降水確率とは、対象地域を0~6時、6~12時
12~18時、18時~24時の4つの時間帯に分け、
その地域全体に1時間に1㍉以上の、
雨が降る確率のことです。
降水確率とはあくまでも確率です。
たとえば降水確率30%というのは、
その予報が100回出たら、
30回雨が降れば予報的中ということになります。
降水確率0%なのになぜ、
雨が降ることがあるのでしょうか?
降水確率の雨は、1㍉以上の雨が対象です。
霧雨や1時間に1㍉以下の雨は、
考慮されていません。
1㍉以下の雨は意外と多いので、
降水確率0%であっても、
雨が降ることがあるのです。
降水確率0%だから安心して、
布団を干してでかけたら、
雨が降ってしまって濡れてしまった。
それは、実はこういう理由だからです。
まとめ
おじいちゃんの説明に、
思わず身を乗り出して、
聞いていた娘。
娘「雲の説明、とてもよくわかった。
これからは天気予報だけでなく、
空の様子もよく見てから、
傘を持っていくようにするわ。」
なにより雲に興味を持ったそうで、
将来は気象予報士になりたい、
とまで言いだしました。
私も外出するときは、
空を注意深く見るようにします。
降水確率の意味もよくわかったので、
たとえ降水確率0%でも、
布団を干すとき遠出はしないようにします。