先日、ママ友たちと、週末に家族と
過ごした話になり、あるママ友が、
『家族で、水族館にクジラを見に行ったよ。』
と、話したのです。
もちろん、日本国内の水族館です。
イルカなら、水族館で見た事がありますが、
クジラを水族館で見た、という話を
聞いたのは、初耳でした。
日本は、イルカを捕獲・飼育するだけでも
世界からバッシングを受けているのに、
厳しく保護されているクジラを、
飼育することなんて、出来るのかしら?
そもそも、大きなクジラを水族館で、
飼育できるものなのかしら?
疑問に思ったので、
日本でクジラが見られる水族館と、
世界のクジラにまつわる事情を、
調べてみると、意外な事が分かりました。
イルカはクジラの仲間
クジラとイルカはよく、
セットで紹介される事が、
以前から、気になっていました。
そこで、よく調べてみると、
面白い事が、分かりました。
イルカはクジラの仲間だったのです!
私達、哺乳類には食肉目(犬や猫の仲間)や、
霊長目(猿や人)等の、グループがありますが、
その中に、クジラ目というグループがあり、
そこに、クジラやイルカは含まれるのです。
クジラ目の中で、更に科目分けされ、
よく、水族館で飼育されている、オキゴンドウや
バンドウイルカは、マイルカ科に属します。
クジラ目の中には、シロナガスクジラのように、
体長約25mのものもいれば、
水族館で飼育されている、オキゴンドウなど
約5mのものもいます。
このように、クジラとイルカは概ね、
体長が、約4m以上のものが○○イルカと、
名付けられている事が、多いです。
クジラが見られる日本の水族館
現在はずばり、ありません!
過去には、静岡県の
伊豆・三津シーパラダイスで
ミンククジラの飼育も行われていた、
とのことですが、50年から60年も
昔の事で、研究を兼ねた飼育だった為、
現在のような、展示をしていたかは不明です。
ただ、先述の通り、イルカもクジラの仲間なので、
『クジラ』として、イルカが展示されていても、
がっかりしないでくださいね。
世界の事情
中国の揚子江に、わずかに生息していた
ヨウスコウカワイルカが、2006年に、
絶滅したと考えられた事を受け、
国連が、2007年を国際イルカ年と
宣言しました。
クジラやイルカの仲間には、世界中の海に
生息する物がいる一方で、限られた場所に
しか、生息しない物も多数いる為、
絶滅が危惧される種が多いのも、事実です。
その為、世界中でクジラやイルカの
保護に対して、厳しい目が向けられている、
現状があります。
特に、水族館での飼育に関して厳しい、
若しくは、禁止している国をいくつか
挙げてみます。
- チリ
- キプロス
- インド
- オーストラリア
- ブラジル
- イギリス
- トルコ
2005年1月に、一切の鯨類の捕獲・輸入を
禁止し、いかなる目的や収容施設でも鯨類の、
永久的・一時的拘留を禁止。
1999年に、イルカ・アザラシ類の輸入を禁止。
以降、イルカ・アザラシ類を飼育する水族館
施設の建設が中止される。
2013年に、水族館でのイルカの飼育を禁止。
1985年に、全てのイルカ・クジラの展示を禁止。
規制が厳しい為、イルカがいる水族館はない。
1993年以降、イルカがいる水族館はない。
2011年に、イスタンブール市長が、
イルカがいる、水族館の閉鎖を決定。
おわりに
ママ友が水族館で見た、『クジラ』というのは
恐らく、『クジラ目』と紹介されていた、
イルカだったんでしょう。
それにしても、世界のクジラやイルカに
対する保護・禁止状態が、私の想像を
遥かに上回っていた事は、想定外でした。
日本では、クジラやイルカが人間の心の
癒しになるほど、親しみのある動物なので、
水族館から、全くいなくなるのは、
正直、寂しいと私は思います。
一方、狭いプールでショーをさせられて
いるのは可哀想だなと思うのも、本心です。
クジラやイルカは水族館の目玉ですが、
過度な囲い込みをせずに、上手く
人間と共存できる、水族館が理想的ですが、
現実は、まだまだ難しいのでしょうか。