『帰ったら、うがい手洗いをしなさーい!』。
子どもの頃、当たり前のように
言われませんでしたか?
なので、私も親になった今、帰宅した
子どもに毎回、同じ事を言っています。
とりあえず、汚れを落とす為。
バイ菌を持ちこまない為。
風邪予防の為。
どれも何となく、理にかなっている
つもりでした。
ところが、最近、ラジオで、
『帰宅後のうがいは、風邪予防に効果がない』と、
聞いて、耳を疑いました。
それが、本当なら今までやってきた事は
何だったのか?
じゃあ、どうすれば風邪は予防できるのか?
幼児がいる我が家には、死活問題です。
子どもだけでなく、大人も共倒れしたら
たまったもんじゃありませんから・・・。
うがいの効果はいかに?
調べたら、色んな事が見えてきました。
うがいの役割
うがいには、どんな役割があるんでしょう。
単に、口から侵入する細菌やウィルスを
取り除くだけでなく、
うがいをする事で、口臭を防いだり、
虫歯や歯周病を防ぐ、役割もあります。
うがいの効果
『帰宅後のうがいは、風邪予防に効果がない』
と聞いたのですが、この『帰宅後』というのが
あいまいな表現なんです。
例えば、ちょっとゴミ出しに行って
帰ってきた帰宅後と、
一日中働いて帰ってきた、帰宅後とでは、
随分、意味合いが異なりますよね。
実は、うがいは定期的に行えば、
風邪予防に効果がある事が、京都大学の
グループによって、実証されたのです。
ボランティアで集まった、約380名を
- 水でうがい
- ヨウソ系うがい薬でうがい
- 何もしない
の3つのグループに分け、
2か月間の、追跡調査を行いました。
この時、うがいは1日3回、
1回につき15秒を2回、行いました。
結構な長さだと、感じませんか?
その結果、水でうがいしたグループは
何もしないグループと比べて、風邪の
発症率が40%も減ったのです。
ただ、ヨウソ系うがい薬でうがいした
グループは、はっきりとした予防効果が
見られませんでした。
これは、のどの常在菌のバランスが、
うがい薬によって破壊された為、と
考えられています。
つまり、体が本来持っている、免疫力まで
奪ってしまい、結果ウィルスが侵入
したのではないかと、いうことです。
但し、うがい薬は、喉が既に炎症を
起こしている場合には、個人差はありますが、
効果がみられます。
うがいでの効果的な予防法
水でのうがいが、風邪予防に効果がある、
というのは、水道水に含まれている塩素が、
殺菌効果を発揮した、とも考えられています。
他にも、緑茶や紅茶でうがいをすると、
良いと、聞いた事がありませんか?
これは、緑茶や紅茶に含まれる、カテキンの
抗酸化作用や抗菌作用が、風邪予防に
効果を発揮するからです。
また、昔ながらの塩水うがいも
風邪予防には、やはり効果があるようです。
というのも、塩には脱水作用がある為、
繁殖の為に、水分を必要とする、細菌や
ウィルスの繁殖を抑える効果がある、と
考えられているからです。
まとめ
要は、こまめなうがいが風邪予防には
効果的、ということだったんですね。
頻繁に、うがいができるのが理想ですが、
そうもいかない時は、マスクで
保湿するのも、風邪予防には効果的です。
また、場合によっては、のど飴や飲み物での
保湿も効果的です。
因みに、夏風邪を引いた息子に、
移されまいと、今、必死に私は、
こまめなうがいに加え、出来ない時は、
暑い中、マスクを常時着用しています。
5歳児は、もう治りかけですが、
大人は夏風邪を引くと、長引きますから。