洗濯物をふわふわにしたうえ、
いい匂いもつけてくれる柔軟剤。
柔軟剤使いのうまいA子は
いつもいい香りを漂わせています。
ところが、せっかく柔軟剤を
使っているのに、
ほとんど香りが残せないC子。
A子にその秘訣を聞きたいというので、
私もいっしょにたずねてみることに
しました。
C子「同じメーカーのものなのに
匂いが全然残らないのは
なぜなのかな?」
A子「柔軟剤を使うのにも
コツがあるんだよね。
まず、基本中の基本は
洗濯がしっかりできていること。
案外そこが抜けていたりするのよ。」
洗濯をきちんとする
洗濯槽内で雑菌や黴が繁殖していませんか。
こういう状態だと
いい匂い以前の問題になってしまいます。
汚れがきちんと落ちていてこその柔軟剤です。
洗剤が残っている場合も
柔軟剤の匂いが打ち消されてしまいます。
洗濯物を洗濯槽にたくさん詰め込むと
汚れ落ちが悪くなり、
すすぎの効率も悪くなります。
洗濯物は許容量の70%程度にして
ゆったりと洗います。
柔軟剤と洗剤を選ぶ
強く匂いが残るタイプの柔軟剤を使います。
洗剤と柔軟剤の組み合わせによって、
残り香が変りますから、それも考えます。
日本のものは、やさしい香りが多く
外国のものは、強い香りが多い
傾向にあります。
ドラム式の洗濯機には、液状ではなく、
シート状の柔軟剤がいいようです。
漂白剤を使って、雑菌の匂いを消すことで、
柔軟剤の香りが残るようになる
場合もあります。
これらの組み合わせを、試してみてください。
柔軟剤を入れるタイミング
最初に洗う段階から柔軟剤を入れると、
柔軟剤はすすぎのときに流れてしまい
匂いが残りません。
柔軟剤を入れるのは、
最初のすすぎの後です。
これは絶対にはずせない条件です。
全自動洗濯機であれば
専用の投入口にセットしておけば
洗濯機が自動的に判断してくれます。
二層式の場合は、すすぎの給水の後です。
洗濯槽の中の水がきれいになった後に
手で投入します。
脱水と干し方
洗濯の最後の脱水時間を
短めにすることも大切です。
脱水しすぎると、柔軟剤の匂いも
水といっしょに飛んでいってしまいます。
柔軟剤の匂いを残したいなら、
戸外に干さない方がいいです。
日光にあてるのは
気持ちがいいですが、太陽には
殺菌作用と同時に消臭作用もあります。
終わりに
香りを強く残したいからといって、
柔軟剤の量を多くすればいい
というものではありません。
使いすぎると、衣類を傷めますし、
吸水性が落ちます。
また、強い匂いが苦手、
という人もあります。
匂いの感じ方は人それぞれですから、
少し弱めくらいにしておく方が
いいでしょう。
A子「ちょっとした工夫で
随分香りが残るようになるよ。」
D子「すれ違った後に
ふわっと香るのが理想なのよね。」
そして、何日かたったある日、
廊下ですれ違ったD子から
ふんわりいい香りが漂ってきました。
あれから教えを実践して
めでたく
残り香美人になれたようです。