静電気の発生には湿度が関係していた!防ぐための5つの対策とは?

おすすめ・コツ

冬になると乾いた洗濯物を取り入れるときなどに、パチパチっと感じる痛み衝撃を感じることがあります。



車のドアや玄関のドアノブなど金属製のものを触っても起きるときがあり、一瞬ドキッとしてしまいます。

この不愉快な衝撃の正体は静電気です。そもそも静電気とは何でしょうか?できれば静電気は発生してほしくありませんが、予防する方法はあるのでしょうか?

静電気の発生のしくみ

静電気とは2つの物質が擦れ合ったり、はがれたり、接触する際に発生する電気のことです。空気が乾燥していたり、電気を通しにくい物質にさえぎられたりしていると、電気はそこにずっとそのまま留まっています。

静電気が留まっている状態で金属に触れると、電気は流れようとして一点に集まり流れていきます。このとき火花のようにパチパチと音がしたり光ったりすることもあります。これが静電気の発生の仕組みです。

静電気と湿度の関係

静電気と湿度は大きな関係があります。湿度が高ければ静電気は発生しにくくなります。それは次のようなことが原因です。

湿度が高くなると物質の表面の水分量が増えます。水には電気を通す性質があるので、水分量が増えると静電気をすばやく大気中に放出する力が強くなります。そのため湿度が高くなると静電気は発生しにくくなるのです。

静電気は厳密には発生しているのですが、水分が多いと放出するスピードが速いため、そこに電気が留まりにくくなります。

静電気を防ぐには?

静電気は物がふれあったときに発生するので、ゼロにすることは不可能です。そこで、防止策としては静電気の発生量をできるだけ少なくする、あるいは静電気を逃がす、このふたつが考えられる対策になります。そのためにできることを考えてみました。

加湿器をつける

静電気は湿度が高いと発生しにくいので、加湿器を使って部屋の湿度を上げると効果的です。同じ部屋の乾燥状態でも、発生には個人差があります。たとえばよく汗をかく人や肌の水分量が多い人は、静電気はおこりにくい傾向があります。

洋服の素材を選ぶ

静電気が発生しやすいのは次のような素材です。

  • ナイロン
  • ウール
  • レーヨン
  • 一方、発生しにくいのは次のような素材です。

  • アクリル
  • ポリエステル
  • 綿
  • たとえばアクリルとナイロンの組み合わせなど、発生しにくい素材と発生しやすい素材の組み合わせは静電気を起こしやすくします。特に冬は重ね着をするので、洋服の組み合わせには注意が必要です。

    乾燥肌対策

    空気が乾いていると静電気が発生しやすいのと同様に、乾燥していても同じ現象が起きやすくなります。指先が物や人に触れて電気を発生させるので、手は保湿剤ハンドクリームでしっとりさせておくと効果が期待できます。何より手荒れ防止にもなるので、一石二鳥です。



    髪の毛も同様で、乾燥していると帯電しやすくなります。シャンプーの後はトリートメントなどで、保湿しましょう。髪の毛が長い人ほど傷みやすく、乾燥しやすいのでシャンプー後のケアは大事です。

    金属は乾いた手で触らない

    玄関のドアノブなどは金属製で帯電しやすいため、さわるとパチパチと痛みを感じることがあります。そうならないように、金属のものをさわるときは手を濡らしておくか、除菌スプレーなどで指先を湿り気のある状態にしておくと、電気をにがしやすくなります。

    静電気対策グッズを活用

    こうした静電気対策のほかにグッズも活用するとさらに効果的です。市販の帯電防止スプレーは、大気中の水の分子を取り入れる性質を持っています。

    衣類用だけでなく、髪の毛用、機械用など用途に合わせて発売されています。用途に合わせて上手に使い分けましょう。

    まとめ

    静電気は突然おこるやっかいな現象です。でも、発生の仕組みをしれば対策しやすくなります。静電気は湿度が苦手なので、加湿器を使って部屋が乾燥するのを防ぎましょう。

    そのうえで衣類の組み合わせなど、いろいろな防止策を行っていけば、静電気はもう怖くありません。いやな衝撃から逃れるためにも、ぜひ防止策を活用してみてください。

    タイトルとURLをコピーしました