空き巣対策!アパートがターゲットになる理由とは?

知りたい事

我が家の高校3年生の娘は、いよいよセンター試験まで1ヶ月半を切るところとなりましたが、娘の幼馴染の友人たちの中でも進学先が無事決まったとの声が聞こえるようになりました。

進学が決まった子は、これから卒業まで自動車学校に通ったりアルバイトをしたり、と有意義に過ごすことになるんだと思います。

東京の専門学校に進学することになった息子を持つママ友からも、これから住むアパートを探しに行ってきたよ、と報告がありました。比較的平和な地方から東京に出て来ての一人暮らしだし、何かと心配もある様子です。

確かに、空き巣もほとんどないような地域に住み慣れ、一人で住むアパートにどんなリスクがあるのかわからないので、用心するに越したことはないですよね。もしかしたら、我が娘も進学して一人暮らしするかもしれないので、決して他人ごとではない話です。

アパートの空き巣対策とは、どんなことをしておくと効果的なのか、万全にしておきたいのでこの機会に調べておくことにしました。

アパートは空き巣に狙われやすい!

アパートやマンションなどの集合住宅は、一戸建て住宅に次いで侵入窃盗の被害が多いと言われています。

警視庁の侵入窃盗被害についてのホームページ「住まいる防犯110番」のデータによると、平成30年度の侵入窃盗の被害数は62,745件発生しています。1日当たりだと、86件が日本のどこかで発生していることになるんですね。

そのうち、アパートなどの3階建て以下の集合住宅の被害の割合は、全体の被害の11.9%にもなります。また、侵入窃盗の手口のうち、家人が留守の間に忍び込んで金品を盗む「空き巣」が全体の35.3%となります。

侵入手口で多いのは窓と玄関

空き巣に限ってではありませんが、被害を受けたアパートの侵入場所の多くは窓からが53.3%、玄関からが34.8%となり、合算すると8割以上が私たちが最も空き巣に対して気を付けているはずの玄関や窓からの侵入となるんです。

一体どうやって侵入するんだろうと思いますが、実は無施錠の場所から空き巣が侵入したケースが全体の44.9%と一番多いんです。次いで、窓ガラスを無理やり割って入るケースが34.8%になります。

鍵の掛け忘れなどの油断から空き巣に入られる以外にも、誰も居ない時間帯を狙って道具を使いガラス破りをして侵入することは、空き巣にとって簡単なことなんです。

たった数秒でガラスを割り鍵を開けて入ることができるので、買い物や犬の散歩などの短い時間にも油断はできませんね。

アパートが空き巣のターゲットになる理由

アパートは、マンションに比べると約3倍ほど被害数が多くなります。というのも、アパートはマンションのようなオートロックや防犯カメラなどの防犯設備が整っていない場合も多く、被害にあう数も後を絶たないとも言われています。

また、空き巣にとってアパートは以下の理由があるため、侵入のターゲットにしやすいんですよ。

  • 防犯設備がない
  • 単身者が住んでいることが多く、留守になる時間帯が長い
  • 外から人の出入りが見えやすい
  • 外階段を使って各部屋に移動できる
  • 玄関や窓の鍵がピッキングで開けやすい
  • 管理人が居ない
  • 見つかった時に逃げやすい

このように、空き巣に入りやすい条件を満たしているかどうか、アパートを下見してから実行すると言われています。アパートが空き巣に入られやすい環境になっていないか、窃盗犯の目線で確認しておく必要があります。

空き巣に狙われやすいアパートとは?

まずは、空き巣に狙われやすいアパートについて見ていきましょう。以下のような環境がいくつもあるアパートは、空き巣に好まれやすくなりますよ。

  • 照明設備がなく、周辺が暗い
  • 駐車場やゴミ置き場、集会所などの管理がされていない
  • 外部からの見通しが悪い柵や塀がある
  • バルコニーの足場になりそうな塀などがある
  • 屋上の出入口に施錠設備がない
  • 屋上に柵が設けられていない
  • 出入り口や玄関が周囲から見えない
  • ピッキングに弱い鍵や、補助錠が付いていない
  • サムターンが針金などですぐに回る
  • 窓の鍵がロック付きでない
  • 貧弱な窓サッシ
  • 共用廊下に死角がある

侵入窃盗犯は、下見をしたアパートに留守になる人の多い10時~15時、暗くなり見えにくくなる時間帯の19時~20時に空き巣に入ることが多いんです。

効果的なアパートの空き巣対策

侵入窃盗犯は、ほとんどが5分以内に部屋に入ることができないとわかったら諦める、と言われています。侵入に時間をかけることは、通報されるなどのリスクが高まるからです。

さっさと部屋に侵入できるアパートを下見している訳ですから、時間のかかる物件には手出しはしません。効果的な空き巣対策とは、自分の部屋の窓や玄関を侵入窃盗犯が嫌がる環境にすることなんです。

そして、侵入する場所の多い玄関や窓に空き巣対策をしておくと、侵入に時間がかかり犯行を諦めるので効果的です。

窓と玄関の施錠は必ずする

無施錠の部屋に侵入されるのは当たり前と考えて、少しの時間の外出でも施錠するよう心がけます。

窓には補助錠を付ける

窓に補助錠を付けて鍵を二重にすることで、窓ガラス破りの手間が二倍になります。侵入に時間のかかる鍵が2つび窓よりも、鍵が1つの窓の方を選ぶので防犯になりますよ。

窓ガラスに防犯フィルムを貼る

窓ガラスを割り鍵を開ける手口で侵入するのを防ぎます。窓ガラスに防犯ガラスフィルムを貼っておくと、割れにくく5分ほどは窓ガラスと格闘しなければなりません。

鍵の周りの部分だけでなく、窓ガラス全体にしっかりとした厚みのある防犯シートを貼ります。10年ほどで貼り換えるのがおすすめですよ。

防犯カメラ設置中などのステッカーを貼る

実際には防犯カメラなどの防犯装置が設置されていなくても、「防犯システム作動中」「警備装置作動中」などの防犯ステッカーを貼っておくと、空き巣の抑止力になります。

防犯カメラを設置する

高価なものもありますが、1万円以下の防犯カメラもあります。また、ダミーの防犯カメラも効果があります。

防犯ブザーを設置する

センサーで侵入者を感知した時に警告音が出るものや、窓やドアが開くと警告音が鳴るものなど数千円であります。大音量の警告音が鳴ることで、侵入者は焦って逃げ出す効果があります。

まとめ

アパートの外の見通しや環境などは変えることはなかなか難しいですが、侵入される恐れのある窓と玄関に補助錠を付けること、防犯フィルムを貼ることでかなり効果が出そうな気がします。

それと、どんな時でも誰が見ているかわからないもの、外出する時には施錠することを心掛けたいですね。

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