友達のA子が小さなパン屋さんを開くことになりました。お店もほとんど出来上がっているのになぜか悩みがあるようです。
A子「手作りパンの内容は毎日変わるから、本日のおすすめパンを看板に書いて宣伝したいのだけれど、デザインのコツがわからなくて困っているの。」
私「ふーん、本日のおすすめパンねえ………。」
A子「どうしたらみんなに見てもらえるような看板ができるかしら?」
A子に相談されても、私はなんて答えてあげていいかわかりませんでした。家に戻ったあと、ふとケーキ屋さんを経営しているB子のことを思い出して電話してみました。
看板をデザインするコツを知りたい!
B子のケーキ屋さんは結構繁盛していて、かなり忙しいと聞きました。毎日その日のおすすめ品や特売情報などがあるので、看板のデザインを工夫して対応しているそうです。B子は看板のデザインのコツについていろいろ教えてくれました。
手書きが良い
それによると、A子のように毎日内容が変わる場合には手書きの看板がオススメだそうです。手書きの看板にはスタンド看板もしくはA型看板などとも呼ばれるタイプがあり、移動が簡単にできるのが特徴です。
ひと目で分かるようにする
看板をデザインするときは、お客様が「ひと目でわかる」ようにすることが大事です。あいまいな内容も一つの集客方法かもしれませんが、看板の目的から言うとそれは少々違うと言えるでしょう。
手書きで書くときは看板の下地に黒板を使うことがよくありますが、文字の色は白だけでなく黄色やピンクなど様々に変えたほうがデザイン的にも見栄えがよくなります。おすすめパンの写真やイラストなども看板に貼ってみるとより目立ちます。
短い言葉や文章を使う
看板をかくときのコツは、お客様の注意を引くような短い文字を使うことです。ダラダラ長い文章ではお客様は目に留めてくれません。特にスタンド看板は通行人にアピールするために使うので、一瞬でお客様の心を捉えるような工夫が必要です。
たとえば10名様限定とか本日超特価などと言う表現はお客様の心をひきつけます。また具体的な数字も効果的で、1時から2時まで割引きセールなどとかくのも良い方法です。
特に強調したい文字は大きく、はっきりと書くことが大事です。顔文字や記号などもどんどん取り入るとより親しみがある看板になります。表現の仕方や色の工夫、そして心を捉えるようなキャッチコピーをうまく使うのがアピールのコツです。
パン屋さんの手書き看板がついに完成
友人B子からもらったアドバイスは全部A子に伝えました。その時はA子は黙って聞いていましたが、後日再び連絡がありチョークで黒板に書くタイプだと、使える色も限定されてしまうということで悩んでいると言われました。
また、一般的なお店にあるようなアルミ製の看板より、もっと個性的でおしゃれなものを探しているけど見つからないとも言っていました。
数週間後、パン屋さんがオープンするのでぜひ来てほしいと連絡があったので、オープン当日早速行ってみました。お店の脇に置いてあったスタンド看板は木製で温かみを感じさせるものでした。
また、看板はマーカーボードタイプのものになっており、そこにはたくさんの色を使った文字がマーカーで書かれていました。カラフルでポップな文字は、通行人の目を釘付けにするほど印象的でした。
本日限定ふわふわクリームパン先着10名様までの文字と、おいしそうなクリームパンの写真が私の心を掴んで放しませんでした。それを見ると一刻も早くお店に入って買わなくちゃという気になりました。
まとめ
効果的なデザインの看板のためかお店はお客様でいっぱいでした。A子はとても幸せそうで、それを見ている私もたくさんの幸せをもらいました。
気がついたら両手にいっぱいパンを抱えて帰り道を歩いていました。これからもずっとA子のパン屋さんを応援していきたいと思います。