高校生の娘が、学校から持ち帰ってきた宿題に頭を悩ませています。もうすぐ高校の文化祭で、今日から特別日課で午後は文化祭の準備時間になっている訳ですが、クラスの模擬店の看板を任されて帰宅したものの、なかなか描くことができずにいます。
私だったら、看板を描くならならドーンと「焼きそば」とか「お化け屋敷」とか、模擬店の名前を大きく大きく描いてしまえばいいんじゃない?と単純に考えてしまうのですが、娘はデザインにもこだわりたい様子で、「そうじゃない」んだそう。
看板を描く時にはどんなことに気を付けたらいいのでしょうか?人目を引くようなデザインの看板を描くコツについて調べてみました。
看板デザインのコツ
看板を描く時には、人の視線を集めるという意味の「アイキャッチ」を意識して作ります。どうやったらアイキャッチできる看板ができるのか、それにはコツがいくつかあります。
それは、「色彩」「文字のフォント」「文字組」に気を付けると、効果的な看板になります。では、この3つのアイキャッチのポイントを具体的に見ていきましょうね。
看板デザインのコツ1:色彩
人目を引く看板とは、効果的な色彩を操って作られたものです。一言で「色彩」と表しましたが、色の相性や彩やかさ、明るさなどによって印象が大きく変わります。
看板の文字と背景の色の組み合わせも、ただやみくもに目立つような色を使えばいいというものでもありません。例えば、背景には寒色系よりも暖色系の色彩を使うと、看板全体に視線が向きやすいと言われています。
色彩が人の心理に働きかける力は大きなもので、あるレストランでは人気がいまいちだったパスタに真っ赤なトマトを添えただけで、人気のメニューになったとの逸話もあるほどなんです。
このように、色の持つイメージによって与える印象もそれぞれあります。例えば、赤系統の色は食欲・購買意欲・情熱などのイメージがあります。黄色系統の色は注意・楽しい・好奇心など、緑系統の色はリラックス・自然・若さなど、その看板の内容に当てはまる色を使うことで、直感的にイメージを与えやすくします。
このように看板デザインを決める時には、色彩は大きなポイントになります。
看板デザインのコツ2:フォント
文字のフォントとは、「文字のデザイン」です。色彩と同じように、文字の形によって見る人の印象を変えることができますよ。
一般的に、看板でよく使われているフォントは「ゴシック体」です。縦横の線の太さがほぼ同じで、安定感のあるフォントだと言われています。また、親近感やカジュアルな雰囲気を持っているので、視界に馴染みやすいとも言えますよ。
看板デザインのコツ3:文字組
看板の文字を描く時には、すべて同じ大きさにすると看板を見た時に窮屈で息苦しさを感じます。一番伝えたいものを大きな文字で、その他の文字は小さくといったように文字組のバランスをとります。
具体的にどれぐらいのバランスがいいのかというと、見ていて気持ちのいいバランスで文字が並んでいる状態が一番いいと言われていますよ。
まとめ
看板って、ただ目立つように目を引きそうな色を使って、大きく文字を描けばいいってものじゃないんですね。何を伝えたいのかを明確にしておき、文字のバランスと色のバランスを考えると効果的な看板になるんですね。
確かに、食べ物の看板の場合なら、その食べ物の色がどこかに入っているとイメージしやすいし、寒色系より暖色系の色の方が食欲は沸いてきます。お化け屋敷だったら黒や寒色系の色で怖いイメージで、アトラクションなら黄色や暖色系の色で楽しさや好奇心をくすぐるといいかもしれませんね。
まずは、看板に書く文字組のレイアウトを考えて、ゴシック体で書いてみます。そして、背景の色やイラストなどの色と文字の色とのバランスを取るようにとしてみると、パッと目を引く看板になりそうですね♪
ポイントを押さえて、集客できる看板ができるといいですね。