早いもので娘も18歳になり、成人式のDMも多く届くようになりました。パンフレットなどを目にする様になったからなのか解りませんが、娘は最近着物に興味を持ち始めました。私には京都出身の友人がいるのですが、彼女はよく着物を着ています。
さらりと普段着に着物を着ると言うのは粋なもので、娘はよく私の友人に着物を借りて着ています。そんな娘が今年の初詣には着物で行きたいと言い出しました。一言で着物と言っても、季節や行事ごとで色々と違いがある様です。そこでお正月に着たい人気な着物の柄と素材を調べて見ました。
着物は季節によって生地の素材が違うの?!
粋に着物を着てみたいと思っていても、いざ着ようとするとどんな生地の着物を着たら良いのか解らない方も多いと思います。着物も洋服同様に、季節によって生地の素材や仕立て方が違います。着物の生地や素材の違いはおもに3種類に分けられます。
- 袷(あわせ)着物
- 単衣(ひとえ)着物
- 薄物(うすもの)着物
裏地を付けて仕立てた着物の事を言います。
着る時期は10月から5月です。
裏地を付けないで仕立てた着物の事を言います。
着る時期は6月と9月です。
浴衣など透けるような薄い素材の着物の事を言います。
着る時期は7月から8月です。
お正月に着たい人気な着物の柄は?!
お正月には着物を着て、しっとりとした雰囲気で来客を招いたり、初詣などの日本の行事を堪能したいと思いませんか?やはりお正月なので、縁起の良い物の柄がおすすめです。そこでお正月に着たい人気な着物の柄をご紹介します。
- 松
- 竹
- 梅
- 宝づくし
- 鳩
- 水仙
- 亀甲
- 雀
- 南天
- 鶴
- 鱗柄
松は緑葉樹なので葉は落ちず、一年を通して緑を保ち続けます。古い樹になると樹齢何百年と言われる松があります。そんな松は不老不死や長寿として縁起が良い言われています。
竹はとても根が深くて、他の植物を生やさないほど生命力の強い植物です。そのことから、子孫繁栄の象徴として縁起が良い言われています。
まだ寒い時期に、紅梅と白梅は見事な花を咲かせます。そのことから気高さの象徴として縁起が良い言われています。
如意宝珠(願いが叶う宝の玉)、打出の小槌、金嚢(銭を入れる袋)、宝剣や宝輪などの宝物を配した文様は縁起物とされています。
鳩は平和の象徴としても有名ですが、勝負運上昇や開運招福としても良いと言われています。
水仙は知性の象徴と言われています。派手な色味がないので色々な柄と一緒に描かれています。
「鶴は千年、亀は万年」と言われている様に、亀甲は長寿の象徴と言われており、健康を願う縁起物と言われています。帯の柄に選ぶと着物が引き立ちます。
スズメは「厄をついばむ」「豊かさを表す縁起物」と言われており、家内安全、一族繁栄、富の象徴の象徴として縁起が良い言われています。
南天は「難を転じて福となす」と言われており、鬼門に植える事が多い樹です。その事から縁起が良い言われています。
鶴は長寿でも有名な鳥ですが、長寿・夫婦円満・繁栄の象徴として縁起物として有名です。また、鶴は夫婦の仲が良いと鳥です。夫婦円満の象徴として縁起が良い言われています。
蛇は脱皮をすることから、身を守り身を固めるといった意味をもち厄除け、再生などと縁起が良いと言われています。厄除けとして帯の柄も多いです。
さいごに
着付けや手入れが大変だからと日本人には着物離れがありますが、最近は日本に憧れている外国人の方も多くなり、着物を好む外国人の方が増えてきています。せっかく日本人に産まれたのだから、粋に着物を着こなしたいですね。中々着物を着る機会がない方にはお正月がおすすめです。
娘は梅の花にとまる雀の柄がかわいいと気に入っていました。お正月には縁起の良い柄と素材の着物を着て、一年の良いスタートになるようにしたいですね。寒さ対策として、袷着物もなるべく素材が分厚い物を選びましょう。またショールを巻いたり、着物の下にレギンスを履いたりして着物を楽しんで下さい。