“メリークリスマス!”いよいよクリスマスが近づいてきたある日のこと「おばあちゃん!サンタさんの洋服はなぜ赤と白なの?」と、小1の孫に聞かれて困ってしまったことがありました。
だって、赤と緑はクリスマスカラーで、トナカイに乗ったサンタさんは白い毛皮で縁取った赤いコートをまとった姿しか思い浮かびません。
言われてみれば「サンタさんの服はなぜ赤い?」
私も何故なのか、その辺のところはスッキリしませんしね。そもそも“クリスマス”は本来、海外から入って日本に定着した祭事ですから、調べてみたら面白いことが分かるかもしれません。
そこで可愛い孫のなぞなぞ解きに付き合って、サンタクロースの成立や歴史を調べて解明してあげたいと思い立ったしだいです。
サンタクロースの原型って誰?語源は!
サンタクロースの赤いコスチュームは、誰もが知っているイメージですよね。ですが「なぜ赤い服なの」という以前に「いったいサンタクロースって誰?」って考える事の方が先決ではないかと思うんですよ。
じつはサンタクロースは架空ではなく、実在の人物だと言われているようなんです。果たして本当かどうか?そこから調べてみることにしましたよ。
すると、その人は4世紀ごろ現在のトルコのミュラでキリスト教の司教であった、聖ニコラスだと言われていて、神学者でもあったそうです。
彼はとても裕福な家に育ちましたが、その財を貧しい人々や病気で苦しむ人々の救済に投じたり、子どもたちにも精一杯の愛情をそそいで分け与えたというのですから、まさに聖人そのものの方だったようです。
因みに、セント・ニコラスをオランダ語では「シンター・クラース」と言って、この読み方が後になって“サンタクロース”の語源になった、と言うことのようですよ。
最初は別の色だったってホント?
サンタクロースの洋服は、日本では「赤と白」のイメージしかありませんが、私の若いころは、海外からのクリスマスカードの中には、色の違う洋服を着たサンタさんの絵柄のモノもありましたしね。外国作家の絵本にも描かれていたことを、今の今になって思い出されましたね。
じつは歴史的に見ても緑や青や白、紫色の服を着たサンタさんがいたこともあるみたいなんです。
その中に、一つのイメージとして“赤い服のサンタクロース”は存在していたのですが“サンタクロースのユニホームは赤”という、決定的なものではなかったみたいですよ。
それでは現在のように、私たちがイメージしている赤と白の服を着たサンタクロースは、いつ頃から定着することになったのでしょうか? さらに調べてみましたよ。
サンタの服が赤い理由は何?
第1の説
さてサンタさんの赤い服の由来ですが、一つにはセントニコラスが着ていた司教の正装が「赤と白」だったという説があります。
どうも赤い色は“血の色”を意味し、信者のために「自らの命を惜しまない」証しだと言うのです。聖ニコラスがキリスト教徒だったこと、キリスト教に携わる司教の正装の色、この二つが折り重なって、サンタクロースは赤と白の洋服になったと言われています。
第2の説
第1の説も説得力はありますが「最大の功績はアメリカの飲料メーカーだった!」と言うことのようです。コカ・コーラ社が自社の宣伝用に赤い服を着たサンタクロースのイラストを採用したところ、世界各国に広がってイメージが定着したとも言われます。
イラストレーターに依頼してイメージしたキャラクターは「温厚な顔立ちに長く白いお髭をたくわえて、太った身体に赤と白の服を身にまとっている姿=サンタクロース」だったそうです。
この時のイラストが現代のサンタさんのイメージにつながってきていると言われています。なるほど・・・信ぴょう性があってうなづける説だと思いました。。
今では、赤いコスチュームがトレードマークのサンタクロース。それ以外の色の服を着ているサンタさんなんて考えられないことですが、もし飲料メーカーが今のようなサンタさんのキャラクターを採用していなければ、どうなっていたでしょう。
いろいろな色の洋服を着たサンタさんが世界の国々を駆け廻っていたかもしれません。
シーズン近くには、ファッションのように「今年のサンタカラーは“青紫色”が主流で~す!来年は緑になるかもしれませ~ん?」なんて、ネット上で飛び交ったり、そんな世の中になっていたかもしれませんね。
まとめ
セントニコラスが歴史の中に存在し、彼の姿や服装が今日のサンタクロースのベースにあったことが分かりましたよね。
さらに現代のサンタさんが形づけられるまでには長い道のりがあって、何人ものクリエーターの手にかかり世界中の人々に愛される唯一無二のキャラクターになったというわけです。
世界中の子どもから愛されて止まないサンタさん!これからも万国共通のキャラクターとして、未来永劫夢を与える存在でいてほしいですね。