一人暮らしとは言え、学生のうちはある程度は親からの仕送りもあるし、本人も家賃のことをあれこれ考えたりしないものですよね。
でも、自分で働くようになると、しみじみ思うのは「家賃はできれば安い方がいい」ということ。一人暮らしするには、家賃が収入のうちの結構な割合になってしまうんですよね。
素敵な部屋に住みたい気持ちはあるけれど、やっぱり現実を見ないといけないですよね・・・。手取りの収入に対してどれぐらいの家賃が相場なのか?詳しく調べてみました。
家賃の目安はどうやって決める?
部屋を探す時には人それぞれ譲れない条件があるものです。そのいくつかの条件の中でも、家賃は第一条件になるほど重要なポイントです。
毎月支払える家賃の上限の許容範囲をどんな目安で考えておくとよいのでしょうか?
手取りに対して家賃はこれぐらいの割合だとわかれば、部屋探しでもターゲットを絞りやすくなりますね。それでは詳しく見ていきましょう。
家賃は手取りの3割が目安!
部屋を探す時には、家賃の目安にしておくのは手取りの3割以内に考えておくとよいとされています。
この手取りですが、収入のすべての金額ということではありません。手取りは、給与(総支給金額)から厚生年金保険料・健康保険料・雇用保険料・所得税の源泉徴収額・住民税などを差し引いた金額のことを言います。
手取りの金額は、給与(総支給金額)の80~85%になると言われています。例えば、大卒初任給が20万6,000円だとすると、手取りは17万円程度になります。
大卒初任給の手取りの家賃の目安は5万円ほど
大卒初任給の手取り17万円の場合、家賃の上限は手取りの3割なので5万1,000円ということになりますね。
手取り15万円の場合は家賃の上限は4万5,000円、手取り20万円場合には家賃の上限は6万円になります。
ただし、手取りに対して家賃の上限が3割で妥当かどうかは、その人のライフスタイルや支出の比重によっても違いがあります。
月々の支出の中で変動しない家賃をどう考えるか、例えば他の支出とのバランスを見ていきましょう。
生活費にも手取りとのバランスがある!
手取りは約15万円の場合、家賃の上限は約4万5,000円になります。実は、家賃と同じように生活費にも手取りに対する割合の目安があります。
支出金額には個人差がありますので、あくまで理想の割合としてとして参考にしてみて下さいね。
例:手取り15万円、20万円の場合
目安の割合 | 手取り15万円 | 手取り20万円 | |
家賃 | 30% | 45,000円 | 60,000円 |
食費 | 15% | 22,500円 | 30,000円 |
水道光熱費 | 5% | 7,500円 | 10,000円 |
通信費 | 5% | 7,500円 | 10,000円 |
交通費 | 6,500円 | 円 | |
日用品 | 2,500円 | 3,500円 | |
↑ここまでの生活費で合わせて60% | (90,000円) | (120,000円) | |
・交際費 | 10% | 15,000円 | 20,000円 |
・教養・娯楽費 | 5% | 7,500円 | 10,000円 |
・被服・美容費 | 5% | 7,500円 | 10,000円 |
以上3項目お楽しみ費は合わせて20% | (30,000円) | (40,000円) | |
貯蓄・保険・予備費 | 20% | 30,000円 | 40,000円 |
合計 | 150,000円 | 200,000円 |
手取り15万円で、理想通りに貯蓄を20%とするとかなりシビアになりますね・・・。家賃を5,000円減らせばもう少し余裕のある生活になりそうですね。
手取り20万円なら、家賃が30%としても食費などにも余裕が生まれてきますね。
まとめ
部屋を決める時には、手取りとのバランスを考えて無理のない金額を予算にするようにしましょう。特に手取りが15万円ほどの場合には、家賃はできる限り低めに考えて探すと生活費に余裕が生まれますね。
生活を楽しむことはもちろん、今後のために貯蓄も考えておく必要があります。収支のバランスを考えて、部屋探しをしていきましょうね。