小学生だった私が遭遇した一大事件、誕生日プレゼントのシャツを着て学校に行ったんです。5時限目の図画の時間、ふざけて遊んでいたB君の絵筆が私のシャツの袖にベタッ!!
どうすりゃいいの? 余りのショックに私は泣いちゃいましたよ。すると担任の里佳子先生が飛んで来て「A子ちゃん大丈夫よ。先生がお洗濯してキレイにしてあげますからね」って言ってくれたんです。
絵の具がシャツに付いたらどうする!
そんなこともあったわねと思い返していた折りしも、学校から帰って来た小学生の息子が友達に「絵の具つけられた~!」って??
ママ歴も十数年やっていると緊急事態にも遭遇していますから、と思って見てみると、息子のシャツには乾燥してカピカピになった絵の具の汚れがありまして・・・!
早速、私が手にしたのが“虎の巻”ハウツウ本です。まずはいくつかのお約束がありますので、そのポイントをご紹介していきますね。
絵の具を落とすとき知っておきたい大事なこととは?
まずは絵の具には、水性絵の具・アクリル絵の具・油絵の具等の種類がある点に注意しましょう。
- 服の素材を知るよりも、絵の具の種類を知ることが大切
- でもしか、衣類を傷付けない様に注意を払う
- 時間の経過と共に、絵の具の汚れは落としにくくなる
- 絵の具が服についてしまったら、すぐに水と洗剤で洗う
絵の具を落とすには状況に応じて 中性洗剤やクレンザー、クレンジングオイルなどを使います。最初、生地の色落ちや傷めないために目立たない個所で試し洗いをすること、歯ブラシなどの道具を使う時に強くこすり過ぎず丁寧に扱うことなど大事なことのようです。
絵の具を落とすのに最低限必要なグッズ!
水彩絵の具の場合
- でんぷん糊・・図工などで使っているもの
- 洗濯洗剤・・ふだん使いの洗濯洗剤
アクリル絵の具、油絵具の場合
- 台所用洗剤・・食器を洗うふだん使いのモノ
- クレンザー・・鍋を洗ったりするホーミング&ジフなど
- クレンジングオイル・・洗剤で汚れが落ちないときに、オイルタイプを使用
- 歯ブラシ・・使い古しの歯ブラシでOK。汚れをこすり落ちやすくする
- きれいなタオル・・しみ抜きをするためのモノ
絵の具の種類!その成分の違いと落とし方
絵の具は色素が強く洗い落とすのが容易ではありません。洗濯しても丁寧に揉み洗いしてみても、なかなか思うように落とせなかったということありませんでしたか。
そこで身近にある水彩絵の具・アクリル絵の具について、その成分と洗い方ついてご紹介してみますね。
水彩絵の具と汚れ落としの工程
幼稚園や学校などで使われている種類ですが、透明水彩と不透明水彩があります。いずれも顔料にアラビアゴムを混ぜたモノです。
アクリル絵の具と汚れ落としの工程
顔料にアクリル樹脂を混ぜたモノで、紙以外の材質でも描ける特質がある。ここでは乾く前のアクリル絵の具と、乾いてしまったあとの処置方法についてご紹介しますね。この方法は油絵の具の場合にも応用できるので参考にしてくださいね。
乾く前のアクリル絵の具の落とし方:
洗剤(台所用洗剤+クレンザー)を混ぜたら、歯ブラシを使って生地を傷めないようにこする→揉み洗いしたあとぬるま湯ですすぐ→汚れが落ちるまで洗剤~すすぎを繰り返す→汚れが落ちたら洗濯をする
乾いた後のアクリル絵の具の落とし方:
洗剤(台所用洗剤+クレンザー)で揉み洗い→汚れが薄くなるまで揉み洗いを繰り返す→汚れが落ちていない場合はしみ抜きをする→汚れの面にタオルを重ねたら、クレンジングオイルを付けて歯ブラシを使ってトントン叩いて汚れを落とす→洗濯をする
絵の具の種類によって落とすことが可能かどうかが大きなポイントですよ。例えば水彩絵の具では手順をきちんとふめばキレイに落とせます。ところがアクリル絵の具のように樹脂が含まれている種類は、一度乾燥すると簡単に落ちないことが良く分かりましたよね。
さいごに
私の冒頭の文の続きですけど、お終いは次のようになりましたよ。
「そして先生は、手洗い場に私を連れて行き脱いだ洋服の絵の具の汚れが薄くなるまで丁寧に、何度も何度も繰り返し洗い落としてくれたんです。里佳子先生の洋服を洗う手がまるで魔法を掛けたみたいに思えましたよ。」
という訳で、わが息子には「今や先生の魔法の手は、ママ歴十数年を経た私の手なのよ!」と強調したいところですが・・。
ぼんやりな息子がそんなふうに感じてくれたら、嬉しいんですけどね!?