先日、近所に住む妹から電話があり、お友達と海外旅行へ出かける前に相談があるとの事。「あ~、なに餞別欲しいの?」と尋ねると、ちょっとご機嫌斜めな声で「お金は稼いでいるから、大丈夫~」との返事。
ちゃんと話を聞いてみると、以前に海外旅行に行った際、時差ぼけで頭痛症状がひどく大変だったらしいのです。そう言えば、帰ってきてからそんな話をしていたような気が…。
何か対策はないかという相談でした。私も専門家ではないですし、時差ぼけで頭痛になったことがありません。旅先で体調が悪いのは本当につらいので、時差ぼけによる頭痛症状の効果的な対策があるのかを調べて見る事にしました。
時差ぼけのしくみ
では、まず時差ぼけってなぜ起こるのでしょうか。頭痛の症状だけでなく、体のだるさ、頭がボーっとするなど、体の不調は様々です。時差ぼけが起きるしくみを調べて見ました。
生体リズムのズレが原因
飛行機などで5時間以上時差が生じる場所へあっという間に移動すると、普段の生活時間と生体リズムとにずれが生じます。これが時差ぼけの原因といわれています。
規則正しい生体リズムを刻むため、体内時計がそのリズムを調節しています。海外旅行で一気に時差が生じる場所へ移動したことで、光を浴びる時間や気温などが普段と変わってしまい体内時計が狂います。
体内時計によって管理されている生体リズムもずれるので、自律神経にも影響がでて、様々な体の不調が起こってしまうんですね。
※体内時計と生体リズム
体内時計とは:人間には朝に目覚め日中活発に動き、夜は休息するというリズムがあります。このサイクルを管理しているのが体内時計です。
生体リズムとは:リズムには毎日の起床リズムからホルモン分泌に関係する月周リズムなど様々なリズムがあります。これらをまとめて生体リズムと呼びます。
時差ぼけ症状の頭痛対策
時差ぼけからくる体の不調は色々あります。軽く済む人もいれば、頭痛がひどくて起きるのもつらいような人まで様々です。旅行を楽しみにしていたのに、頭痛で悩まされるなんて避けたいですよね。頭痛は予防できるのでしょうか?
時差ぼけ予防
頭痛症状を引き起こす原因は時差ぼけです。時差ぼけにならないための対策です。
・出発当日から現地時間に合わせて行動する
現地での過ごし方をシュミレーションするとわかりやすいです。飛行機に乗ったら旅行先の時間を意識する事が大事です。到着時間を確認して寝る時間を決めましょう。
フライト時間が12時間あったとして、現地に着くのが朝の場合です。「前半の時間は寝ずに我慢して後半はとにかく睡眠時間にあてる」といった調節をすると現地に着いてから何もしなかったよりは楽に過ごせるはずです。
・機内食は出された時間に食べる
体内時計は光だけではなく、食べる時間も関係しています。決まった時間に食べる事でリズムを正常にしているそうです。機内での食事は基本的に現地時間に合わせて出されるので、出されたタイミングで食べる事が時差ぼけ対策になります。
頭痛症状が起きたときの対策
予防や対策を行っても、その時の体調によって時差ぼけになってしまう事があります。つらいと思いますが、頑張って現地時間に合わせて行動するようにしましょう。つらいからと寝込んでいては時差ぼけが解消されません。
朝は頑張って起きて太陽の光を浴びて朝食をきちんと摂ることで、体内時計が正常に戻りやすくなります。不慣れな旅先なので、鎮痛剤を利用する場合は普段から飲みなれている薬を使った方が安心ですね。生体リズムが戻ってくると、時差ぼけによる頭痛症状も良くなってくるはずです。
まとめ
時差ぼけは事前に対策をすれば個人差はありますが、予防する事もできます。機内でできる事は難しい事ではないので、とにかく大事なのは旅行先の時間に合わせた行動を意識する事です。
行き先によっては、日本時間と正反対の時間帯でいつもは寝ている時間に起きていないといけない状況は過酷でもあります。せっかくの海外旅行ですから、時差ぼけ対策をして体調万全で楽しみたいですよね。
妹にもしっかりと伝えておいたので、きっと楽しい旅行ができるでしょう。お土産が楽しみです!