DNA鑑定という言葉、ニュースでよく出てきますね。犯人の特定や親子の血縁関係を調べると言った事などで知られる遺伝子検査です。遺伝子検査なんて以前は自宅で出来るようなものではありませんでしたよね。
先日、姑の薬を取りに薬局へ行った時の事です。受付の横にパンフレットなどが置かれているコーナーがあるのですが、そこに何やら怪しげな箱が並んでいました。
なんだろう?と思った私はパンフレットを見ました。それは美容遺伝子検査キットと肥満遺伝子検査キットでした。こんなものまで販売されているのかぁと感心した私。
家に帰って遺伝子検査について調べていると、色々な種類がありました。中でも自分の祖先のルーツを調べてくれる遺伝子検査が気になりました。
私は純日本人ですから、どこまでいっても祖先はアジア系民族なのでしょうが、自分のルーツがわかるってなんだかワクワクしますよね。遺伝子検査の事を詳しく調べて見ましたよ。
自宅で出来る遺伝子検査キット
自分の祖先のルーツを調べる事が出来る検査キットを日本で販売している会社をご紹介しますね。
ジェネシスヘルスケア社(ジーンライフ)のHAPLO
日本で一番の実績を持つ専門会社です。取り扱っている検査キットも多いです。自分のルーツを探るには「HAPLO祖先遺伝子検査キット」を選択します。
検査方法:細胞を採取するためのスティックが入っています。スティック内にある綿棒を自分のほっぺの内側にこすりつけ採取します。
検査結果:約1か月ほどかかるようです。検査結果はWEB上のマイページでのみ確認できます。自分の祖先のルーツがわかる検査という事ですが、情報量は少ないとの事。自分が大体どの祖先のグループに入るか、〇〇系といったような事しかわからないようです。
検査キット価格:10584円(税込)
DeNAライフサイエンス社(マイコード)のディスカバリー
DeNAと言ったら、日本の大手IT企業ですね。横浜ベイスターズの親会社です。東京大学とタッグを組み遺伝子検査分野に参入したそうです。
取り扱っているキットは病気や体質が2種類、祖先のルーツを調べるキットが1種類です。ルーツを調べるには「ディスカバリー」を選択します。
検査方法:郵送されてきた検査キット(スティック状)に唾液を入れます。結構多めに入れないといけないようですね。唾液は出そうと思ったら出ませんから大変かもしれませんね。
検査結果:1週間から10日ほどで検査終了メールが届くようです。WEB上のマイページから検査結果が見れます。こちらも、どうやらルーツに関しては情報量は少ないようですね。祖先はなんとなくこんな地域でこんな人種でした、くらいしかわからないようです。
祖先のルーツと一緒に体質鑑定も項目に入っています。虫歯のなりやすさや髪が薄くなりやすいかなどがわかるようですよ。
検査キット価格:10584円(税込)
この他にも23andmeという会社の検査キットもありますが、こちらはアメリカの会社です。キットを購入する事は出来ますが、日本語対応になっていません。価格は現在99ドルという事です。
自分のルーツを探る
祖先を調べる検査キットでわかる事は、どのグループに属しているかです。ご紹介したHAPLOもディスカバリーも「ミトコンドリアDNA」を用いて検査されます。
ミトコンドリアDNAは母親から遺伝するDNAだそうです。母方のルーツがわかるということですね。このミトコンドリアDNA型を用いて遺伝的に分けられるグループを「ミトコンドリアハプログループ」と言います。
ハプログループは大体9つに分けられます。グループにはそれぞれ名称がついています。会社によって少し名称が違いますが、内容は同じです。
ディスカバリーではN9のグループ名「北海を制した流氷の民」ですが、HAPLOでは「アイヌの祖、中国起源渡来人」といった感じです。ディスカバリーを販売しているマイコードのサイトではトピックでどういった祖先なのかを詳しく紹介してくれていておもしろいです。
まとめ
今や自宅で手軽に遺伝子検査が出来る時代になりました。病気のリスクや体質に関しての遺伝子検査はもっと詳細にわかるようです。自分の祖先はこんな所から来たのか!と言った事がわかると、その地方を旅してみるというのも楽しいかもしれませんね。
私も機会があったら調べて見ようかなと思いました。初めて訪れる場所でもなぜか懐かしいなぁと感じる場所があったら、祖先が生活していた場所なのかもしれませんよね。
遺伝子検査の技術はこれからますます進化するのではないでしょうか。ご興味のある方は、ぜひ検査してみてください!