休日明けの月曜日の朝は、何だか気ぜわしくて、
朝からドッと疲れる気がしますね。
夫婦共働きだと、なおさら慌ただしいものです。
私も正社員の身ですが、近頃は仕事を持つママが
本当に多いですよね。
私は仕事で、中小企業の総務・経理など事務処理
を全て請け負っています。
社内外問わず、よく質問されることが多いのが、
共働き世帯だと何がどう違うのか、って事です。
共働き夫婦での「扶養家族」の意味合いについて、
混乱している人が結構多いんです。
是非とも、スッキリと理解してもらいたい!
共働きの扶養家族について、説明しますね♪
共働きの定義とは?
共働きとは、夫婦2人共が雇用されている状態
のことを指しています。
よって、お互いが正社員でなければ、共働きに
ならない、という訳ではありませんよ。
例えば、夫がフルタイムの正社員・妻がパート
の状態でも、共働きといえます。
現代は、夫婦共に仕事を持ち、家計を支える
世帯が以前よりも増えていますね。
2012年総務省の労働力調査によると、
日本国内の共働き世帯の割合は、なんと59%!
日本の夫婦数の半分以上が、共働きである、
と言われています。
更に、年々共働きの人口が増え続けている、
というのが現実です。
様々な形態の夫婦共働きの世帯がある中で、
気になってくるのが、扶養家族。
共稼ぎの場合の、扶養家族の扱いについて
詳しく説明していきますね♪
配偶者の扶養になる条件とは?
共働きの場合、年収によっては、どちらかの
扶養にできることがありますよ。
配偶者を「扶養する」という意味には、2つの
要素があります。
それは、健康保険と税金の面で適用されますよ。
この2つは、年収によって変わります。
では、詳しく見ていきましょう。
税金の面での扶養
一方の配偶者の年収が、103万円以内だと、
もう一方の配偶者が、所得税の控除を受ける
ことができるようになります。
例えば、夫が正社員・妻がパートで、夫の方が
年収が多い場合で考えると、
夫が、会社で年末調整をする時に、妻の年収が
103万円以内だと、配偶者控除を受けられます。
会社員の人であれば、毎年12月に年末調整として
用紙を記入しているかと思います。
用紙には、配偶者の年収を申告する欄があり、
妻の年収金額により、夫の所得税が変化します。
説明では実感しにくいですが、年末調整として、
「結構な額が返金されてる!嬉しい♪」
こんな経験ありますよね?
これも、保険料など様々な控除が積み重なっての、
返金ですが、所得税の減税の一環なんですよ。
所得税の減税対策として、一方の配偶者の年収を
103万円以下にしておくと、所得税の面から扶養に
なれるという意味合いになりまよ。
健康保険の面での扶養
一方の配偶者の健康保険に、扶養として加入する
ためには、扶養される配偶者の年収が、130万円
以下でなければなりません。
例えば、夫の健康保険に、妻が扶養として加入
する場合で考えてみると、
妻の年収が、130万円以下であることが条件です。
妻の年収が130万円以上だと、妻自身で所属する
会社の健康保険や、国民健康保険に加入しなければ
なりません。
妻自身が社会保険料を支払うと、年収によっては
130万円以下よりも、収入が低くなることも。
夫の年収にもよりますが、妻の年収が130万円~
160万円だと、世帯的には年収が減少することが
多い、と言われています。
つまり、130万円以上の年収があった場合には、
お互いが別の社会保険に加入し、所得税の控除も
受けることができませんね。
子供の扶養はどうなるの?
配偶者の扶養については、お互いの年収によって
扶養できるか否か、判断する事ができますね。
もちろん、一方の配偶者が103万以下で、健康保険
税金の面で扶養に入っているなら、子供も同様に
扶養にするべきですよね。
しかし、一方の配偶者の年収が130万円以上なら、
子供の扶養はどうなるのかというと、
まずは、税金の面では、どちらの扶養に入れても、
損得はないと、言われています。
では、健康保険の面からだと、どうでしょうか。
共働きで、お互いが別々の健康保険に加入している
場合は、原則的には年収の多い方の扶養にします。
しかし、家庭状況により、大いに考慮されることも
あります。
我が家は、夫が自営業・妻が会社員というスタイル。
確定申告では、子供達は夫の扶養としていますが、
健康保険は、妻の扶養になっています。
つまり、夫の収入が不安定であることが理由とされ、
会社員である妻の健康保険の扶養にすることが認定
されました。
子供の扶養については、夫婦間の話し合いと、
お互いの健康保険の決まり事に沿って、考えて
いくことが重要ですね。
まとめ
日頃から、労務や税務に対して疑問の多い人が
結構居るものです。
世帯によって、働き方のスタイルや夫婦の在り方に
多様性が出てきたことも、一因のように感じます。
お互いの働く環境によって、社会に関わることも
大いに変わってくるものですね。
家族の扶養をする、ということは、色々な意味が
あります。
配偶者に「扶養される」には、
- 税金の面だと、103万円以内
- 健康保険の面では、130万円以内
子供を「扶養する」には、
原則的には、年収の多い人の役目だが、健康保険
に関しては、考慮の余地がある
という事を、覚えて欲しいと思います。