引っ越しをする時、迷ってしまうのはご近所さんへの挨拶まわりの品物です。一昔前と違い、今は挨拶まわりをしない人も増えているとか。しかし。ちょっとしたものでも品物を添えて丁寧に挨拶をされると、印象がよいし、うれしいものです。
さて、最近の引っ越しの粗品でティッシュはどうか?という話を聞きました。引っ越し挨拶にティッシュというのは、もらったことがなく候補にあげたこともなかったです。
ティッシュはお店や銀行の粗品でよくもらいますが、引っ越し挨拶の品物としては、どうなんでしょう。 そこで、この記事では、引っ越しの挨拶の品物にティッシュが喜ばれない理由について考えてみました。
引っ越し挨拶の品物の由来と意味
そもそも引っ越しの挨拶に品物を配るという習慣はいつからあったのでしょう。それは、江戸時代に始まったことだそうです。当時、引っ越してきた人がご近所に配ったものは「そば」でした。
なぜ、そばだったのかというと江戸時代では、小豆やお餅より、そばは安かったそうなんです。だから、そばを配る風習になったという事でした。そして、「そば」という言葉とそばの細長い形にかけて、「ずっとおそばに」とか「細く長く切れないおつきあい」という意味があったそうです。昔の人はユーモアがありますね。
現代では、引っ越しそばは、ご近所より引っ越しを手伝った親戚や親しい友人に作って食べてもらうのが一般的。昔とは違う意味あいがありますね。そして、ご近所には挨拶まわりに添えて粗品を配ります。
引っ越し挨拶の粗品にティッシュが喜ばれない?その理由
さて、引っ越し挨拶に添える粗品にティッシュはどうなのか?という話に戻ります。ティッシュといえば、ショッピングセンターのくじ引きやガソリンスタンドの景品で粗品として配られているので、私もよくもらった経験があります。
多数のお客様に感謝を込めて配るとしたら安価で購入できるティッシュは最適ですし、もらう側としても購入して300円から500円くらいのものをただでもらえれば嬉しいですね。
でも、粗品は粗品でも、相手によって相応で常識的な価格と言うものがあります。引っ越しの場合は、相手がこれから暮らす場所のご近所さんです。配る軒数は、多くて両隣(アパートの場合は上下の階の人)と向こう3軒ほどのお宅が一般的で、これからよろしくお願いします、という気持ちで配るものになります。
挨拶に添えていただくものなので、どんなものでも、嬉しいと感じる人も多いのですが、昔からの風習を重んじる年齢層の方々からはよく思われないこともあるのではないかと思います。価格としても、もらっても負担にならず、贈って失礼にあたらない価格とすれば、500円から1000円ほどの品物になります。
ティッシュの価格といえば、5個パックでも500円以下です。引っ越し挨拶に見合った価格に合わせて2セットにすれば10個になり、置き場所に困ります。価格的に安価すぎるという事が引っ越し挨拶の品物としてティッシュは喜ばれないのではないかと思う理由の一つです。
また、引っ越し先のご近所の方々に挨拶をして、これからおつきあいをお願いするためにお渡しするものなので、喜んでいただける品物を選びたいです。ティッシュは昔ほど、皆が使うものではなく、使う人は銘柄にこだわると聞いたことがあります。
もし、ティッシュで選ぶなら最近よく見かけるやわらかい素材のソフトティッシュならよいかもしれません。一箱も大きめで紙質も良いので喜ばれるのではないでしょうか。
まとめ
引っ越し挨拶の粗品にティッシュは喜ばれない理由を考えてみました。引っ越し先のご近所さんという相手には、相応な価格ではない、という事です。これから引っ越し挨拶の品物を選ぶ際は、ポイントとして
- これから暮らす場所のご近所さんという相手に相応で常識的な価格の品物
- 価格とすれば、500円から1000円ほどの品物
- もらっても負担にならず、送って失礼に当たらない品物
- 昔ながらの風習からの品物(そば、乾麺など)
という事を頭において選びたいと思います。そう考えると、候補としては洗剤や、タオル、コーヒーセットなどいろいろ思いつきます。昔からの風習にならってそばやうどんなどの乾麺もよいですね。