神話での雷神の名前とは? 有名なのはこの4つ!

雑学

先日、夜からの強い風と雨で翌朝ものような天気でした。雨も降ったり止んだり、晴れ間が見えたかなと思ったのもあっという間の曇り空に。

登校時間になって娘が、風は強いものの小雨だからと、自転車で出掛けようと玄関を出た時、「ゴロゴロゴロ・・・・」と雷が鳴ったんです。と、同時に玄関のチャイムが連打されました。

やっぱりチャイムが鳴ると思った!というのも、娘は大の雷嫌いなんです。「雷、怖い。どうしよう。」娘は駅まで車で送って欲しい、のアピールをしてましたが、雷の音も遠くそれから鳴る様子もなかったので、そのまま自転車で登校していきました。

私も、さずがにもう大人になので、雷が鳴ったぐらいでは怖がったりはしませんが子供の頃は大嫌いでした。特に一人での留守番の夕方、がいつ落ちるかもしれない恐怖は耐え難いものでした。

雷が気象現象だと知った今では、未知のものという気はしませんが、昔の人々はこんな激しい音と光が天から落ちてくる訳ですから、色々な想像をしていたことでしょう。

雷にも古来から雷にまつわる話があるに違いないですよね。神話の中では、雷にはどんな名前が付いていたのか調べてみましたよ。

雷と神話

古来から、雷と神を結び付けて考えられることが多くありました。雷の強大な力の前では、人間は成す術がなく神の力であると考えたのでしょうか。日本だけでなく世界の雷が鳴るところでは、雷は神であり、その言い伝えも古来より語られてきました。

神話として語られてきた雷の神話には、どんな名前の神として登場してきたのか、まずは日本から見てみましょう。

日本神話の雷神タケミカヅチカミ

日本では、古来より雷のことを「神鳴り」と言われていました。方言では「神立ち」とも言われ、神が起こしている現象とされていました。

古事記や日本書紀などの古文献や、民間の信仰や地域の神社など多様の雷を司る神様がいると言われていますが、特に有名なのが日本の神話に登場する建御雷神(タケミカヅチカミ)です。

火の神の血から生まれた雷神、そして剣の神と言われています。剣先を天に向けて地面に突き刺し、その剣先の上にあぐらをかいて座ったという話も残っています。

タケミカヅチカミの名の「ミカヅチ」とは、御(ミ)雷(イカズチ)が縮まってできた、とされているんですよ。雷に縁の深い神様です。

ギリシャ神話の雷神ゼウス

ギリシャ神話の全能の神ゼウスは有名ですが、雷を自由に操ることができます。天空のすべてを意のままにでき、強大な雷の力を使えば全宇宙を破壊できると言われています。

その雷の力はゼウスの武器「ケラノウス」と呼ばれ、オリュンポス12神の中で最強と言われているんですよ。

また、ギリシャ神話の元となるローマ神話では「ユピテル」がゼウスと同一の全能神としての立ち位置に置かれています。英語表記では、ジュピターと呼ばれています。

北欧神話の雷神トール

北欧神話に登場する雷神トールは、父親に主神オーディンを持ち北欧神話の中では最強の戦士だと言われています。牛を丸ごと1頭食べると言われるほどの大食漢で乱暴者、ミョルニルと呼ばれる稲妻を司る大きなハンマーを武器にしています。

このミョルニルの性能は素晴らしいもので、投げれば閃光を放ちながら敵に必ず命中してトールに再び戻ってくる武器なのですが、トールでさえも真っ赤に燃えるミョルニルを扱う時には、素手では持つことができないとされています。

ちなみに英語表記では、「ソー」、つまりアメコミで有名な「マイティ・ソー」はトールをモチーフにした話なんですよ。

インド神話の雷神インドラ

バラモン教やヒンドゥー教の神であり、「強力な神々の中の帝王」を意味していると言われています。英雄であり、軍神であり、嵐や雷を司る神様です。

干ばつを司る魔神ヴリトラを退治した時に、雷雨と太陽の化身とされるインドラによって雨の恵みを得た話が有名です。インドラの武器は「バジュラ」というダイヤモンドのように固い金属で作られたもので、雷を操る力を持っています。

雷のイメージだけでなく、雨によって豊穣をもたらす神という位置づけもされているんですよ。

まとめ

雷の力強さや光などイメージ通りですが、強くて勇ましい神様であることが多いですね。

現代では雷が気象現象だということがわかっているため、雷が神様の仕業ではないことを知っている人がほとんどですが、やっぱり雷は神様が起こしていると考えるのは古代のロマンを感じますよね。

世界中の雷のある所では、色々な物語が作られていたんですね。とはいえ、やっぱり雷が鳴りだしたら危険なので、退散することが一番ですね。

タイトルとURLをコピーしました