最近は、朝起きてからすぐに、YouTubeで
好みのクラシックを選んで流すのが私の
お気に入りです。
きっかけは、長女の友人が吹奏楽をやって
いて、私も度々、吹奏楽のコンサートに
行ったことがあったんです。
ホールで聴く楽器の音色は、とても
素晴らしいものですよね。
今度は、管弦楽の入ったオーケストラの
コンサートにも行ってみたいんです。
そういえば、吹奏楽部にもいる指揮者。
中学生の部活では、顧問の先生が指揮棒を
振っていました。
オーケストラには、指揮者が必ずいるもの
ですよね。
でも、たまたまテレビで見た演奏では
演奏者が指揮者を意識しているようには
見えませんでした。
指揮者ってどんな役割があるんでしょう?
気になって仕方がないので、この機会に
調べてみましたよ。
指揮者の成り立ちとは?
何人かの演奏者が集まると、その集団の
テンポを決める人が必要になってきます。
17世紀頃には、楽器の演奏兼リズムを
取る人が現れるようになりました。
19世紀になり、楽曲はさらに複雑で長い
ものになっていきます。
大人数で様々な楽器を分担し、合奏として
組み合わせることが困難になるんです。
壮大な楽曲を一つにまとめるため、その
オーケストラの指針を決める人が必要に
なります。
また、19世紀には過去の作曲家の作品を
演奏することが増えました。
指揮者は、過去の作曲家が残した楽譜から
読み取り、曲の演奏スタイルを決める
役目もあったんですよ。
現代の指揮者の原型はメンデルスゾーン
このように指揮者は、オーケストラに曲の
方針を伝え、本番までに理想通りになるよう
指導をしていきました。
この指揮者と言う立ち位置を確立したのが
メンデルスゾーンなんですよ。
「結婚行進曲」や「春の歌」で有名な
作曲家ですよね。
メンデルスゾーン以後、指揮者の役割は
さらに大きくなり、指揮専属の職業として
世に現れることになるんですよ。
指揮者の役割とは?
指揮者の仕事とは、観客が聞く本番の日に
指揮棒を振ることだけではありません。
実は、指揮者にとっては、本番を迎える日
までが本来の仕事、と言えるんですよ。
具体的に、指揮者が本番前にどんなことを
していくのかを見ていきましょうね。
指揮者は映画監督?!
指揮者を例えた時、映画監督のようだと
されることがよくあります。
そして、演奏者は出演する俳優、楽譜は
台本です。
映画監督によって、台本に書いてある
内容をどう捉えるかが、違ってきます。
指揮者は、楽譜を基に演奏者に曲の仕上がり
イメージを伝えて、演奏につなげる役目が
あります。
本番前数日前から、全体でのリハーサルを
おこないます。
それぞれの楽器の演奏者に、指揮者の
思い描く音やテンポなどの表現を細かく
伝えます。
また、指揮棒の振り方や身振り、表情などで
演奏者での指示を出します。
このアクションは、演奏者だけに向けられた
ものではなく、観客にその曲のイメージや
感情を伝える手段でもあります。
観客とオーケストラのいるホール全体の
一体感を作り出すために、指揮者は大きな
役割を担っています。
そのためには、楽譜と真剣に向き合う
必要があるんですよ。
幅広い知識が必要な職業
楽譜の音符や記号によって、作曲者の
意図が表されている、と言われています。
楽譜からは、様々なことを読み取ることが
できるんですね。
また、作曲家が生きた当時のことや、演奏
形式などの時代背景も、楽譜とは決して
切り離せない資料になります。
様々な知識を持ったうえで、指揮者の感性と
融合して、一つの曲の方針を組み立てて
いくんですよ。
まとめ
指揮者は、様々な知識を取り入れ勉強し
曲のイメージを作り上げる役割を持って
いるんですね。
とはいえ、オーケストラも一人一人の
人が作るものです。
オーケストラを指揮者の思い通りに
していいはずがありません。
過去には、「自分の思い通りにできない
なら、オーケストラはクビだ!」という
指揮者もいたようです。
指揮者と演奏者の間には、信頼関係が
絶えず必要となります。
コミュニケーション能力が秀でていないと
いい演奏ができない、のかもしれませんね。
多くの人から尊敬されることも多い指揮者。
博識は元より、人柄にも理由があるので
しょうね。
本番の演奏は、演奏者の日々の鍛錬と
指揮者の思いがいっぱい詰まっているんです。
そう思って今度から聞いてみると、もっと
感慨深いものになるんだと思います。
指揮者の人となりも気になってしまいます。
コンサートに行く時には、下調べしてから
行ってみたいと思います♪