A子「スパゲッティとパスタってイコールかと思っていたら違うのね?」
とにかく、イタリアンが大好きなA子さんに誘われて、一押しのレストランに出かけた時のことです。今さらと、思ってみたのですが、私にしても、A子さん同様、その違いを気づかずに、家でも「今日パパ、スパゲッティにする?」なんて、言わしめていたものですからお恥ずかしい限りです。
私「そうなのよ!この前、娘に笑われちゃったわ“ママはロングパスタなら何でも、スパゲッティだって思い込んでいるのね。いろんな種類が、あるってこと、そろそろ、知ってたほうがいいんじゃない“とか何とか言われたのよ。何がどう違うのか、いい機会だからこれ食べたら、最近できた図書館に行って調べてみない!」
スパゲッティとは!数あるパスタの中の1種類ってことなの?
本を手に取って、初めに理解したのは、「パスタ」という呼称は、スパゲッティを含めた総称だったことです。私たちが蒲鉾やちくわ、つみれを総称して“練り物”と呼んでいるようなものだって、初めて知りました。
じゃあ何故、日本では「スパゲッティとパスタを混同してる人が多いの?」っていう、疑問が起こりますよね。スパゲッティといえば、最初に親しんだナポリタン、ミートソースなんかが私たち世代にとって、知名度抜群。
で、これに尽きたわけですよ。
時代とともにレストランも増え、それ以外にも、いろいろなパスタのあることが知れわたって、パスタを「スパゲッティの別称と勘違いした人が増えた」って、ことのようなんです。
私たちの年代で、パスタが総称ってこと、今でも知らない日本人が多いはず、ではないでしょうか?正確には「スパゲッティもパスタの一部だった」ということにA子さんも私も、眼からうろこでした。
パスタの中のスパゲッティ!種類ってどれくらいあるの?
本場イタリアでは「パスタ」はものすごく、広い範囲で使われているみたいなんですよ。小麦粉で練った生地のことはすべてパスタ、だからパンの生地までパスタと呼ぶそうなんです。
それでは、スパゲッティとはどのような種類の麺を言うのでしょうか?
スパゲッティは、娘に指摘されたように、細いロングパスタのこと!イタリアでは、一般的な太さの麺のことをスパゲッティ、細麺はスパゲッティーニと呼んでいるのですね。
一般的に使われている、イタリアの麺は、日本で言うところのスパゲッティより、少し太め。イタリア人からすると、日本のスパゲッティはすべてスパゲッティーニに近いのかも!
代表的なものを、表にまとめてみました。参考にしてみてくださいね。
マカロニ・ラビオリ・ペンネ・ラザニアなども含む。
・スパゲッティ(パスタの1種)太さ2ミリ弱の細長いもの
・スパゲットーニ→ 太さ2ミリ強
・スパゲッティーニ→ 1.6ミリ前後
・フェデリーニ→ 1.3ミリ~1.5ミリ前後
・カッペリーニ→ 1.2ミリ未満
知って得する?パスタのあれこれ豆知識!
パスタの語源は「パスゴ」、「紐」を意味するそうです。スパゲッティやいろいろなパスタの品質についてはいくつか法律で、定められています。
1967年に施行された「パスタ法の規定」というのがあります。乾燥パスタに適用される法律です。
- デュラム小麦を使用していること。
- 人工着色料、保存料を使用しないこと。
- 卵入りパスタは、デュラム・セモリナ(粗挽き)
100gに対して全卵が5個以上使用されていること。
さすが本場!厳しく、規制されているんですね。
だからでしょうか?日本のパスタは、パスタ(スパゲッティ)じゃないとか、言われるのは、こんなところにあるのかな、って思いました。
様々な形、断面の形状、太さによっても異なる名前が付けられていて、それぞれ、見た目を楽しんだり、異なる食感を楽しんだり、ソースや具に合わせて選ぶという訳。
日本では何故、細麺のスパゲッティが多く消費されているのでしょうか。それにも理由があるようです。
ゆで時間が短くて済むことのど越しが良いこと、“のど越し”なんてさすが麺を好む日本人らしいと思いました。
片やイタリアで好まれる太麺はのびにくいからだそうで、塩をしっかり入れてゆでるのがコツのようです。お国柄が現われていますね。
さいごに
私「歴史のあるイタリアの食材に触れられて、とっても勉強になったわ!」
A子「これから私たちも、パスタとかスパゲッティとか、端的に言うんじゃなくて、種類を指して、おしゃれにいきたいわね。“昨日、スパゲットーニ食べたわ”なんて、言えたらいいけど?でも当分、無理よね。」!(^^)!
私「今度はパスタの種類とそれに合う調理法を、追求したらもっと楽しめるかもね。スパゲッティは、カルボナーラ スパゲッティーニは、シンプルなソースでオリーブオイル・にんにく・塩コショウだけ とかね。」
A子「カッペリーニはボンゴレ・ビアンコ、冷静パスタと、相性抜群なんだから!!私って、とても賢くなった気分!楽しかったわ。」