私が洗面所で化粧中に 、小5の娘が
「ママ、今度私にもビューラー
買ってよぉ。リップもチークも。」
とおねだりして来ました。何を
小学生のくせに、一体何処に化粧して
行くところあるのよ、と反論すると、
「だって、お友達みーんな持ってるの。
私だけよ。持ってないの。化粧ポーチ
に何も無いの、超恥ずかしい。」
と、半ば逆ギレ気味に言うのです。
出た、その、みんな攻撃。
せいぜい周囲の仲良しグループ3人位が
「みんな」なくせに。
とは言え、頭ごなしに真っ向反対しても
反発するだけ。小学生からお化粧なんて、
肌がかぶれたりしないのかしら?
正直、今時の小学生のお化粧事情が
気になっていたところ。
そこで、小学生が化粧をする場合の
肌への影響について調べてみました。
今時の小学生のお化粧事情
子ども向け雑誌の中で、子ども用の
化粧品が色々と紹介されたり、
お小遣いで買いやすい100円ショップの
化粧品も充実していたりと、
小学生にとって化粧品は昔よりもずっと
敷居が低くなっているようです。
雑誌で紹介される同じ年頃の子どもが、
可愛くお化粧をして、読者モデルで
スナップ写真が掲載されることは、
お化粧が気になる女子小学生に
とっては憧れ。
なんだか、オシャレで素敵なママの
読者モデルが掲載されている大人向け
女性ファッション雑誌と似てますね。
具合的どんな化粧をしているのかと
言うと、こんな具合。
- リップ、グロス
- アイシャドウ、つけまつ毛
- 巻き髪、カラーリング
- ネイル
ある調査によると、メイクをした事が
ある女子小学生は、8割近いとか。
最近はJS(=女子小学生)と言う言葉も
ある程、女子小学生向けの化粧品や
ファッション関連の市場が拡大中
なのかもしれません。
中には、化粧品とは気づかない
商品もあるようです。
例えば、爪磨きのついた消しゴムや、
大人の美顔ローラーに似せた
ローラー付ペンなど。
化粧品コーナーやドラッグストア
ではなく、
キャラクターの文房具が売ってある
ファンシーショップで販売されて
いるとか。
肌への影響は?
十分な知識がないまま、オシャレそう
という感覚だけでメイクをしてしまうと、
肌トラブルに合うことも。
皮膚科を受診する小中学生のうち、化粧が
原因のかぶれでは、具体的にこんなものが
あるようです。
- ビューラーによるまぶたの
金属アレルギー - 二重まぶた用接着剤による
まぶたの腫れ - リップクリームによる
かぶれ
子どもの皮膚は、大人の皮膚に比べて
とても薄く、大人用の化粧品が耐えうる
とは考えにくいようです。
敏感肌用の大人化粧品は、成分に
配慮したもので比較的高額。
皮膚の弱い子どもが使うキッズコスメが
肌が荒れぬ様に成分に注意したもの
ならば、当然高くて然るべきですが、
子どものお小遣いで購入できる値段
であるところが、疑問な点です。
小学生の子供を説得するには?
小学生からの子供のお化粧を
容認するか否かは、各ご家庭の
価値観によるところ。
パパ、ママがお子さんと十分に
話しあって方針を決める事が
大事でしょう。
いったん気持ちを受け止めて
その子の性格に合わせたアプローチが
大切です。
うちの場合、親の本音を言えば、
小学生で化粧なんてあり得ない!
と言う昭和な考え。
ですが、娘の性格からして、全否定
すれば、親に隠れて安価な化粧品に
手を出し、
肌トラブルになりかねないのが
心配です。
また、せっかくのオシャレ心も
無下に扱うのもどうか、と言う
気持ちもあり、
親の気持ちとのすり合わせを
模索する事にしました。
親の気持ち(化粧はNG)と、娘の気持ち
(化粧したい)が反する場合、
いったん子どもの気持ちを受け止め、
そうだねぇ、と言って共感してあげる
事が大切なのだとか。
共感する事と、その「〜したい」と言う
欲求をその通りに満たしてあげる、つまり
許す事は違います。
そうだねぇ、と受け止めてあげる事で、
子どもの心に、親側の意見を聞く余裕が
生まれるのだそう。
頭ごなしににピシャリとはねつけると、
子どもは心を閉ざして、聞く耳を持ち
ません。
正しいスキンケアの知識を
化粧をする大人の女性なら常識で知って
いるスキンケア。
化粧後のクレンジングで丁寧に化粧を
落とし、水分補給の為の化粧水、
保湿効果を逃さないクリームを塗る
のが取るべき手順です。
お化粧を塗り飾ることにばかりに
関心がいってしまうのが子ども。
きちんと化粧を落とさなかったり、
ティッシュでゴシゴシと力を入れて
ふき取ったりすることで、
かなり肌を傷つけてしまいます。
ファンデーションなどのベースメーク
までする子どもはいないにしても、
目のアイシャドウやリップ周りだけの
ポイントメークでも、擦って拭き取る
のは、かなりのダメージ。
特に目の周りの皮膚の薄さは、
頰の皮膚に比べて、3分の1しか
ありません。
化粧で特にまぶたの化粧を擦り落とす
のは、絶対にNG。
また、化粧をするまでの下準備や
後処理の大切さを、メイクする者の
心得として教えてあげました。
肌に合う化粧品の重要性
肌に合わない化粧品は、肌トラブルの元。
特に子どものお小遣いの範囲で買える
安価な化粧品は、手入りやすい分、
注意が必要です。
我が家の場合は、肌トラブルを起こした
画像を検索。
安価な化粧品の危険性を
目で見せる事で、娘に納得して貰いました。
まとめ
安価な化粧品による肌トラブルについて
たっぷりと説明を受けて、安価なキッズ
コスメが少し怖くなった様子の娘。
それでもオシャレしたい気持ちに変わり
は無いので、
眉のカットの仕方、化粧水のパッティング、
洗顔の仕方など、塗る以外でできる
コスメっぽい事を教えてあげました。
化粧は何よりもスキンケアが命で、
大人はクレンジング、化粧水、
クリームと何段階もの手順を
踏まないといけないのに、
小学生のうちはそのままで十分に
肌にハリとツヤがある事を懇々と
説明しました。
時々、子どもでも使える敏感肌用の
私の化粧水をパシャパシャと、
パッティングしたら、
「こう言うの、憧れだったのよー。」
と満足気な娘。
コスメ手順の説明を受け、一丁前扱い
してくれた事が、嬉しかった様子。
肌に負担がかかるようなアイメークや
リップメークは、大学生になったらの
お楽しみにするそうです。
先日ママ友と、娘の化粧熱について
話す機会がありました。彼女の中2の
娘さんも小学6年の時に同じだった様子。
「あの頃は何言っても聞く耳持たなくて
苦労したのよ。案の上、かぶれたりも
したわ。
でも、中学入って 部活がはじまってね、
意外にも入部したテニス部に熱中して。
そしたら化粧の事なんて、嘘みたいに
そっちのけよ。」
とのこと。
確かに、北風と太陽の話ではないですが、
真っ向反対よりも、自分の興味が他に
移れば、一番スムーズなのかもしれません。