この前、母方の実家に行った時の事です。
玄関で小学生の甥が、鼻歌を歌いながら、
箒で掃除の真似事をしていました。
その鼻歌。どこかで聞いた事があります。
多分、クラッシック等に分類される音楽。
甥の年齢に、あまり沿うものではありません。
何となく気になったので、
どこで覚えたのか訊いてみました。
すると、
学校の、掃除の時間に流れている曲との事。
それを聞いて、思い出しました。
そうそう。この曲、私の小学校時代にも、
掃除の時間に流れていました。
途端に溢れ出す、懐かしい思い。
家に帰って、何と言う曲か調べてみました。
すると、
どうやら「クラリネット・ポルカ」と言う、
曲の様でした。
懐かしさにかられましたが、
同時に興味もわきました。
そこで、学校の掃除時間に使われる曲のうち、
代表的なものを調べてみる事にしました。
学校の掃除時間に使用される、代表的な曲
- 「トルコ行進曲」
「トルコ行進曲
ピアノ・ソナタ第3番
イ長調 KV.331 第3楽章」
と言うのが、正しい表題の様です。
西欧の作曲家が、
トルコことオスマン帝国の軍楽に、
刺激を受けて作曲したそうです。
モーツァルトの
ピアノソナタ第11番第3楽章
が代表的ですね。
日本国内では、
歌謡曲・『土耳古行進曲』として、
加藤登紀子さんが作詞・作曲しています。
最近では、ボーカロイドの初音ミクで、
この曲をパロった歌が作られて、
一部で人気を博したりしていました(笑)
駆ける様なテンポが、
早く早くと急かす様に感じられます。
主に、掃除の始まりに使われますが、
始業のチャイムの代わりに流しても、
面白いかもしれませんね。 - 「行進曲」
「行進曲~
バレエ組曲「くるみ割り人形」より~」が、
正しい表題です。
E.T.A.ホフマンの童話を題材に、
チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽です。
心地よいテンポで、
つい体が動き出してしまいそうになります。
これも、主に掃除の始まりに使われますが、
文字通り、
運動会での行進で使われたりします。 - 「花のワルツ」
「花のワルツ
~バレエ組曲「くるみ割り人形」より~」が、
正しい表題です。
上記と同じく、
「くるみ割り人形」の構成曲として、
広く親しまれています。
穏やかな調べが、
心を安らかに、落ち着かせてくれます。
主に、掃除の最中に使われますが、
お昼休みのBGM等に流しても、
良さそうですね。 - 「エンターテイナー」
スコット・ジョプリンによって作曲された、
ピアノのためのラグタイムです。
後に、1973年のアカデミー賞受賞映画、
『スティング』のテーマ曲に使われました
心軽く、弾む様な曲調で、
聞いてるだけで楽しくなってきます。
主に、掃除の後半で使われますが、
遠足のバスの中で流せば、
より楽しい気持ちになれるのではないでしょうか。 - 「ハンガリー舞曲」
「ハンガリー舞曲第5番 ト短調」というのが、
正式な表題です。
ブラームスが、
ハンガリーのジプシー音楽に基づいて、
編曲した舞曲集です。
全部で21曲あるうちで、
最も有名な曲だと言えます。
何かに向かって誘う様な曲調で、
この先に、
楽しい事がある様な気持ちにしてくれます。
主に、掃除の後半で使われますが、
週末の放課後なんかに流しても、
良いのではと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=zaxQxgyjw2M
https://www.youtube.com/watch?v=ZEZKLD9_t7k
まとめ
いかがでしたでしょうか。
懐かしさを感じる曲があれば、
今もよく耳に馴染んだ曲もあるかと思います。
他にも、色々な曲が使われていますが、
掃除の始めには、行進曲等、
士気を高める曲が多く使われ、
最中では、ゆったりと穏やかな曲。
終盤には、急かす様な曲調のものが、
多く使われているのは面白いと思います。
掃除を行う子供達の心理を、
ちゃんと把握しているんですね。
先の甥が歌っていた曲を、
私が懐かしく感じた様に、
彼自身が懐かしく思う時も、来るのでしょう
学校生活で共にあった音楽。
それもまた、大事な思い出の一つとなります。
これからも、
この温かい風習が、
残り続ければ良いと、切に思います。