先日のさむい夜、
車で走り出したら一気にフロントガラスガラスが
曇ってとても怖い思いをしました。
慌てて、エアコンのボタンを見たのですが、
エアコンの表示が見えなくなってしまっていて
わかりません。
急いでコンビニエンスストアに入って
事なきを得たのですが、
なんで冬や雨の日は、ガラスが曇ってしまうのでしょう。
ガラスの曇りの正体は？
車のガラスが曇ってしまう理由は、
空気中に含まれる水分が原因です。
もともと空気の中に水分が存在しています。
この空気中には高温になるほど
たくさんの水分を含むことが出来、
低温になると少ししか水分を含むことが
できないという性質があります。
車内に人が乗ると温度が上がりますが、
外と中の境目であるガラスの部分は
冷えています。
このためガラス周辺では空気の中に
含まれている水の量が減り、
結露になって目に見えるようになったのが、
フロントガラスの曇りなのです。
また、人間は６０％が水分ですから、
呼気などで、車内の湿度が上がっています。
また雨天は、濡れた服や傘などから蒸発した
水分がさらに車内の湿度をあげます
汚れが曇りを酷くする
このように湿度が上がると
フロントガラスの曇りは酷くなります.
さらに酷くするのはガラスの汚れです。
窓が煙草のヤニや埃で汚れていると、
そこに水分が付着してしまうために、
汚れていないガラスに比べて
曇りやすくなってしまいます。
普段からフロントガラスを
きれいにしておくことで、
フロントガラスの曇りは
軽減することができます。
窓の掃除というと、
外側だけを考えがちですが、
内側も定期的に掃除しましょう。
曇り止めは効果的？
お風呂のガラスが曇った時に
石鹸を鏡に塗ると曇らないのを
知っていますか？
これは石鹸に含まれる
界面活性剤の効果です。
多くの曇り止めに含まれている
界面活性剤は、水となじむ
親水作用を持っています。
これをガラス面に塗ると表面が水となじみ、
水の膜ができるので
曇りを押さえることができるのです。
これは表面を水に流されるような
場所ではなかなか効果が持続するのが
難しいのですが、
車のフロントガラスの内側は
ほとんど水に
流されるようなことがないので、
車窓専用曇り止めの効果がとても
期待できる場所といえます。
車内の湿度を下げるのも効果的です。
濡れたままの傘や水分を含んだタオル、
衣類などを置きっぱなしに
しないようにしましょう。
また車内に除湿剤を置いておくのも
効果的です。
車内の湿気が取り除かれると
曇りは軽減されます。
エアコンのスイッチはこまめに変えていますか？
エアコンのスイッチは
こまめに変えていますか？
つけっぱなし、
夏と冬で変えるくらいで、
そのままになっている
と言う人も少なくないんじゃ
ないでしょうか。
フロントガラスの曇りを取り除くには、
外気導入にするのが効果的です。
冬場は外の空気が乾燥していますから、
車内の湿度を下げることができるからです。
ただし、外気導入のままだと
なかなか温風が出ませんから、
エンジン始動直後は内気循環に、
しばらくしてから外気導入に
するのがより効果的な使い方です。
曇り止めスイッチと暖房の正体
車の暖房の正体を知っていますか？
実はカーエアコンは
冷房設備しか持っていません。
では暖房はどうしているのかというと、
エンジンの熱を使っているのです。
なので、暖房は
ほとんど燃料を使っていません。
ではフロントガラスの曇りを
効果的にするのは
デフロスタという
曇り止めのスイッチです。
名前を聞くと？？と思いますが、
エアコンスイッチの中にある
四角や扇型に、下から↑↑↑
といった矢印があるマーク
というと、ピンとくるかもしれません。
これを使うと、
エアコンシステムを経由した
空気を利用することで
空気中にほとんど水分を
含んでいない除湿された
空気が出てきます。
このいわばドライヤーのような
空気がフロントガラスにくっついている
水滴を蒸発することで
すぐに曇りが取れるのです。
仕組みを知って、こまめに操作することで快適運転
実は車のシステムをよく知らずに
運転していると言う人は少なくないはずです。
私もその一人でした。
でも、システムをちょっと知って、
いろんな装置をこまめに操作することで
快適運転ができるんですね。
