就活の為に万年筆を購入した。
友人に勧められて購入した。
様々な理由で手元に万年筆が
やってきた方、いらっしゃるかと
思います。
そんな時最初に迷うこと
ありますよね?
『キャップをどうすればいいか』!
後ろの部分に挿すべきか、
インクで汚れないように挿さないで使うか。
初めて万年筆に触れた方が
直面するありがちな悩み。
今まで迷い続けてきた貴方に
朗報です!
万年筆のキャップの『上手』な使い方を
お教えしちゃいますよ!
まずは使いやすいかどうか試してみよう
万年筆をお持ちの方
購入を検討している方。
まずは色々な書き方を試してみましょう。
キャップを後ろに挿してみたり
挿さないで書いてみたり。
色々とは言いましたけど
大概はこの2つの違い位ですかね。
試し書きをする時は
ひらがな・漢字・カタカナ
さらにアルファベットも書いてみましょう。
縦書きと横書きも
試してみてくださいね。
正しいかどうか知りたいのに
こんなの関係ないじゃないかって?
いえいえ、おおいに関係あるんですよ。
その理由は後々お教えしますから
今は取り敢えず、メモ帳なんかに
色々書いてみてください。
…やってみましたかね?
それでは肝心の本題の方に
お答えしていきましょう!
まずはキャップを後ろに挿す使い方
これが正しいか、迷う人も多いんですけど
一般的には挿して使うのが正しいんです。
かく言う私も普段万年筆を使う時は
そっちの方が使いやすいので
後ろに挿して使っています。
ただし例外がありまして、
万年筆には当然の様に国内と国外という
メーカーの違いがあります。
国内のメーカーは私たちにとって
最適な設計とされているので
キャップを後ろに挿すと丁度いいのですが。
国外メーカーの物はキャップが重く
設計されていまして、私たちが
後ろに挿して使うとちょっと使い辛い…。
これには普段書く文字の違いが
影響しています。
私達が使う漢字やひらがな。
これらは海外で使われる
アルファベットよりも細かく
線が多いのがわかりますよね
線が多いということはつまり
細かい動作で書かなければ
いけないということ。
私達からすれば記号に見えるような
アルファベットに比べると
重心が真ん中の方が書きやすいんです。
逆にアルファベットは
曲線と直線で形成され線が少ないですよね。
その為重心が後ろにあり
大ぶりな動作で書くのに
適しているわけです。
万年筆で何より重視するべきなのは
書き味です。
海外メーカーの万年筆を購入した方は
キャップを後ろに挿して使うと
違和感を感じる人もいるかもしれません。
それなら、後ろに挿さないのは正しくない?
これも一概には言えませんね。
実際にそうやって使う方もいらっしゃいますから。
結局どっちが正しいのか
混乱してしまいましたか?
はっきりさせてほしいと
苛立った方もいらっしゃるでしょう。
ですがこれは『文房具の王様』
と呼ばれる万年筆の特性故
正しい使い方をはっきりさせられないんです。
なぜなら、
万年筆はより綺麗な字を書くための文房具。
もっと言うならば
自分の手に良くなじみ
書きやすさを求めるペンです。
正しさや一般的な用法を守るうちに
書き味に納得できなければ
それこそ本末転倒。
万年筆を使う時は
使い方のただしさや、一般的にどうするかは
あまり気にしないほうが良いでしょう。
さいごに
正しい使い方ってどんなんだろう?
そうやって迷うのはもっともです。
ですが、もう一度断言させていただきます。
正しいか正しくないかなんて
全くもって気にしなくて大丈夫です!
拍子抜けする方も多いでしょうけれど
本当に万年筆ってそういうものです。
自分らしさを追求し、形として
演出するもの。
使えば使うほどに手になじみ
愛着がわいてくるのも特徴です。
あまり正しい正しくないにこだわらず
自分が使いたいように使ってみてください。
そうすることできっと、
貴方にとってかけがえのない
『書く道具』になりますから。
皆さんが良い一品と出会えることを
願っています。