連休明けの出勤日、若手社員のM子ちゃんの雰囲気が、何かいつもと違うな、と思った私。どうやら周囲の人たちも、何となく違和感を覚えているようです。
何が違うのかに気付いたのは、M子ちゃんの顔を正面から見た時です。あ、口紅の色が違う。M子ちゃんは普段、ピンク系の、それも鮮やかな色をつけているのですが、今日の唇はパステル系のオレンジだったのです。
「実はぁ、昨日は私のバースデーでぇ。彼がプレゼントしてくれたんですぅ」
よくぞ聞いてくれた!とばかりに彼のノロケ話を展開するM子ちゃん。でも、そのせっかくの彼からのプレゼントは、申し訳ないのですが、あまりM子ちゃんに似合う色ではないようです。何というか…顔全体がくすんでぼやけた感じです。
口紅ひとつで、こんなにも雰囲気が変わるものなのでしょうか。気になったので、調べてみることにしました。
自分のパーソナルカラーを知っておこう!
パーソナルカラーとは、自分の顔色に似合う色のことです。口紅を選ぶ場合、まずナチュラルな顔色を把握して、そこから自分のパーソナルカラーを割り出していきます。
パーソナルカラーは、まず色合いから大別するとイエローベースとブルーベースの2種に分かれます。さらにこれを、今度は明るさと鮮やかさの度合いから、それぞれ2種、合計4つに分類していきます。
そうして判別されたのが、下記の4種類です。これを四季にちなんでフォーシーズン分類と言います。
【イエローベース】
- スプリングタイプ
顔全体が黄色っぽい濃い肌色の人、明るい肌艶で頬色はややオレンジ色に近い人向けのタイプです。キュートでビビッドなイメージを作ることができます。
- オータムタイプ
黄色っぽい肌ですが、ややくすんだ印象のある人がこのタイプ向け。女性らしいフェミニンな印象を与えられます。
【ブルーベース】
- サマータイプ
青みがかった顔色で、頬色がピンクっぽい人向けのタイプです。少し明度が暗めの肌に似合い、シックでアダルトな雰囲気を出すのに効果的です。
- ウィンタータイプ
青みのある肌でも明度が高く、透明感がある人向けです。あでやかでシャープな印象を作ることができます。
あなたに似合う口紅は?
では選び方がわかったところで、タイプ別に、実際どんな口紅が似合う色なのかを挙げてみましょう。
【イエローベース】
- スプリングタイプ
オレンジ色の入ったコーラル系の口紅がオススメです。コーラルピンク、コーラルレッドなどで、明るく爽やかな雰囲気を作れます。さらにシアーで透明感を出すと、ナチュラルな雰囲気がアップします。
ベージュ系のピンクやレッドがオススメ。上品なイメージを演出できます。グロスでツヤ感を出して、少しセクシーに装うのも、たまいはいいかも。
【ブルーベース】
- サマータイプ
パープル系のプラムピンク、青みの強いローズ色が似あいます。紫の少しくすんだ色で、落ち着いた大人の雰囲気を漂わせてみましょう。
青系ピンク、真っ赤なチェリーレッドなど、色鮮やかで華やかな色がオススメです。お出かけなら、マット系で鮮やかさを強調してみてもいいでしょう。
こうして似合う色を挙げてみると、自分の顔色と同じ系統の色味にするのが、選び方のポイントのようです。イエローならオレンジ系、ブルーならパープル系ということですね。
おわりに
というわけで、M子ちゃんのパーソナルカラーはブルーベースのウィンタータイプだったことが判明しました。どうりでショッキングピンクが似合うはずです。
しかし彼氏さんの口紅の選び方には問題があるなあ。自分の彼女に似合う色ぐらい把握しておいてよ、と思ったのですが、案外幸せそうなM子ちゃんを見ていると…まっいいか。
口紅ひとつで幸せになれる。女性とは不思議な生き物なのです。