「めまい」には本当にさまざまな原因や症状があり、経験されている方も多いかと思います。はっきりとした原因がわからない場合も多く、そういった場合はストレスから起きていることが多いようなんです。
私も以前ストレスが原因のめまいに悩まされた経験があります。もともと立ちくらみを起こしやすい体質で、学校の朝礼で体調が悪くなって座り込んだり倒れたりするタイプでした。
ですが、そういったときのめまいの症状と、ストレスが原因だったときの症状はまた違うものだったんです。ストレスでめまいの症状がひどくなるってどういうことなのか、当時受診した耳鼻科の先生から受けた説明をもとにご紹介したいと思います。
主なめまいの種類は大きく分けて3つ
人それぞれさまざまな症状を訴える「めまい」には、主に3種類のタイプがあります。
・回転性めまい~目が回るという表現をされることが多いめまいで吐き気を伴うこともあります。めまいの症状の中で一番多いタイプといわれています。
・浮動性めまい~回転性と違い「なんとなくフワフワする」「ふらつく」「酔っているような感覚」といった症状があるめまいです。
・立ちくらみ(仮性めまい)~脳の血流が悪くなり酸素が不足して起きる脳貧血状態が主な原因といわれています。急に立ち上がったときにふらつくような軽いめまい、失神して倒れてしまう症状などがあります。
ストレスが主な原因のめまいとは?
では、実際にストレスが主な原因となるめまいとはどういったものなのでしょうか。回転性や浮動性のめまいは、ほとんどが耳(内耳)や脳の異常が原因になっていることが多く、メニエール病や突発性難聴、脳出血などがあげられます。
主なめまい3種類のタイプのうち立ちくらみ(仮性めまい)は、耳や脳以外のことが原因で、低血圧症や貧血、または肩こりや片頭痛などが原因になっていることが多いようです。はっきりとわからない場合ストレスによるものと判断されるようです。
私はかかりつけの病院もなく、もともと耳鳴りもひどかったので耳鼻科を受診。私の場合ですが、まず耳の検査で異常がないかを確認、その後めまいの検査、脳のCT検査をしました。
どれも異常がなく、肩こりが異常にひどかった私は肩こりを和らげる飲み薬で様子をみることに。それでもめまいが治まらず原因は多分「ストレス」と診断。処方された自律神経を整える作用のある薬で、驚くくらいピタッとめまいが止まりました。
起こりやすい症状
ストレスが関係しているときに起こりやすいめまいは、フワフワしためまいや立ちくらみのようなめまいが多いと言われています。私の場合は、以下のような浮動性めまいと立ちくらみの症状が混ざっていました。とにかく気分が悪くなったのを覚えています。
・突然のフワフワとしためまいと共に、真っすぐに歩けていない感覚のあと血の気が引いていく
・グルンと一回だけ周囲の景色が回って見え、自分の体が後ろに移動したように感じるめまい
自律神経のバランスが崩れている
自律神経は活動時に活発化する交感神経と、休息中や夜に活発になる副交感神経の2つがバランス良く活動しているのが通常の状態です。生活習慣やストレスなどが原因でバランスが崩れることがあります。
自律神経のバランスが崩れると、さまざまな症状があらわれるのですが、めまいもその一つといわれています。
めまいの症状は何科に行けばいいの?
めまいにはさまざまな原因があるため「めまいが起きたら○○科を受診」とはっきり決められません。かかりつけの病院があるなら、まずはそこで相談しましょう。めまいを診てくれる主な診療科は「内科・耳鼻科・脳外科・神経内科」です。
浮動性のめまいに伴い「ろれつが回らない、物が二重に見える」など、他にも明らかにいつもと違う症状がある場合はすぐに脳外科を受診してください。症状によって救急車を呼びましょう。
まとめ
めまいが頻繁に起きるようになると、何か悪い病気なんじゃないかと不安になりますよね。ストレスが原因のめまいの場合、この不安もストレスになりさらにめまいが悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
頻繁にめまいが起きるようなら一度病院を受診しましょう。私のように、ストレスが原因になっていることに気がつかない場合も多いです。病院嫌いでしたが、日に日にひどくなっていく症状に我慢できず受診。行かなかったらずっとあの不快な症状に悩んでいただろうと思います。
自分でも「ストレスかな」と心当たりがある方は、日頃から自分に合ったストレス解消法を見つけて、なるべくストレスをため込まないようにすると良さそうです。適度な運動も効果があるので、ストレッチや散歩などもおすすめです。