先日、高校3年生の娘の学校で三者面談がありました。面談予定時間の5分前には教室の前に到着し、廊下で待機していたのですが一向に呼び出さる気配がなし。
今日が確かに面談だったのか時間が間違っていないか、何度か配布された予定表をチェックしていると、あまりに時間がずれ込んでいるため私の次の順番の人まで来てしまいました。
結局、先生が声をかけてくださったのは、予定よりも40分も過ぎた頃でした。高校3年生の夏休み前に行われる面談は、それほど真剣で熱い話し合いがされるということ。
話題は、学校生活についてが2割、残り8割は今のところの模試の判定と志望校、そしてセンター試験のことで、やっぱり先生に口を酸っぱくして言われたのが足を引っ張っている英語についてでした。
娘は英語の文法とリスニングの点が取れずに苦しんでいて、今回の面談で夏休みでの受験勉強の課題はセンター試験に向けた英語の対策だと明確に意識することができました。先生にアドバイスされたことの他にも、センター試験の英語のリスニングについて対策はないかと、夏休みを前に調べてみましたよ。
センター試験の英語リスニングの特徴とは?
センター試験の英語リスニングは、筆記テストが終了40分後に行われ、試験時間は30分間になります。出題傾向は、毎年あまり変化がなく英検準2級~2級程度の問題が出題されていると言われています。
配点は、筆記が200点リスニングが50点になります。しかし、多くの大学では英語の満点を200点にしている場合が多いので、筆記とリスニングの点数を合わせて200点に換算し(×0.8)圧縮しています。
センター試験の英語リスニングは重要!
このように、配点の割合が英語の筆記に対して大きいのがリスニングです。筆記の中での問題の配点(文法やアクセント、長文問題、並び替えなど)に比べると、1つの問いに対して50点も配点のあるものはありません。
リスニングが苦手な人にとっては、筆記と併せて点数を圧縮換算されてしまうと筆記で稼いだ点も十分に生かされない結果になる恐れもあります。センター試験での英語のリスニングはでしっかり点を取れることは、英語の得点に有利に働くことが伺えますね。
では、リスニングが苦手な人は何が原因で点が取れないのでしょうか?もっと詳しく対策を見ていきましょうね。
リスニングができない原因とは?
英語のリスニング問題が苦手な人には、下記のように大きく2つの要因があります。
- 英語の音そのものが聞き取れない
- 英語の音は聞き取れるが、英文の意味が分からない
センター試験の英語リスニング対策
英語の音が聞き取れないのは、今まで英語を耳から聞いてきた経験値が少ないことが原因です。英単語を目で見て意味を理解できていても、音としては聞き取ることができていないということになります。
英単語の連なりで生まれるイントネーションやリズム、例えば「Get out」を「ゲット アウト」でなく「ゲラウト」と発音されることなど、英語の音に慣れる勉強をしなければ一向にリスニングに進歩は生まれません。
まずは、英単語一つ一つの発音に慣れていきましょう。CD付きの単語帳を使って勉強するのがおすすめです。英単語の学習は、筆記のアクセントや長文読解にも通じる部分があり、一石二鳥の学習となります。
そして、次のステップは、単語の発音がわかるようになってきたところで、耳で英文としての音を聞きながら目では英分の文字を追う勉強法「スクリプトリスニング」です。
英文を耳で聞くこと、英文を目で追うことに集中します。1つのスクリプトに10回のリスニングを費やし、確実に耳に馴染ませるようにします。英単語の音と英文としての塊になった英語の音を聞き込むことで、リスニング能力を効果的に習得することができるようになりますよ。
リスニング問題に対する心構え
英語のリスニング問題を解く時には、ただリスニングの音を待っているだけでは準備が足りません。リスニング試験では問題文は2回読まれますが、回答時間は10秒×2回しかありません。心構えやコツを実行することで、さらに効果的に得点を獲得できるようになります。
- 問題文が読まれる前に、問題文やイラストに目を通し、解答の選択肢にも注目しておく
- 問題文が流れている最中は、英語でメモを取る
- 問題の質問では、疑問詞の5W1H(What、Who、Which、When、Why、How)を意識する
- 対話形式の問題では、細部にはこだわらず問題の全体の様子を把握する
リスニングは慣れることが一番の対策!
センター試験の英語の一番効果的なリスニング対策とは、過去のセンター試験問題を繰り返し説いてみることです。以下で、過去問題を確認することができます。
https://www.dnc.ac.jp/center/kako_shiken_jouhou/h30/jisshikekka/index.html
地道に問題に向き合うことが大切なんです。
まとめ
私の娘の場合は、「リスニングの音声は聞き取れるが、英文の意味が分からない」状況です。幼少のころから音楽をやっているので、耳が良く音に関する感性は優れているようなんですが、ボキャブラリー不足なんです・・・。
先生からは、とにかく英単語を勉強するように言われました。国語の読解力が高いので、英単語の意味が分かるようになればリスニングもできるようになるのではないか、という見解です。
この言葉を聞いて、娘も苦手なリスニングに手を出す意欲も湧いたようです。センター試験まで約半年、これから夏休みが天王山!頑張って乗り越えて欲しいです。