今度めでたく姪が結婚することになり、夫婦で結婚式に出ることになりました。
夫「今回の結婚式はモーニングを着て出席するつもりだから、クローゼットから出して置いてくれないか?」
私「そうね、仲人という大役だからモーニングの用意が必要ね。」
それを聞いていた小学生の娘が、不思議そうな顔をして質問をしてきました。
娘「モーニングって、なんでそういう名前が付いているの?どんな意味があるのかしら?」
私「えーっと?なんでだろう、そういえば特に意味なんて考えたことなかったわ。」
娘が学校に行った後も、結婚式に着るモーニングの意味が気になって仕方がありま
せん。そこで、洋装店を経営していた近所のおじいさんに、聞いてみることにしま
した。おじいさん夫婦は結婚式の仲人を何組も経験しているベテランです。
モーニングの意味や由来を調べよう!
モーニングの意味は?乗馬と関係あり!
おじいさんはモーニングの意味について詳しく説明してくれました。モーニングは本来モーニングコートと呼ぶのが正式です。
モーニングコートは前裾が斜めにカットされていて上着の後ろが長くなっているのが特徴で、色は黒かグレーが一般的です。モーニングコートは18世紀のイギリスの貴族の乗馬の服に由来しています。
正装用のコートであるフロックコートの襟を乗馬用に切り取ったのが始まりと言われています。フロックコートは次第に衰退し、代わりにモーニングコートが着られるようになりました。
19世紀の中ごろには昼間に着る最上級の礼服として制定されました。モーニングは、当時は乗馬が朝の日課だったため、「グッドモーニング」からつけられた名前です。
現在は、最も格式高い礼服であり、名前の通り午前中から昼の間に着る装いとされています。
モーニングコートは誰が着るのが正しい?
モーニングコートは結婚式の場合、新郎新婦に近い人が着るべきとされています。新郎新婦の父親や主賓、媒酌人などはモーニングコートを着るのが一般的です。
それ以外の参加者が新郎新婦の父母よりも格式が高い服を着るのは、マナー違反とみなされることがあります。同様に、新郎新婦より目立つ服装で出席することも正しくないので気を付けましょう。
モーニングとタキシード、燕尾服の違い
モーニングコートと同じように格式が高い正装にタキシードと燕尾服があります。
燕尾服は、上着の背丈が短く、背中の裾が燕のしっぽの様になっていることからつけられた名前で、格調高い結婚式の時に着る礼装です。
タキシードは燕尾服に次いで格調が高い礼装で、白と黒のフォーマルウェアで、胸に黒い蝶ネクタイをする組み合わせがよく着用されます。新郎には光沢のあるシルバーが人気があり、結婚式で見かけることの多いスタイルです。
両方とも夕方以降の結婚式に着るのが正しいとされていますが、時間を気にせず着用することもあります。
まとめ
おじいさんからモーニングの言葉の意味や、由来などを詳しく聞くことが出来てとても参考になりました。昔の貴族の乗馬スタイルから始まった服装が、今日まで続いているということにとても驚きました。
結婚式当日のモーニングコート、かなり主人は緊張していましたが、なかなか似合っていました。これから新しい人生が始まる二人の門出が幸せに満ちたものであるように願っています。