筆ペンで書く機会って、
社会人になると、何かと多いですね。
冠婚葬祭での、
ご祝儀袋や不祝儀袋に名前を書くとき、
まず、「困ったなぁ」と思います。
芳名帳に名前を書くときも、
下手なことを気にして、
手先コチコチ、緊張しちゃいます。
上司から、礼状の代筆も頼まれたりもしますが、
今のところ、先輩に「お願い」しています。
こんな時、スラスラ書ける先輩って、
カッコイイですよね~
そこで、私も、上手くなりたいと、
筆ペンにチャレンジしようと思いました。
どうやったら上手くなれるの?
普通に、ボールペンで字を書くときは、
自分でもまあまあだと思いますが、
筆となると、字のバランスが取れなかったり、
曲がってしまったり、
ほんと、自分の字がイヤになります。
先輩に聞いたら、
「何はともあれ、練習よー」と言うのですが、
今さら、習字教室も行くのも、ちょっと。
「学校で、習字の基礎は習ったでしょ。
ちょっとしたコツをつかむのならば、独学でも、大丈夫よ!」
などと、軽く励まされたことで、
その気になって、筆ペンを練習することにし、
さっそく、本を探してみることにしました。
ペン習字用の教本とは?
すると結構、みんな同じ悩みであるように、
たくさんの本がありました。
ほとんど、筆ペンの持ち方から、
字の書き方まで、初心者に丁寧に説明されています。
また練習帳は、書き込み式や
トレーシングペーパーの上から移すタイプのものが多く、
文字の大きさもつかめて、実践的です。
タイプ別にご紹介すると、
次のような本が評判のようですよ。
とにかく字がきれいになりたい人にはこの本
とにかく基本的なことから、
学びたい人におすすめの本です。
中塚 翠涛(著)(宝島社)
テレビでもお馴染みの講師が、
筆ペン習字の初歩から、解説してくれます。
のし袋や年賀状の書き方など、
実用的な内容が中心となっています。
和田 康子(著)(ナツメ社)
自分のクセ字を直したい人に、最適です。
美しく見せる、コツが書かれています。
毛筆で年賀状に挑戦したいならこの本
パソコンとは、一味違う、
来年は、大人の年賀状を書きたい人にお勧めです。
川原 名見(著)(主婦の友生活シリーズ)
毛筆で年賀状を書きたい人に、おすすめ。
「迎春」「謹賀新年」などの、
バランスの取りにくい字の、練習ができます。
目的に応じて練習したい人にはこの本
よく使う字をたくさん練習したい、
もっと自分らしさを出したいという人にお勧めです。
矢島 峰月(著)(日貿出版社)
楷書の字の書き方について、
ビジネスで使う人名、会社名などを中心とした字を
初歩から練習できます。
最適な文字の形と季節の言葉』
宇田川 一美(著)(誠文堂新光社)
筆ペンで、味わい深い作品も目指せます。
著者は、雑貨デザイナー、イラストレーターでもあり、
デザインとしての筆ペンが、楽しめます。
小林 東雲(著)(講談社)
筆ペンで、水墨画を描くコツを、教えてくれる本です。
ここまでくると、趣味として続けていくことが、できそうですね。
さらに楷書・行書・草書と書けるようになりたいなら
字体には、楷書・行書・草書とありますね。
それぞれの書体を一度に学べるものもあります。
西村 翠晃(著)(日貿出版社)
「楷書体」とは、
一画一画を続けずに、字を崩さずに書く書体。
「行書体」は、続け書きをしている部分が見られ、
字を崩しているが読めるもの。
「草書体」は、サラサラを早く書く事を目的としていて、
行書体より字を崩していて、読みなれないと読みにくい字です。
それぞれの書体を見比べて練習ができ、便利です。
いずれにしても、美しい字には、著者それぞれの個性がありますので、
自分の好みに合うかどうか、
一度手にとって、字を見てから、
お手本とする本を、選ぶといいようです。
上達にはどのくらいの日数がかかるの?
字が上手くなるとは、字の書き方だけでなく、
祝儀袋や、はがき、封筒などの、さまざまな書式で、
バランス良く書けることも大切です。
大体、約1ヶ月を目安としている本が多いということは、
毎日10~30分、コツコツと練習すると、
そのくらいで、変化が出てくるようですよ。
さらに、幅広く挑戦したい人は、
年単位でじっくり頑張ることが、必要です。
きれいな字を書くためには?
練習していく上で、次の点に注意するといいと、
先輩からアドバイスをもらいました。
- 姿勢を整えて書く
- 完成をイメージしてから書く
- 心を込めて書く
一つずつ、見ていきますね。
姿勢を整えて書く
「字を上手く書きたい」と気負いすぎると、
どうしても、肩や腕に力が入ります。
すると、筆になめらかさがなくなり、
姿勢が乱れて、字が曲がったりするそうです。
背筋を真っ直ぐにして、
肩の力を抜く感じが、いいようですよ。
完成をイメージしてから書く
大体の、仕上がりをイメージしてから書くことで、
バランスよく書けますね。
書いているうちに、スペースが足りず、
最後がキチキチ、になってしまうと、
見栄えが良くありません。
字も、下の字が幾分どっしりしていた方が、
安定感があり、良い印象を与えます。
紙のスペースは、余裕を持って、
書きたいものです。
心を込めて書く
たとえ、急いでいても、
心を落ち着けて、丁寧に書きましょう。
筆だと、鉛筆ではあまり気にしてない、
書き始めや、「とめ・はね・はらい」に
気を配らなくてはならないですよね。
心を込めて、丁寧に書くと、
相手への大切な思いも、伝わりますね。
本番で書く前には、必ず、
一度は試し書きをすることも、必要だそうです。
そのことで、「筆ペンスイッチ」が、
しっかり、入るらしいですよ。
まとめ
筆ペンは、めったに使わないことで、
どこにしまったのかも、わからなくなり、
また買ってしまうことに。
「どうせ、1回しか使わないから」と、
安い筆ペンを買ってしまうと、
穂先がそろっていなくて、書きづらいことにも。
使いやすいものを買って、
筆ペンの本で、練習する機会をつくると、
自分の字にも自信が持てるようになりますね。