みなさん、絵を描きますか?
私は昔、こどものころは
よくアニメや漫画の落書きを
していましたが、最近はめっきりです。
飽きたとか、忙しいというのもありますが
なによりも己の限界を見た、というのが
主な理由ですかね。
いろいろな画材で絵を描いてみましたが
中でも一時期だけ、ものすごくはまったのが
色鉛筆です。
あの素朴な感じがいいですし
絵の具のように、毎回、水やらなにやらを
用意しなくていいのがいいですね。
色鉛筆はこどもの画材と思われがちですが
きわめれば奥の深い画材です。
今回はそんな色鉛筆画の中でも
特に、人物を塗る時のコツを
お伝えできればと思っています。
色鉛筆は何色入りのものを選ぶ?
紙と下書き用に鉛筆、もしくは
シャーペンは必須として、塗りのための道具
色鉛筆を何色用意するか、というのは
みなさん、結構悩まれるかと思います。
この辺りはお財布と相談、という
方法もいいかと思います。
ですが、そんなにたくさんの色
72色入りのものなどを
買う必要は、ありません。
ですが、12色では少ないので
だいたい24色から36色のものを
購入してはいかがでしょう?
自分の出したい色があるか不安、という方も
大丈夫です。
基本的に色というのは三原色+白黒の2色で
作られていますので、色を重ねれば
たいていの色は作り出せます。
人物を描くのであれば、最低限
肌と髪の毛を塗る色があればいいのです。
あ、裸を描けと言っているのではありません。
服の色ももちろんいりますが
そんなに何色も何色も色を重ねて
色とりどりにする必要はないでしょう?
と、いうことです。
入門編にはとりあえず24色か36色
これだけの色があれば足りると思われます。
多すぎてはなにを使っていいのか迷い
少なくては使いたいものがない、ですので
ちょうどいい数のものを選ぶとよいかと。
描いて、塗ってみる
簡単に一通り、描き方の手順とちょっとした
コツを、ご紹介したいと思います。
描くのは金髪碧眼の黄色系肌の女の子
キャラ絵という設定でいきます。
- 下書き
- なぞって消す
- 肌のベースを塗る
- 肌の影になる部分を塗る
- 一回り大きく影をつける
- なじませる
まず、シャーペンか鉛筆で描きたい人物を
筆圧弱めで描きます。
筆圧を弱めることで紙へのダメージを
減らし、絵の完成度をあげます。
コピックマーカーなどで塗る場合、ここで
インクを使ってペン入れを行いますが
今回は色鉛筆ですので
色鉛筆の1色を使って軽く下書きの線を
なぞり、下書きの線を消しゴムで消します。
この時の色は肌や髪の毛の色となじむような
色を使うとよいでしょう。
オレンジや茶色、黄色がおすすめです。
肌の部分にうすい橙、またはペールオレンジ
と、表記されている色を乗せる。
昔は、肌色と表記されていましたが
今はうすい橙とか、ペールオレンジと
表記が変わっているようです。
橙色を使って、影になる部分に色を乗せる。
ここのところで、あまり強く色を
乗せすぎると仕上がりが
悪くなるので要注意である。
影なる予定の場所に橙で色を塗りましたね?
次はその位置からちょっとはみ出して影色を
乗せていきます。
正確には目の周りや頬、輪郭の辺りですね。
この時の影色には女の子らしい
桃色を使います。
うす橙や橙の中にほんのり桃色がある
というのは、ちょっと上気した女の子の
肌色でかわいさがアップしますよね?
桃色を重ねた上にさらにうすい橙を乗せて
色をぼかしてなじませていきます。
この時、ちょっと強めに色を入れていくと
きれいに仕上がりますよ。
肌を仕上げたら
今度は、目に移って作業していきましょう。
目は絵の命、一番の難所ですが
コツを押さえて描き上げましょう。
- 目に色を入れる
- 黒目にあたる部分を塗る
- 目の中の塗りを重ねる
- 目の仕上げ
- 口を描く
- 髪の毛を作る
- 仕上げる
まず、まつげから、目を塗っていきます。
髪の毛が金ならまつげも金色をちょっと濃く
したような感じであろうと思われるので
山吹色という色で、まつげを描いていく。
この時、まんま金色があるからと
いって、金色を使わないこと。
より、自然になるように濃いめの黄色で金色の
透けるような色合いを出すと美しいです。
まつげは髪の毛の影に入るので、上に
茶色で影の色を乗せていくとよいでしょう。
水色でベースとなる部分を塗る。
目にはハイライトが入るのがほとんどだが
これは、最初から描かないか
あとで白を入れるかで描き方がわかれる。
迷った時は、最初から塗らないにした方が
無難といえば、無難である。
目はその人物の魂が宿る部分、ある意味
一番、気を遣う場所である。
塗る時は、鉛筆を立てて小刻みに動かし
細かく塗っていくこと。
鉛筆を動かす方向は斜めに入れたら今度は
逆向きの斜め、さらに入れるには縦線を
意識するといいでしょう。
漫画でよく使われる、カケアミを想像して
いただけるとわかりよいだろうか?
淡い青、濃い青で目の印象を決めたら
仕上げにちょっと違う色を加えると
目が生き生きします。
青い目なら紫や黄色、赤が映えるだろうか。
瞳孔部分と虹彩部分にこれらの色を入れて
目を仕上げていく。
下唇のところと唇に朱と赤で主線を入れる。
筆圧を変えて、赤でグラデーションを作ると
ふっくらしたかわいい唇になります。
光が当たる部分を考えて黄色をうすく塗る。
この時、眉毛も塗ってしまいましょう。
黄色で全体を塗り終わったら、山吹色で
二段目の色を入れていきます。
ツヤの部分を残して、色を重ねていく。
黄色だけだとちょっとけばけばしいので
落ち着かせるために三原色のお隣にある
赤系の色を重ねると髪に暖かみが出ます。
赤紫のようにちょっとどぎつい色で
髪の影部分に濃い影をつける。
この時、眉毛がうすぼけそうなら
茶色か山吹色を足しましょう。
そのあとで、髪全体に山吹色を足して
統一感、色のまとまりを出します。
髪と肌の境界線があいまいになりそうなら
ここで、一段濃い肌の色、茶を足します。
以上で、一応、完成……かな?
服の色などは自分が満足するように
肌と同じ手順で塗っていけばと思います。
うすい色で下塗りして、徐々に濃い色を
重ねてしわなどを作っていくと
より、リアルに仕上がるでしょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回、実践ふうにご紹介してみました。
文字だけだとわかりにくいと思いますので
動画を見つけてきました。
じっくりと、何度も何度も見て勉強すると
「あ、え?ここでこんな色を使うのか!?」
と、いうような発見があるかと思います。
ただ、難点を言えば、この動画の人が
ものすごくうまい、とかいうレベルでなく
うまいので、私のつたない説明文とあわせて
しまわれると、私が非常にいたたまれない
気分になるといいますか、そう、私は
趣味でしか描いていないので
この動画の人のようにリアルに、写真か!?
というようなものを描けないので
ものすごく申し訳ないのです。
うう、動画はプロの技をゲットする
位の気持ちで見ていただければと思います。
この方は目から入っていっていますので
世の中にはいろいろな描き方があるのだと
いうことを学んでいただければと思います。
さて、たかが色鉛筆、されど色鉛筆です。
世の中には信じられないような技を持った
プロの方がいますので、目指される方は
日々、精進です。