友達のA子はあがり症ですぐ緊張するタイプです。そんなA子に就活の面接が迫っています。
「どうしよう、もともとあがり症なのに、面接なんかしたらよけいドキドキしてなにもしゃべれなくなってしまうよ。」
「落ち着いて臨めば大丈夫よ、ほらほら手に人の字を書いて飲めばいいっていうじゃない?」
「そのほぐし方、以前やってみようとしたけど、緊張のあまり手が震えて字が書けなかった。」
あまりのA子の動揺ぶりに、聞いている私までドキドキしてきました。なんとかA子の面接が上手くいくように、緊張のほぐし方を考えてあげたいと思います。
これで大丈夫!緊張のほぐし方5個の提案
私一人ではとても思いつかないので、心についてのスペシャリストの心理カウンセラーのB子さんを訪ねることにしました。
彼女は緊張のほぐし方についてとても詳しく、受験や就活など多くの大事な場面でリラックスできるような方法をたくさん提案しています。彼女は簡単にできるリラックス方法を教えてくれました。
笑顔を作る
緊張してしまうとどうしても顔がこわばってしまいます。そのまま面接に行っても、こわばった表情しか出ません。毎日鏡を見て口角を上げる練習をしましょう。
口角をあげると副交感神経が働き、心や体がリラックスしてきます。はじめは作り笑いしかできませんが、慣れてくれば柔らかな表情が出せるようになります。
チョコレートを口に入れる
面接のちょっと前に、一粒のチョコレートを食べる方法もあります。実はチョコレートはにはテオブロミンという成分が含まれています。このテオブロミンは脳内物質のセロトニンに働きかけてリラックスさせる作用もあるといわれています。
テオブロミンはカカオ豆に含まれているので、なるべくならカカオマス70%以上のものを選んでください。
アンカリング(条件付け)をする
旅行にいったときに感動的な風景を見た、あるいは何か楽しい体験をした、などと気持ちが穏やかになる場面を思い出してください。そのときの気分を思い出してまるでその場にいるような気持ちになったら、独自のポーズをします。
たとえば、耳たぶを引っ張ったり左手の甲を軽くさわったりするなど、普段しないポーズがいいです。これをアンカリングと呼んでいます。つまり、アンカリングとは特定のポーズをするとリラックスできるように条件付けをすることです。
何度も繰り返すことによってアンカリングは強化されていきます。面接前で緊張しそうになったら、手の甲を軽く触ってアンカリングすることで心身ともリラックス状態になることができます。
自分で自分をほめる
自分は自分の応援団です。緊張しそうになったら自分をほめまくりましょう。そのとき、否定形を使うのはよくありません。「あがってはいけない。」「緊張しすぎ」などと自己否定しないことです。
「A子、よくやってるね、あなたはすばらしい。」と自分の名前を出してほめましょう。おすすめは「大丈夫。なんとかなる。」です。繰り返し唱えることで、安心感がわいてくるはずです。
ツボを押す
手の甲側の親指と人さし指の間に骨の分かれ目があります。その分かれ目のやや人さし指側に合谷(ごうこく)とよばれるツボがあります。合谷を刺激することで、気持ちがリラックスできる効果が期待できます。
押すときは気持ち良いと感じるくらいの強さで、若干強めに押します。両手それぞれ30回ぐらい押してみてください。ツボの押し方について解説している動画があるのでご覧ください。
まとめ
だれでも面接のときは緊張するものです。でもあがっても大丈夫と思える方法を見つけておくと、いざというとき役に立ちます。A子は自然な表情が出るように毎日鏡を見て練習しました。
チョコレートが大好きなので、面接のちょっと前にチョコレートをポンと口に入れました。そしてツボを押して、リラックスしたシーンを思い出して手の甲をさすりました。
さらに「安心、安心大丈夫。なんとかなる。」とつぶやきました。こうした方法で、無事面接に合格したそうです。私も自分なりのやり方を見つけて、面接に臨みたいと思っています。