年末に大掃除をしていたときのこと。押し入れ整理をしていた旦那が、手を止めて何かに見入っています。
何を熱心に見ているんだろう?と覗き込むと、なんと、私の卒業式の記念写真!恥ずかしい~。「おまえにも、こんな時代があったんやな~」と感慨深げな旦那。それ、どういう意味?私が昔から今のようなオバサンだったと・・・?(怒)
それにしても懐かしい写真です。友達5人で撮った集合写真なのですが、みんな目一杯オシャレをしています。私は袴姿。当時、大和和紀さんの「はいからさんが通る」みたいな恰好がしたくて、頑張って袴に編み上げブーツを合わせたんですよね。
そういえば、あの編み上げは、以後一度も履かなかったっけ。うーん、もったいない。まさに卒業式のためだけに買ったものになってしまいました。編み上げ以外のもので合わせても良かったかな、とちょっと後悔。
でも編み上げ以外のブーツって、袴にマッチするのかしら?ちょっとそのコーデが気になったので、調べてみることにしました。
礼装のルール
まず袴について言えば、正式なルールはやはり履物は草履となります。フォーマルな場では草履以外はNGです。そういう意味では、ブーツはとてもカジュアルな靴になりますので、フォーマルな席で履くことはできません。
ただ、卒業式という式典がどこまでフォーマルかというと、そこが微妙な点です。ちょっとしたパーティーよりはフォーマルだけど、祝儀の席よりはくだけている、と考えていいでしょう。
なので、服装も自分の気にいった装いで、問題ありません。ブーツを合わせてポップな雰囲気を演出してもよし、あるいは草履を合わせてあくまでフォーマル感を醸し出してみてもよし、です。
ブーツを合わせる場合ですが、やはり一番よくマッチするのは、編み上げです。ただ前述したとおり、これは普段着ている洋服に合わせにくく、まさに「卒業式用ブーツ」の1点ものになってしまうのが難なところ。
その点、編み上げ以外のブーツだと、卒業式が終わっても使い勝手があって便利でお得です。しかしだからといって、なんでもアリ!というわけにはいきません。次項で、編み上げ以外を選ぶ時の注意点を挙げておきます。
編み上げ以外のブーツはここに注意!
短すぎるのもダメ、長すぎるのもダメ
ブーツを合わせる場合、袴はくるぶしより少し上の長さに着付けたほうが、足元がスッキリ見えてベター。そのためにも、ブーツの筒高(ヒールを除いた靴の高さ)が15~20cmは必要です。
ブーティーなどの短いものは、歩いている時に生足が見えてしまって、見た目が貧相になってしまいますので、避けた方がいいでしょう。だからと言ってロングにすると、動きにくい上に足元にシワができやすく、これもあまりオススメできません。
できれば、ショートでもハイアンクルのものを選ぶか、あるいはミドルにすることをオススメします。
カジュアルすぎるものは避ける
ファーやボアが付いていたり、アクセサリー系の装飾金具がついているものなど、デザイン性が高すぎるものは、避けましょう。もともと着物がフォーマルな装いのため、カジュアルすぎてコーデがアンバランスになってしまいます。
また、スエード素材もカジュアルさが勝ってしまうので、できればオススメはできません。皮か合皮のシンプルなものが無難でしょう。
フォルムはスッキリと、色は抑え気味に
袴のフワッと感に合わせるなら、細身でスッキリしたシンプルなものがベストです。足元がスッキリして締まった印象を与えます。
ヘビーデューティー系のゴツいデザインは、まず合わないので、やめておきましょう。また、厚底タイプも、アンバランスさが際立ってNG。側面がゴムのサイドゴアタイプは、シックなデザインなら大丈夫です。
色は黒がどんな色にも合わせやすくて無難ですが、ソフトな雰囲気をだしたい時は、こげ茶もオススメです。
ヒールのあるものを選ぶ
踵がペタンコなものだと、垢抜けない印象になってしまって、卒業式のような晴れの場にはあまりふさわしくありません。できれば5~8cmほどヒールのあるものがいいでしょう。
かといってピンヒールはNG。確かに細身ではありますが、インフォーマルなイメージが強く出てしまうので、できればストレートラインを選んでください。
おわりに
はあ~。なんだ、探せば編み上げ以外でもいろいろあるのね、と納得。どうやら当時の私は、卒業式だからといって、気合を入れすぎていたみたいです。
それにしても、今も昔も、服のコーデを考えている時って、楽しいもんです。特に卒業式のような一大イベントになると、なおさら、ですね。
あーあ。またあんなイベントないかなあ~。今度は我が子の結婚式かしら~?あ、でもその時、袴は履けませんけどね(笑)。