お正月明けに、大阪に引っ越した親友の家に
遊びに行ってきました。
私 「大阪の生活には慣れた?」
親友「まだまだ全然よ。
大阪は関東とは生活習慣とか
結構違うの。」
私 「例えばどんなところ?
言葉遣いは分かるけど。」
親友「そうね、例えばお正月で言ったら
お雑煮がちがうでしょ、他にも注連飾りとか
門松とか、見た目が違うよ。」
私 「へー、どんな風に?」
親友「大阪のほうが、豪華というか
本格的というか、それにね
正月飾りを飾る期間も長いみたいなの。」
新幹線で行けば、数時間の距離なのに
なにか違いがあるみたいですね。
面白そうだったので、親友と一緒に
門松を見に、近所を散歩してみました。
わかったことが色々あるので、
みなさんにも紹介しますね。
関東と関西の門松の違い
地域や家によっても違いますが、
関東と関西の門松には、違いがあります。
関西風の門松は、真ん中に3本の松を配置し
前面に紅白の葉牡丹を、後方に長めの若松を
飾ります。
豪華なものだと、南天や熊笹を飾ったり
します。
竹は、節のところで切った
そぎ切りという切り方になっています。
この切り方は、笑ってるように見えますね。
「笑う門には福来る」を表わしています。
関東風の門松は、真ん中に3本の松を配置し
周りを若松で囲い、下部を藁で巻く形態が
多く見られます。
竹は、真横に切った寸胴という切り方を
しています。
関東でもそぎ切りをしているところもあります。
こうしてみると、関西の方が関東よりも、
カラフルでゴージャスな、作りのような気がします。
それでは、門松を飾る期間に
違いはあるのでしょうか?
松の内とは?
松の内という言葉を、聞いたことはありますか?
松の内と言うのは、門松や正月飾りを
飾っておく間のことを言います。
この松の内の期間は、関東と関西で
ちょっと違いがあります。
その辺を詳しくみていきましょう。
松の内の期間
松の内の始まりは、12月13日です。
昔は旧暦の12月13日でしたが、現在では
新暦の12月13日に決まっています。
この日を、正月事始めと言い、昔は正月用の
薪を用意したり、正月準備を始める日だった
そうです。
12月13日以降なら、いつ正月飾りをしても
良いのですが、最近は、クリスマスを避けて
飾られる傾向があるようです。
そして、松の内の終わり、
門松などの正月飾りを片付ける日は、
関東などでは1月7日です。
一方、関西は1月15日と、1週間以上
遅くなります。
なぜ関東と関西で、違いが出たのか
次の項で説明していきます。
関東と関西で松の内が違う理由
江戸時代まで、松の内は関東も関西も
1月15日まで、鏡開きが20日と決まっていました。
その後、徳川家光が4月20日に亡くなったことから
20日を忌日として避けるようになり、
現在の1月11日の鏡開きになったようです。
それに合わせて、松の内も1月7日へと変更されました。
しかし、徳川家の影響力が小さかった、関西では
この情報が伝わらず、松の内は1月15日で定着したのです。
江戸時代に変わったんですね。
では、門松を飾る上で、また飾った後に
注意することはあるのでしょうか?
門松を飾るの上での注意
松の内だからと言っても、29日は二重苦と言って
縁起が良くありませんし、31日に飾るのは一夜飾りと
言って、神様を粗末にしてることになります。
また、門松や正月飾りを使い終わった後の
片付け方ですが、一般的なのは、
神社のどんど焼きで、焼いてもらう方法です。
どうしても、神社に行けない場合は一般ゴミとして
出すことは可能ですが、やはり抵抗がありますね。
その場合は、塩で清めて小さく切ったり
千切ったりして、新聞紙に包んで処分するように
しましょう。
でも、なるべく近所の神社にを調べておき、
神社で焼いてもらうほうが良いと思います。
どんど焼きをするのは1月15日が多いでしょう。
まとめ
私 「すごく面白いね!特に
門松のデザインの違い!」
親友「大きな会社やデパートに飾ってるものは
すごく綺麗だし、見てるだけでも楽しいね。」
私 「ホントホント。関東ではもう門松は
片付けられてて見れないけど、
来年は注意してみようと思うよ。」
親友「でも知ってる?門松を見ると、
やっぱり関西は派手だな、って印象だけど、
しめ飾りは意外や意外、関東の方が派手なんだよ!」
私 「そう言われると、関東のしめ飾りは、
最近はプラスチック製の物が多いし、
カラフルなイメージだよね。」
親友「そう、それに引き換え、関西のしめ飾りは、
本物のだいだいを飾った本格派なのよ。」
私 「本格派なのか、派手好きなのか、
関西は奥が深いわ~」