鼻の毛穴の黒ずみがキレイになる!とSNSで見かけるオロナインパック。角栓がびっくりするほど取れて、黒いぶつぶつの「イチゴ鼻」が解消されるとか。
オロナインと言えば、ひびやあかぎれ、擦り傷、ニキビ、軽いやけどなど、色々なことに効能がある家庭の常備薬ですが、そんな使い方もあるのでしょうか。
オロナインパックのやり方
オロナインと市販の毛穴パックを用意して、以下の手順で行います。
- 洗顔して汚れを落とす
- スチームや蒸しタオルで毛穴を開く
- 小鼻にオロナインをたっぷり塗って10分ほど置く
- ぬるま湯でオロナインを洗い流す
- 水分を軽くふき取って、市販の毛穴パックを貼る
- 所定の時間置き、毛穴パックを剥がす
- 冷水で洗顔して毛穴を引き締める
- 化粧水や美容液で肌を整える
行うタイミングとしては、寝る前がベスト。殺菌作用の効果が得られやすいことと、寝ている間に分泌される成長ホルモンによって、肌の調子が整いやすくなります。
また、オロナインには油分があるので、洗い残しに紫外線に当たるとそこだけ日焼けする可能性も。昼に行うときは、十分な洗顔を心がけましょう。
なぜオロナインが黒ずみを落とすのか
毛穴の黒ずみの正体は、角質や汚れと混ざって酸化した皮脂。毛穴の中で角層と皮脂が重なり合って、年輪のようになったものです。角層と皮脂がくっついている上に、それぞれ除去するために有効な成分が違うため、取り除くのが難しくなってしまいます。
オロナインには「自己乳化型ステアリン酸グリセリル」という、天然由来の界面活性剤が含まれています。界面活性剤には、水と油など、本来は混ざり合わないものを混ぜる性質があります。この成分のため、角栓(油)を溶かして浮き出させ、取り除きやすくなります。
また、「クロルヘキシジングルコン酸塩液」という殺菌作用のある成分も含み、ニキビなどの吹き出物が出来た個所を殺菌して治療します。ニキビは毛穴の黒ずみと同じく、毛穴に皮脂が詰まってできる症状。黒ずみの原因物質も同様にきれいにしてくれます。
オロナインパックの注意点
予想外の効果があるオロナインパックですが、注意しなくてはいけないこともあるようです。
オロナインはそもそも皮膚疾患や外傷の治療薬で、お化粧品ではありません。効用にも「毛穴の黒ずみが取れる」とは一言も記載されていません。医薬品も目的は治療のため、疾患への効果が高い分、誤った使い方をするとリスクも高いと言えます。
オロナインには、強い殺菌効果があります。外傷を負ったキズにばい菌が入らないようにするためです。ニキビや吹き出物に非常に効果的ですが、肌を守ってくれている常在菌も同様に殺菌してしまいます。正常な肌に執拗に塗るのはNGと言えるでしょう。週1回程度を目安に、それ以上は行わないように注意しましょう。
オロナインパックでは、毛穴に油分を入れて開かせる作用がありますが、引き締める作用はありません。必ずアフターケアとして、洗顔や化粧水でのケアを忘れずに行いましょう。
さいごに
いつも擦り傷ややけどの応急処置でお世話になっているオロナインに、こんな使い方があるのは知りませんでした。ただ、本来の使い方とは違うので、やり過ぎは禁物ですね。
週に1度程度のペースを守ってトライしてみようと思います。