包帯の巻き方の種類!目的や部位によって適切な方法とは?

ハウトゥ

中学生の息子は、小さい頃からよくケガをします。自転車で転倒して膝を擦りむき、かなり出血しての帰宅したり、休み時間に体育館でバスケットをしていて、学生服の膝に大穴が開くほど転んできたり、家で小指をドアにぶつけて爪が剥がれたり。

普段からおっちょこちょいで、日常生活でもケガが多かった息子ですが、特にサッカーをして大ケガしてきたことが今までに3回あります。ゴールキーパーをしている時に、頭を打ったことが1回、腕の骨折が2回。

毎日、ケガの心配も尽きない訳ですが、腕の骨折の時には自分で包帯を巻いたりすることもできるようになっていました。あまりにケガが多いため、テーピングに関してもよく調べるようになったのですが、固定するには色々な巻き方があるんですよね。



包帯の巻き方にも、同じ方向にグルグル巻きにする巻き方だけじゃなくて、色々な種類があるんです。今回は、包帯の巻き方の種類についてまとめてみました。

包帯の巻き方の種類

包帯の歴史は、古くは古代エジプトに遡ります。ミイラは包帯によって保護されていますが、死者の権威を永遠に残し、弔意を払い生前の姿を残すことを目的とした技術です。

包帯をすることで、傷の保護、薬剤の保持、圧迫、骨折などの固定をする役目を担っています。包帯は、巻く部位によっても巻き方を変えることで、より効果を持たせることができます。

それでは、包帯の巻き方の種類を詳しく見ていきましょう。

基本の巻き方:環行帯

包帯の基本の巻き方で、巻きの最初と最後は環行帯で巻いていきます。太さが変わらない箇所で、包帯がずれないようにするためにおこなう巻き方になります。

同じ箇所を同じ方向に重ねて巻いていく方法です。


  1. 巻き始めは、包帯を斜めの方向にして1周する
  2. 巻き始めの出ている三角形の部分を巻いた包帯の上に折り曲げる
  3. さらに重ねるように包帯を巻く
  4. 巻き終わりは、内側に折り返してテープで留める

腕など長さのある部位に:螺旋帯

長さのある患部に包帯を重ねながら、らせん状に巻いていく方法です。


  1. 環行帯で巻き始める
  2. 包帯の幅の2/3ほどを重ねながら、螺旋状に巻いていく
  3. 巻き終えたらテープで固定する

太さに変化のある部位に:麦穂帯

太さの異なる部位や、関節部分の屈伸をある程度可能にする包帯の巻き方です。


  1. 環行帯で巻き始める
  2. 8の字を書くように包帯をクロスさせて巻いていく
    包帯は2/3ほどを重ねながら巻いていく
  3. 巻き終わりは環行帯で巻いて、テープで固定する

膝や肘の関節部分に:亀甲帯

膝や肘の関節部分の両側から交互に巻いていく方法です。屈伸がある程度可能になる巻き方になります。


  1. 関節部分を軽く曲げた状態にして、環行帯で巻き始める
  2. 関節部分を8の字にまたぐようにして巻き、関節の向こう側に包帯を持っていく
  3. 関節の曲がっている谷の方に包帯をクロスさせながら、関節に向かって8の字に巻いていく
    包帯を1/2か1/3ほど重ねるようにして巻く
  4. 巻き終わりは環行帯で巻き、テープで固定する

太さが大きく違う下肢などに:折転帯

上腕やふくらはぎなど、太さが大きく変化していく部位に包帯が浮かないように、折り返しながら巻いていく方法です。


  1. 環行帯で巻き始める
  2. 基本は螺旋帯で巻いていき、ひと巻きする度に包帯を折り返して巻いていく
    折り返す場所と角度は同じにして、包帯を1/2か1/3ほど重ねながら巻く
  3. 巻き終わりは環行帯で巻き、テープで固定する

まとめ

まずは、基本の巻き始めの環行帯も知りませんでした。すべての巻き方の名前を初めて知ったぐらい、お恥ずかしながら本当に何も知りませんでした。

今まで、ただただ螺旋帯でグルグルとやみくもに巻いていましたが、やっぱりしっくりこなかったのは、適切な巻き方ではなかったからなんですね。

今回調べてみて、関節や太さの違う部位など巻き方を変えて固定するべきなんだ、と感じました。確かに今まで、肘から下の包帯を巻く時にも若干浮き気味だったことを思い出しました。

今後、家族のケガに対しても包帯の巻き方には一つ知恵がついたので、活用していきたいと思います。

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