いよいよ リオオリンピックですね。
四年後には東京オリンピックが待っています。
スポーツ界はいつもに増して
盛り上がりを見せています。
ところで日本には独特なスポーツがあります。
それは日本文化とも言える
心技体を鍛える武術です。
礼儀で始まり礼儀で終わる精神です。
寒い冬に寒稽古、気合いと根性、
厳しい練習・・・
身体はもとより精神力を
鍛えるスポーツです。
武道には相撲、剣道、柔道、空手道、
なぎなた、合気道、少林寺拳法、
弓道、銃剣道等があります。
海外でも武術は人気がありますね。
いまでもまだ日本には侍や忍者がいると思って
遠い外国からやって来る方が大勢いますね。
では日本の国技はなにか知ってますか?
国技とはどういうことを言うのでしょうか。
では三省堂辞書をひいてみましょう。
『その国に古くから伝わりその国を
代表する競技。日本の相撲など』
と記載されています。
すなわち相撲が日本の国技という事になります。
確かに日本の伝統、
日本を代表とする競技ですね。
では相撲はいつから始まったのでしょうか?
相撲の始まりは今からさかのぼる事
1700年前になります
じつは日本書記に記されています。
それによりますと第11代天皇の時代に
野見宿禰(のみのすくね)と
当麻蹶速(たいまのけはや)が戦いました。
宿禰が蹶速の肋骨を蹴り折り、
さらに腰骨を蹴り折り死滅させました。
天皇はその強さに驚き、感激し
褒美に所領を与えられました。
それが相撲の始まりです。
しかしなんとも残酷な戦いでしょうか。
やはり男の勝ち負けの勝負は
生死をかけた戦いなんですね。
その後天平6年7月7日に相撲節会という
五穀豊穣を願った国占いの神事で
正式に執り行われるようになったそうです。
ですから今でも神聖な行事として
扱われているのですね。
国技の定義とは?
国家機関によって特別の地位・待遇を
与えられているもの。
国民に深く親しまれ、
その国の文化にとって
特に重要な位置を占めている
という考えが提唱され、
一定の範囲で広められているもの。
実は定義が曖昧な部分が多いのです。
日本では相撲を法令で認可している訳ではないですが、
一般的に国技といわれています。
では他の国はどうなの?
法令で定められている国は
- カナダはラクロスやアイスホッケー
- アルゼンチンはパト
- コロンビアはテホ
- スリランカはバレーボール
- チリはロデオ
法令で定められていない国は
- アフガニスタンはゲーリックフットボール
- アメリカは野球、アメリカンフットボール、バスケットボール
- イタリアはサッカー
- インドはカバディ、クリケット
- エチオピアは陸上競技
- オーストリアはアルペンスキー
法令で定められていない国は
まだまだ沢山あります。
法令で定められていない国の方が
多いのは驚きですね。
相撲が国技に選ばれた訳は?
1、人々と神道が関わりながら今に受け継がれている所。
神様が祭られてる神社の境内に土俵が設置されてる。
祭りで子供の成長祈願の為の子供相撲がある。
2、昔と変わらす受け継がれている
力士の出でたちのまげやまわし。
塩をまいたり、四股をふむ所。
勝負行事や呼び出しの服装。
など昔から変わらない点が
国技として認識されている
理由の一つになります。
さいごに
私の祖母は大の相撲好きでした。
相撲は試合の楽しさは、
勝敗だけではなく、
力士が入場する時の神聖な静けさや
勝負が決まった瞬間の歓声、座布団の舞。
そして何より出方さんのサービスを受け
弁当や焼き鳥、あんみつを食べながら見るのが
とても楽しいと言っていました。
祭りでの相撲もそれはそれは
とても楽しみにしていた事を
思い出します。
昔からの日本の文化、
おもてなしの心は次の世代にも
受け継いでいかなくてはいけませんね