領収書をもらう機会って一般に生活する
分には、ないのではないかと思います。
買い物のレシートを含めちゃえば、そりゃ
領収書もらっていますが、あの写しの紙に
書いてもらう領収書は、ありますか?
- 会社のお使いで備品を購入するのに
- 高額な買い物をした時の証明書も兼ねて
- 合同面談で使った喫茶代を会社に請求するのに
なんて状況なら、あの厚紙をかませた
領収書が必要でしょう。
ある日、実家のレジをしていて買掛金の
入金に来られた方がいらっしゃったのですが
ピッタリ50,000円でした。
これは印紙がいるなと思ってごそごそ
していると、母が、大丈夫と言い、領収書に
手早くなにか書き込んでお渡ししました。
見た感じ、印紙を貼っていなかったように
見えましたが、そこには意外な節約術が
ありました。
今回は知って得する印紙の必要不要に
ついて、書いてまとめていきたいと思います。
税込み価格だから大丈夫?
お客さんを見送ってから母になぜ
印紙を貼らなかったのか尋ねてみると
「あれは50,000でも税込み50,000だから」と返答。
税込み50,000円だから印紙がいらないって
どういうこと?
私が理解できていないのを見て母は笑いながら
「うちは外税でしょ?」と一言。
これを肯定すると、頭がちょっとにぶい
私にもなんとなく、わかってきました。
要は本体価格だけにすれば50,000円を
超えていない、ということなのだと。
だが、領収書には確かに50,000円と明記した。
それなのに、税務署の人がそれを見ても
税別だとかはわからないではないか。
これにも母は笑顔で答えてくれました。
そのために内訳を書いたのだと。
内訳ってなに?
内訳ってなにさ?そんなものどこに書いたの?
そう思っていると、母が領収書を持って
「ここ、ここ」とニワトリですか?と
いう感じで領収書の一点を指しました。
税込み領収金額の記入欄の下に
但し書きが書き込まれていて
母が指差したのはその下でした。
そこには確かに小さく、内訳と書かれて
3行くらい線が引っ張ってありました。
上から順に、「内訳」、「税別金額」
「消費税額」と書かれています。
ちょっとわかりやすく、図にしたものを
載せておきますね。
ぼやーっとでいいのでこれで
なんとなくイメージしてみてください。
先ほどのお客さんの領収書の「ここ」に母は
内訳金額を記入していたようです。
ちなみにあとでパソコンの得意先元帳で
見てみるとあのお客さんの買掛金はたしかに
46,296円に消費税がかかって50,000円でした。
正確には49,999.68円になるのですがうちは
四捨五入ですので切り上げで50,000円に
なったようです。
「印紙代もバカにならない」ので、こうして
節約できるところは節約しているのだと
母は言います。
いわゆる、裏技ですね。
ただ、普通にお買い物に来られる方では
今回のようなことにはめったにならない
だろうからそこは気楽にと言われました。
いえ、とても勉強になりました。
おわりに
いかがでしょうか?
印紙を貼る時にこんなこまかなところまで
チェックする余裕は私にはありませんでしたが
言われてみれば、なにかは書いてあったな。
そんなものでしたが、今回のレアケースでは
母のファインプレーで印紙税が200円ほど
浮きました。
たまに大口のお客さんが続けて来られると
印紙が必要で、もし、買い置きがなかったら
待ってもらって、近くのコンビニに走ります。
しかし、内訳を書くだけで印紙代が浮くかも
しれないというのは結構ためになりました。
- こまかくも大きな金額で印紙が要って困る
- 消費税入れなければこの印紙は200円で済むのに
- 内訳が書いてあるのはなぜ?
と、いうようなことを考えていらした
あなたのお悩みや疑問は解決
しましたでしょうか?
今回のことで、領収書を見直してみるのも
発見があって面白いかと思います。
あ、この時買った時計って税抜きだと
49,000円だったんだ、それで印紙とかが
なかったんだな、とか。
ただ、注意していただきたいのは
書き方によっては税抜き価格だと認められない
ケースがあるということ。
- 税抜き価格(又は消費税額)が書かれていない
- 合計領収金額の隣に税率だけの記載
これはわかりにくいので、税務署で引っかかる
かと思いますし、場合では「過怠税」と言って
印紙税の不足時に払う罰金が発生することも。
ですので、きちんと
- 領収金額がいくら、うち消費税額はいくら
- 領収金額がいくら、税抜き価格がいくら
- 本体価格はいくらで消費税額はいくら
という感じで記載し、消費税額を明らかに
しておきましょう。
こうすれば、本体価格のみが
印紙税の対象になります。
印紙は領収書の金額に応じて決められた
ものを貼らなければいけませんので、基礎の
知識や少しの応用は知っておくと役立ちます。
もう知っている又は勉強になったという場合は
知らない後輩やそうしたことに疎い人に
教えてあげてください。
さらには、この豆知識があなたの
日々にちょっとでも役立つことを
願っています。